長年バークシャーハサウェイを率いてきたバフェット氏。投資の天才、投資の神様と呼ばれ、投資において一代で巨万の富を築き上げ、数々の暴落を乗り越えて、長期投資の大切さを説きながら資産を増やし続けたバフェット氏。時には大胆に、時には繊細に、時には愚直に、己の信念を貫いて投資を続けてきたバフェット氏が今年一杯でバークシャーハサウェイのCEOを退任する事になります。

今年が最後の「株主へ(バフェットから)の手紙」になるね



CEOを退任するから公式なバフェット氏の想いを聞けないのは寂しいね
先日、バークシャーハサウェイの決算発表があり、その際に最後の「株主へ(バフェットから)の手紙」が発表されていましたね。その中で投資家に向けた言葉もあり、私達の為になる言葉も多くありました。今回は、最後のバフェットからの手紙の一部をご紹介したいと思います。
「過去のミスで自分を責めるな。何かを学び、前に進め。」
投資の世界で失敗しない人なんていません。大切な事は「損失をどう回避するか」という事に全力を注ぐよりも「損失をどう生かしていくか」という事だと思います。失敗を糧に成長していく事が大切であり、失敗を恐れて投資を辞めてしまう事は長期的な大きな機会損失になります。
「バークシャーの株価も過去60年で3回、50%下落した。しかし失望してはいけない。」
優良企業や優良株でも50%近い暴落を起こす事がある。暴落したからといって企業が価値がゼロになる訳ではない。長期投資家は大きな下落は避けられるものでは無いという認識で投資を続けないといけない。企業価値は短期では大きく変わらない。しかし株価は短期では大きく変動する。「株価」ではなく「企業価値」を見る投資家が勝つ。
「偉大さは大金や宣伝や権力ではなく、人を助ける行為から生まれる。」
企業評価では「派手さ」や「規模」ではなく、経営者の「誠実さ」や「正直さ」や「文化」を重視した方が良い。長期で勝つ企業は短期市場(短期的な期間)において派手で目立つ企業ではない。今は人気でもそれが長期的に続くとは限らない。地道であっても確かな経営者が手掛ける企業や地味であっても確固たる製品を持っている企業は長く生き残る事が出来る。
長い間、株式市場で生き抜き、トップランナーとして走り続けてきたバフェット氏らしく、流行りに惑わされず、コツコツと投資を続けていく事の大切さを説いています。
今年で最後の「バフェットからの手紙」となりますが、これからもバフェット氏の教えを守りながら、投資を続けていきたいと思います。


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