先週の週末の米国株市場はトランプ大統領がEUに対して関税を6月1日に50%まで引き上げると突然発表した事から総崩れの展開となっていて、ダウ平均・S&P500・ナスダックともに下落をしており、ナスダックは 1%ほどの大きな下落となっていましたね。

トランプ劇場がまた始まっていたね



本当に人騒がせな大統領だよね
そんな感じで、米国との関税交渉においてイマイチうまく話が纏まらないEUに対して懲罰的な関税引き上げを突然発表したトランプ大統領ですが、わずか数日でコロッと手のひらを反して自ら引き上げた50%の関税を撤回したようですね。
トランプ大統領は、欧州委員会のフォンデアライエン委員長との電話会談を行った後に、欧州連合(EU)に対する50%の関税発動期限を従来通り7月9日まで延長すると発表していました。これにより、月曜日の朝から米国株式市場の先物取引は上昇しており、日本株市場も上昇して始まっていますね。
本当に人騒がせな大統領ですよね。本来であれば大統領という立場であれば、外交上への影響なども考慮しながら担当閣僚・担当官僚などと協議を繰り返して慎重に米国政府の方針を発表するのですが、トランプ大統領の場合は自分が思った事をすぐに発表してしまう傾向があり、大袈裟に発言する事もあるから、いちいちトランプ大統領の発言を気にしていても意味が無いですよね。
世界最強の経済力と世界最強の軍事力を持った米国の大統領なので、その発言力は莫大な影響力があり、米国が行う施策によって世界経済への影響が大きく左右されるので、株式市場もトランプ大統領の発言に振り回されていますね。
そもそも、関税に関しては高関税を掛ける事は現実的に無理があり、短期的に懲罰的な意味合いで高関税を掛ける事は可能だったとしても、長期的に高関税を掛ける事は米国経済自体の成長性も大きく損なわれてしまうので、トランプ大統領も高関税を掛け続ける事なんて無理です。
なので、10%程度の関税を上乗せするぐらいならまだしも、50%とかの高関税を課すことなんて現実的には両国の貿易・経済にとって厳しいので、トランプ大統領の発言は脅しでしかなく、ディールの材料に過ぎないです。
トランプ大統領が関税を引き上げると発言して、米国株市場が下がっていくのであれば、それは逆に米国株を安く買えるチャンスでもあるよね。
コメント