日本最古の神社とも言われている奈良県にある大神神社。日本書紀や古事記にも大神神社の創祀(そうし)に関わる伝承が記載されている由緒ある神社です。三輪山自体を御神体として祀っていて、神の山として信仰されており、一部は神域として立ち入り禁止となっています。三輪山の主である大物主大神が蛇神に姿を変えたという伝承が日本書紀に残っており、ヘビの神様として巳年(ヘビ年)の今年は多くの参拝者が訪れる神社です。
巳年にお参りすると更にご利益がありそうな感じだよね
山全体が御神体という壮大な規模の神社だね
今年は巳年という事もあって、先日お参りしに行ってみました。平日にも関わらず、それなりの人出があり、やはり人気のある神社ですね。
無料の駐車場の沢山あり、第1駐車場から第6駐車場まで320台も停める事が出来るのですが、土日になるとそれでも満車になるぐらい人気がある神社みたいですね。駐車場から大神神社までは近い駐車場で徒歩で5分ぐらい、遠めの駐車場だと10分ぐらい掛かるよ。
鳥居の周辺は広くて雄大な感じだよ
鳥居の向こうは整備された参道が続くよ
手水舎(手を清める所)はヘビの形をしているよ
三輪山をバックに拝殿が配置されているよ
白蛇の大きな絵馬もあったよ
おみくじの横には自祓い串も置いてあるよ
自祓い串の使い方も書いてあったよ
巳の神杉には蛇が好きな卵やお酒が供えられているよ
巳の神杉のご説明書きだよ
大神神社は、とても広くて三輪山の麓に大神神社が管理している摂社(本社に付属し、その祭神と縁故の深い神をまつった神社)がいくつかあるので、それらもお参りしてきたんだ。大神神社から一番端にある檜原神社までは徒歩でおよそ 30分ぐらいなんだけど、いくつかの神社をお参りしながら行っていると片道で 1時間ぐらい掛かると思うよ。
大神神社を参拝したり、檜原神社まで行ったり、お昼ご飯を食べたりしていたら、余裕で 2時間~ 3時間ぐらい掛かるんだよね。
大神神社の横(神社に向かって左側)に進んで行くと、なでうさぎが置いてあるんだ。このウサギを撫でると運気がアップするのと撫でた部分の体の痛みも取ってくれるご利益があるとされているよ。人気があって、たくさんの人が並んでいる時も有るみたいだけど、私が行った時は平日だったのでガラガラだったけどね。
なでなでして、ご利益を~♪
そのまま先に進んで行くと、摂社へと続いている「久すり道(くすり道)」があって、製薬会社の協力によって道の両側には薬草や薬木が植えられているよ。
くすり道を進んで行くと摂社の1つである磐座神社があるよ。磐座とは神様が降臨する岩とされており、神聖な場所とされています。大神神社にはいくつか磐座があるよ。
磐座を祀っている神社だよ
さらに先に進んで行くと狭井神社があるよ。三輪の神様の荒魂(あらみたま)をまつる神社です。力強いご神威から病気平癒の神様として信仰が篤いです。
狭井神社は、三輪山を水源とする湧き水の「薬井戸」がある事でも有名なんだ。この水は古くから「くすり水」として信仰され、万病に効く神水といわれているようだよ。
狭井神社の鳥居周辺も広々とした感じだったよ
狭井神社の鳥居をくぐってすぐ左側には、大神神社の末社である市杵島姫神社があるよ。上の写真にも左側に赤い鳥居が見えていると思うのだけど、そこに市杵島姫神社があるよ。
水の守護神としても有名で、芸能をつかさどる弁天さんとしても親しまれているよ。
水の神様だから小さな池の上にあるよ
再び狭井神社の参道に戻って、少し歩くと狭井神社の拝殿に着くよ。狭井神社の拝殿は木々に囲まれて凛とした佇まいだったよ。
木々に囲まれた神秘的な場所にあるよ
拝殿の左奥には薬井戸(御神水)があるよ
御神水が飲めるように、紙コップも常備してくれているよ
狭井神社からは御神体である三輪山に登っていく事(登拝)が出来るよ。三輪山に登るには狭井神社で受付をするんだ。三輪山は神域なのでハイキングや登山ではなく、「お参り」が主眼となるので、諸注意があるよ。
登拝の受付は午前中のみで、15時までには下山する必要があるよ。神域であるため、水分補給以外の飲食は禁止で、石や植物の持ち帰りは禁止、写真撮影も当然ながら禁止です。三輪山への登拝は、往復で 2時間~ 3時間ぐらい掛かりますが、神聖な気持ちで登りましょう。今後お参りに行った際には三輪山へ登拝してみようと思います。
