ブランドの価値が企業の価値を高める

先日、ブランドコンサルティング大手のインターブランド（米国）が、グローバルに展開する企業・商品のブランド価値を算出した2023年版のランキングを公表していました。ブランド力があり、商品価値が高い企業ブランドが勢ぞろいしています。

こういうランキングをみながら、今までランキングに入っていなかった企業やブランドをチェックしておけば、今後の投資に行かせる時があるかなと感じるので、色々なランキングが発表されると一応は目を通すようにしています。

ベストグローバルブランド（ブランド価値評価ランキング）

順位	企業名	順位	企業名
１位	アップル	２位	マイクロソフト
３位	アマゾン	４位	グーグル
５位	サムスン	６位	トヨタ
７位	メルセデスベンツ	８位	コカ・コーラ
９位	ナイキ	１０位	ＢＭＶ
１１位	マクドナルド	１２位	テスラ
１３位	ディズニー	１４位	ルイヴィトン
１５位	シスコ	１６位	インスタグラム
１７位	アドビ	１８位	ＩＢＭ
１９位	オラクル	２０位	ＳＡＰ

ランキング上位は米国株でもおなじみのメンバーですね。アップルは11年連続でトップを維持しており、ブランド力があるからこそ企業としての強さを維持できると言えますね。

最近は、ブランド力が落ちていると言われている日本勢ですが、トヨタが6位、ホンダが27位、ソニーが36位、日産が63位、任天堂が71位、パナソニックが90位、キャノンが100位と健闘していました。自動車メーカーのブランド力はいまだに高いですね。

流石に世界のブランドランキングなので、ほとんど知っているブランド名ばかりなのですが、ランキングを100位まで眺めていたら知らないブランドもありました。97位にランクインしている「セフォラ（SEPHORA)」です。

どうやら化粧品や香水を扱っているブランドみたいですが、私は全く知らないブランドでした。調べてみたら、巨大ブランド企業「LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」の傘下だったんですね。

この「LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」は、名前をみれば分かるように有名ブランドを多数傘下に持つ巨大企業です。ファッションからアクセサリー、ウィスキーやシャンパンなど、この企業が保有している代表的なブランド名をあげていくとこんな感じです。

• ルイ・ヴィトン
• ディオール
• ジバンシー
• セリーヌ
• タグ・ホイヤー
• ブルガリ
• ティファニー
• モエ・エ・シャンドン
• ドン・ペニリヨン
• ヘネシー

誰もが知っている有名ブランドを多数抱えていますよね。今回のベストグローバルブランド（ブランド価値評価ランキング）でも無類の強さを発揮しており、「LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」の傘下のブランドでランクインしていたのは、「ルイ・ヴィトン」「ディオール」「ティファニー」「ヘネシー」、そして「セフォラ」と5つのブランドがランクインしていました。

これだけ安定した強い高級ブランドを傘下に抱えているのであれば安定して成長していきそうですよね。

強いブランドを多数抱えていて安定成長しそうな「LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」に投資をしようと思うと、実は難しいのですよね。

「LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」は欧州（フランス）で上場しており、日本の証券会社からだと購入できない証券会社が多いんですよね。ただ、大手証券会社の店舗取引（オンライン取引でなく、担当者が付いているコース）であれば購入できる証券会社もあるようです。基本的にはネット証券などでは欧州株は対応していないようです。

一応、サクソバンク証券という証券会社だと欧州株の取り扱いがあり、「LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」が買えるみたいなのですが、サクソバンク証券はちょっと特殊な証券会社（日本株の取り扱いがCFDしかないとか）なので、ここでは省略しておきます。

あとは、投資信託に組み込まれているのを探すぐらいになるのですが、ピクテの「Trustプレミアム・ブランド」という世界中のプレミアムブランドに分散投資する投資信託に「LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」が入っているのですが、組み入れ順位8位で保有率4％程度ので、「LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」を買うといういう感じではないですよね。

ブランド力のある企業は長く成長していく企業が多く、強いブランドを数多く抱えている「LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」は魅力的な企業なので、SBI証券や楽天証券などのネット証券でも取り扱いが出来るようになればいいですよね。