サラリーマンだと普通に融資を受けれるし、クレジットカードの申し込みも簡単に通るけど、退職してフリーになるとこれらの事が出来なくなるので、定期的な収入があるサラリーマンって本当に信用があるんだなと改めて実感します。
不動産投資をしようかなと思ってもサラリーマンでないと簡単には融資も下りないので、そう考えると不動産投資は働いているうちから始めていく方がいいのかもしれませんね。
やっぱりサラリーマン生活は大切だね
安定収入という素晴らしい武器は出来るだけ確保した方がいいかもね
さて、個人だけでなく企業も融資を受ける事が事業を続けていく原動力となっており、その融資が円滑に回る事で経済がスムーズに進んで行きます。
その企業への融資が最近は少し厳しくなってきているようですね。今回は、そのあたりの状況をFRBの最新の調査結果をもとに確認していきましょう。
中規模及び大規模企業向けの融資の厳しさ
米連邦準備制度理事会(FRB)は四半期ごとに上級融資担当者調査というものを実施しています。今回は、1月~3月の融資状況を公表していました。それを確認していきたいと思います。
この調査では、融資基準を「厳しくした」という回答割合から「緩めた」という回答を引いて算出し、数値が大きいほど銀行の融資姿勢が引き締まっていることを表しています。
中規模(中堅企業)及び大規模企業向けの銀行融資の厳しさ
年度 | 数値 | 前期との差 |
---|---|---|
2023年01月~03月 | 46.0% | 1.2%上昇 |
2022年10月~12月 | 44.8% | 5.7%上昇 |
2022年07月~09月 | 39.1% | 14.9%上昇 |
2022年04月~06月 | 24.2% | 25.7%上昇 |
2022年01月~03月 | −1.5% | 13.0%上昇 |
中規模(中堅企業)及び大規模企業向けの銀行融資では、2023年1月~3月においては46%となっており、徐々に融資の厳しさは高まってきており、前期(2022年10月~12月)よりも1.2%ほど上昇していました。
今回の水準から赤ラインを引いて過去の不景気の頃の融資の厳しさと比較してみても、充分に不景気に相当する程の融資の厳しさとなってきています。
コロナショック、リーマンショック、ITバブル崩壊の頃の高い水準に近づいてきていますね。
商業用不動産への融資の厳しさ
次は、商業用不動産への融資についても確認していきましょう。先日、バークシャー・ハサウェイの年次総会でもバフェット氏が「商業用不動産では高い金利の影響が出始めている」と言っていましたね。
商業用不動産ローンに関する融資の厳しさ
年度 | 数値 | 前期との差 |
---|---|---|
2023年01月~03月 | 73.8% | 4.6%上昇 |
2022年10月~12月 | 69.2% | 11.6%上昇 |
2022年07月~09月 | 57.6% | 9.2%上昇 |
2022年04月~06月 | 48.4% | 43.7%上昇 |
2022年01月~03月 | 4.7% | 15.0%上昇 |
商業用不動産への融資については、普通の企業への融資よりも更に厳しい状況となっており、融資が厳格化されてきているようですね。
コロナショックの時の最高値に近い水準にまで高まっており、銀行が商業用不動産融資には厳しい姿勢で臨んでいる事が確認できますよね。
企業の借り入れ意欲
では、ここでは企業側の借り入れ意欲がどのぐらいあるのかを確認していきましょう。
プラスになっているほど借り入れ意欲が高く、マイナスになっているほど借り入れ意欲が弱いという事を表しています。
企業側の借り入れ意欲
年度 | 数値 | 前期との差 |
---|---|---|
2023年01月~03月 | −55.6% | 24.3%減少 |
2022年10月~12月 | −31.3% | 22.5%減少 |
2022年07月~09月 | −8.8% | 33.1%減少 |
2022年04月~06月 | 24.2% | 11.9%上昇 |
2022年01月~03月 | 12.3% | 9.4%減少 |
企業側の借り入れ意欲も非常に弱まってきており、コロナショックの頃よりも企業の借り入れ意欲は弱く、またリーマンショックやITバブルの頃にほぼ匹敵するほどの弱さとなってきています。
企業側は去年の下期から急速に借り入れ意欲を弱めており、その傾向は今年になってからは顕著に現れています。
まとめ
このように、銀行は企業への融資の条件を厳しくしてきており、貸し渋り状態になってきています。また商業用不動産市場においてはその傾向が特に強くなっています。
融資が厳しくなっていく事で景気の循環が滞り、景気悪化へと進む可能性は高くなっていきます。
また、企業側も景気悪化に備えて融資への意欲が衰えており、銀行側の状況だけでなく企業自身の状況も厳しくなってきています。
まだリーマンショックやITバブルの頃の最高値には届いていませんが、それに近い水準にまで高まってきている事から、今後の景気低迷への強い警戒を表していると思います。
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