決算ウィークに突入。各企業の決算発表は好調。

10月に入り、いよいよ決算ウィークに突入しましたね。今週と来週は、多くの企業の決算が集中しており、市場の注目が集まっていると同時に今後の株価の展開も左右する事から重要な週間となっています。

昨日から、コカ・コーラやベライゾン、ゼネラルモーターズなどの重要企業の決算発表が行われており、保有株の決算が発表されていた方々も多かったと思います。

決算ウィークが始まり、楽しみな反面、少し不安も入り混じった今週の決算発表。それでは各企業の内容を確認してみましょう。

まずは、コカ・コーラ。売上・利益ともに市場予想を上回り株価は2.8％上昇しました。最近は、肥満症治療薬の人気が高まり、不健康の代名詞とも言われているコカ・コーラなどの炭酸飲料水メーかーなどの株価は下落傾向にありましたが、強いブランド力に牽引されて業績は好調に推移しており、今年の業績見通しも上方修正していました。

また、コカ・コーラ製品の68％は低カロリー・ゼロカロリーとなっており、変化している消費者のニーズに対応する事が出来ていると評価されているようです。

スポティファイの決算は、売上・利益ともに市場予想を上回りました。特に利益に関しては、市場の予測では1株当たり0.22ユーロの損失が出ていると想定していたのですが、実際には1株利益は0.33ユーロと予想外に利益を叩き出しており株価は10.8％と大幅上昇しています。

スポティファイは今後の見通しについても、CFOが「継続的に黒字になると期待している」と語っており、「私たちはこれまでとは異なる軌道に乗り、事業の収益性に関して変曲点に達したことをうれしく思っている。」と話すなど前向きな姿勢を示しており、市場はこれを好感しています。

3M（スリー・エム）の決算も好調であり、売上・利益ともに市場予想を上回っており株価も5.2％上昇しています。業績改善とコスト管理に向けた取り組みが実を結んでいるようです。来期の業績見通しも上方修正しており、これまでの1株利益8.60ドル～9.10ドルを8.95ドル～9.15ドルに引き上げています。

一方、ゼネラルモーターズの決算は、売上・利益ともに市場予想を上回っていたのですが、大手自動車メーカーであるビックスリーの従業員が起こしているストライキの影響によって、今後の見通しを引き下げており、市場ではこれを嫌気して株価は2.3％下落していました。

本日の市場が終わった後に、マイクロソフトやアルファベットなどの注目度が大きい企業の決算発表もあり、マイクロソフトは売上・利益共に市場予想を上回り時間外取引で4％の上昇していましたが、アルファベットは売上・利益ともに市場予想を上回っていたが、クラウドの成長性が予想を下回っていた事を嫌気されて時間外取引では6％下落しています。

今週は、アマゾンやメタ、マスターカードやボーイング、エクソンモービルにシェブロンといった重要な企業の決算が続々と始まっていくので、ホルダーの皆さんにとっては楽しみな１週間が始まりましたね。