トランプ大統領の関税施策によってインフレ懸念と景気悪化懸念が高まっている状態が続いていますね。このままの状態が続いていけば、いずれはインフレ(物価高)になりつつも不景気に突入するという最悪の経済状況であるスタグフレーションに陥ってしまうかもしれません。

インフレと不景気の2大最悪巨頭だけは嫌だよね



本当にスタグフレーションだけは避けて欲しいよね
さすがにスタグフレーションになる前に、何かしらの対処をするだろうとは思うけど、トランプ大統領がメンツにこだわったり(または中国がメンツにこだわったり)、トランプ大統領がとんでも理論で行き当たりばったりの施策を発動したりすると、本格的にスタグフレーションに陥るかもしれません。
米国は、過去にスタグフレーションに陥った事があります。私達の歴史の教科書にも載っているのでご存じ方も多いと思いますが、第1次オイルショック(1973年)~第2次オイルショック(1979年)の頃にスタグフレーションになっているんだな。
1973年の第1次オイルショックの時に景気が停滞しつつインフレになってしまい本格的なスタグフレーションに陥ってしまうんだよね。その後も景気の低迷は続き、1979年に第2次オイルショックが引き起ると更にインフレが加速して景気低迷は更に長引き、結局は1982年ごろまでスタグフレーションが続いて、スタグフレーションを本格的に脱したのは1983年頃なんだよね。実に、10年近くもスタグフレーションに悩まされていたんだよ。
この期間におけるS&P500の値動きをみてみると、いったん下落した後になかなか元には戻ってこずに、1983年頃からようやく本格的に上昇相場になってきているんだよね。スタグフレーションと共に株式市場も長い低迷期間に突入していたんだ。
「1973年~1983年までのS&P500のチャート」


10年間もS&P500は低迷したままなんて投資家にとっては本当に恐ろしいよね。
数年ぐらいの株式市場の低迷ならば耐える事が出来ても、10年近くも低迷していると音を上げてしまう投資家が多発してしまいそうだよね。株式市場の暗黒期到来といった感じかな。
スタグフレーションになってしまうと、それを立て直すのに時間が掛かりそうだし、当然ながら株式市場も低迷が続きそうなので、出来ればスタグフレーションに陥るのだけは避けて欲しいよね。
トランプ関税が発動してから株式市場の混乱が続いているのも、こういったスタグフレーションに陥る可能性が危惧されているというのもあるので、今後の動向が注目されているね。
出来るだけ早く米国と各国とのディールによって相互関税が撤廃されて、景気へのダメージが最小限に抑えられるように願いたいよね。
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