先日、四苦八苦しながら新しく始めたYouTube。
その後は、基本的には週1回ぐらいの更新を目標としていこうかと思っているのですが、丁度アリババに関するニュースが入ってきたので、勢いに任せてもう一つ新しいYouTube動画を更新してみました。
YouTubeの更新、ヤル気満々やね
今だけだと思います。そのうちスタミナ切れすると思うよ
今回は、アリババの事業分割についてです。この報道がされた際にはアリババの株価は10%以上も暴騰するなどの大きな反応をしていました。
今回はこのお話をしていこうと思います。あと、ぜひYouTubeのチャンネル登録もよろしくお願いいたします。
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今回のYouTube動画
アリババの事業再編のお話。株価が低迷しているアリババが見直される可能性が出てきましたね。
では、ブログの方でもこちらの動画の内容についてお伝えしていこうと思います。
↓↓今回のYouTube動画はこちらになります↓↓
アリババの現状
アリババといえば、中国最大のネット通販企業。日本で言えば「楽天」のような企業。アメリカで言えば「アマゾン」のような企業といえばイメージしやすいと思います。
主力事業はネット通販ですが、幾つかの事業を抱えている複合的な企業となります。なので、現在のアリババがどのような形になっているのかを確認してみたいと思います。
- 国内EC部門
- 海外EC部門
- クラウド部門
- エンターテイメント部門
- 国内消費者サービス部門
- 物流部門
(1)国内EC部門は、中国のネット通販事業ですよね。まさにここがアリババの本業といえる部門ですよね。(2)は、海外EC部門、海外のネット通販事業ですね。(3)はクラウド部門、今後の高い成長性が期待できるクラウド事業です。(4)は、エンターテイメント部門、動画共有サイトなどです。(5)は、国内消費者サービス部門、スーパーマーケット事業などですね。(6)は、物流部門です。
このように6つの部門があります。これをそれぞれ6つの独立した事業体に再編する予定です。
1プラス6プラスN構造
アリババは、「1 プラス 6 プラス N」構造に従って、今後の事業のために企業体を設立します。
では、この「1プラス6プラスN」構造とはどういった事を指すのでしょうか。
(1)は、1つのグループを指します。これはアリババ本体の持株会社になります。
(6)は、 6 つのビジネス ユニットを指します。EC部門やクラウド部門、物流部門などの今回の再編で事業体になっていく部門ですね。
(N)は、将来のビジネス ユニットを指します。新しく有望な事業や部門が育てば、新たに事業体として分離する事も想定して構成していくようですね。
「1+6+N」構造に従って、このような枠組みを作り上げていく予定となっています。
分社化の利点
さて、アリババは6つの事業体に再編するのですが、これによってアリババにはどんなメリットがあるのだろうか?そこを確認していこうと思います。
アリババにとっては3つのメリットがあります。
- 独自の取締役会を持つ
- 外部資本を調達する
- IPOが可能となる
まずは一つ目、「独自の取締役会を持つ」。それぞれが独自のCEOを持つ事で、各事業体ごとの自由な経営が可能となります。
次に二つ目、「外部資本を調達する」。各事業体が独自に外部資本を調達する事で臨機応変な対応が可能となります。
最後に三つ目、「IPOが可能となる」。アリババ本体からスピンオフして新規株式公開を行う事が出来るようになります。これにより、更に株主およびアリババにも大きなメリットや目標となります。
今後の事業化について
アリババによる今回の事業化について、市場ではこのように考えられています。
まずは、グーグルやユーチューブなどを傘下に持つアルファベットのような持株会社構造への移行となります。このような構造は、中国の主要なテクノロジー企業にとってはまれであり、中国企業としては珍しい形態となります。
アリババのような中国を代表する巨大IT企業がこのような持ち株会社へと移行する事は、同業他社のテンプレートとなる可能性があり、複合的な事業を展開しているテンセントなどの他の大手IT企業が追従するかもしれません。
アリババの目論見
アリババがこのような事業体に再編する事について、どのような目論見があるのだろうか?
アリババは新たな成長を構築するために事業の再編を目論んでいます。アリババはネット通販事業からスーパーマーケット事業、クラウド事業やエンタメ事業などの全てをアリババの傘下で一体となって運営しており、ほとんどの業務を1つの屋根の下で行っています。
このようなインターネット企業が行っている伝統的な運営から脱却して新しい成長を模索しようとしています。この再編により、アリババのバックオフィス業務はスリム化されて必要な機能のみが維持されます。
また事業体を再編する事で合理化が図られ、それぞれに取締役会を設置する事で意思決定プロセスの簡素化・短縮化を行う事が出来ます。
それぞれの事業が独自に運営を行い、新たなチャレンジをしていく事で、昔の創業当時のアリババが持っていた起業家精神を再燃させる事を狙っています。
アリババの見通し
今後のアリババの見通しを私はどのように感じているのか?
アリババ グループは、6つの事業体に再編された後に、会長兼 CEO のダニエル チャンが監督する持ち株会社になります。かつて米国のIT大手企業であるグーグルは大規模な組織改編を行い、持ち株会社アルファベットを設立して更に進化しました。
グーグルがアルファベットへと進化した時の事を考えてみてください。
競争が激化するIT業界において、個々の事業グループを設立する事で市場への対応を迅速化する事が出来ます。また、それぞれの事業会社が各々のビジネスに専念することによって、サービスの専門性がより高まっていきます。
これらが複合的に作用する事で、アリババはより強い企業へと生まれ変わる事が出来るはずです。
中国当局の対応
今回のアリババの事業体再編への動きについて中国当局はどのような対応を取るのだろうか?
分割の決定は、中国当局がより広範なテクノロジーおよびビジネス部門への支配を緩める可能性があります。何かしらの規制や制限などが加わったとしても、その部門だけを切り離す事で対応が可能となっていくかもしれません。
また今年の初めごろに、中国の中央銀行である中国人民銀行の中国共産党書記は、「テクノロジー部門に対する我が国の 2 年間の調査は、今後数か月で正常化されるだろう」と述べていました。それと、「新型コロナウイルス感染症による長期の後退から、経済が回復しようとする中、国内の雇用創出により大きな役割を果たす用意のある企業に支援が提供される」とも述べていました。
なお、アリババの再編が発表された頃には、アリババ創業者のジャック・マー氏が、実に2年ぶりに中国本土に戻ってくるなど、当局への警戒感が薄れている事を示唆していました。
まとめ
ジャック・マー氏が僅か1代で築き上げた中国最大の帝国アリババ。創業から24年が経過した今日に次なる姿へと変化をしていきます。24歳になったアリババは、学生が就職して大人になっていくかのように、6つの事業体への再編という大きな変貌と共に、新たなる姿を我々に見せてくれるのかもしれません。そんな頼もしい姿を予測して、事業再編の報道があった際の株価は10%以上も大きく上昇していました。
「新たなる成長と、そして各事業が新規株式公開(IPO)を行う可能性」 まさにアリババへの期待が高まっているのではないでしょうか。
今回は、アリババの事業再編についてのお話でした。今後とも、ブログやYouTubeをよろしくお願いいたします。
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