狭井神社でのお参りをおえたら、また先に進んでみました。この辺りの道は「山辺の道」と呼ばれていて、日本書紀のも記載がある歴史ある道なんだね。
道を進んで行くと、道が二手に分かれていて道案内の看板があります。右側の細い道は「辰五郎大明神」や「きよめの滝」にいく道で、左側は檜原神社などに行く山辺の道の続きとなります。「辰五郎大明神」にも行ってみたかったので、右側の細い道を行きました。
暫く歩くと足元に「きよめの滝」の石碑があるよ
きよめの滝。体や心を清める場所みたいだね
きよめの滝から少し行くと辰五郎大明神の旗が沢山あるよ
辰五郎大明神に到着
この辰五郎大明神から更に 10分ぐらい進んで行くと磐座があります。大神神社が管理している磐座であり、そこは神聖な場所なので大神神社の立て看板があって、「神域のため写真撮影はしないでください」と書いてあります。ベンチなどもあるので、少し休むこともできます。パワースポットのような場所で、凛とした空気に包まれたような所でした。
そして、また元来た道を戻っていくのですが、先ほどの辰五郎大明神の旗が出てきたあたり(上の2枚目の写真)では、道が二手に分かれていて右側が辰五郎大明神へ行く道(辰五郎大明神の旗が並んでいる道)で、左側に行くと 5分ほど進んだら「山ノ神遺跡 磐座」があります。
先ほどの磐座と同じように神様が降臨する岩を祀っている所であり、「山ノ神遺跡 磐座」と名前がついているこちらの場所は磐座の手前の木々にしめ縄を渡して鳥居のようなものがあり、先ほどの磐座よりも本格的な感じでした。「山ノ神遺跡 磐座」にも大神神社の立て看板があり、「神域のため写真撮影はしないでください」とあり、写真は撮っていません。
この辺りにはほとんど人が来ないみたいで(多くの人は大神神社や狭井神社ぐらいまでしか行かないみたい)、静かで結界のような感じの場所であり、パワースポットと呼ばれるにふさわしい雰囲気でした。ベンチもあるので、少し休むこともできますよ。
磐座をお参りした後は、元来た道を戻っていって再び山辺の道へと合流しました。
そのまま山辺の道をしばらく進むと右手に「八大竜王弁財天 龗神神社(おかみのかみ神社)」の看板が現れます。看板の案内通りに右の道に行くと池があり、池の中央に建物があります。
道の入り口には小さな鳥居があるよ
池の中央に行く際にも鳥居があるよ
本殿は池の向こう側にあるよ
八大竜王弁財天 龗神神社(おかみのかみ神社)の拝殿
龍の絵や置物が沢山あるよ。ガラスの向こうには本殿が見えるよ
お参りを終えると、再び山辺の道へと戻っていきました。この辺りの山辺の道は茅原ハスロードという別名もついているみたいで、のどかな道が続いていました。しばらく歩くと、大神神社の摂社の1つである檜原神社(ひばら神社)に着きました。檜原神社は、天照大神が伊勢神宮に鎮座する前に祀られた地とされており、元伊勢とも呼ばれているそうです。
檜原神社は大神神社と同じく三輪山を御神体としており、独特の「三ツ鳥居(三つの鳥居が合体したような形をしている鳥居)」を通して奥の御神座を拝むようになっています。
三ツ鳥居は、全国に 8万ほどある神社の中でも、わずか 22社にしか存在せず、三ツ鳥居がある代表的な神社は、大神神社(奈良県)、檜原神社(奈良県)、三峰神社(埼玉県)、美和神社(長野県)、三輪神社(愛知県)、坐摩神社(大阪府)、白峰宮(香川県)などがありますよ。
写真中央に鳥居が3つ合体したようなのがあるの分かるかな
これで行きたいと思っていた神社は全て回れました。大神神社から狭井神社、そして辰五郎大明神、龗神神社 、檜原神社とお参りしてきました。
辰五郎大明神では、近くに磐座があり、山ノ神遺跡 磐座などに行けたのは良かったと思います。神聖な場所であり、そこだけ空気感が違っていた感じでしたよ。
三輪山を御神体としている大神神社。その御神体に登拝する事も出来るので、今後いった時には禁足地である三輪山へも行ってみたいと思います。
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