去年から大きく値上がりしている銘柄として注目を集めていたのが AI銘柄関連銘柄と言われている電力銘柄ですよね。AIは、膨大な画像や映像を処理する為に大容量サーバーを備えたデータセンターが必要となり、その消費電力が非常に大きなものとなっています。
電力株と聞くとディフェンシブなイメージがあるよね
従来は低成長・安定配当な銘柄のイメージだったんだけどね
ただ、DeepSeek(ディープシーク)が登場した事で、高性能なGPUがなくても高度な生成AIが作れる可能性が浮上してきており、従来ほどAIへ過剰な投資はいらないのではないかという疑念が持ち上がっているため、最近では株価が好調だった電力関連銘柄も大きく下落をしていますね。
それでも、AI自体は今後も普及していく事が確実視されており、また自動運転などの実用化に目途が付くと再び電気自動車への回帰なども起こっていくと想定されており、電力需要自体は今後も伸びていくとされています。
今の状況は、第二次原子力ルネサンスとも呼ばれており、世界各国で原子力発電の見直しが進んでいて、新設・増設・再稼働などの動きが加速していますね。
ゆえに、原子力を含めた電力に関連する銘柄が AI関連銘柄として去年から注目を集めており、株価も急上昇している銘柄が多いですよね。
電力関連銘柄としてよく話題になっているのが下記の銘柄などですよね。
企業名 | 事業内容 |
---|---|
コンステレーション・エナジー | 米国最大のカーボンフリーの電力会社 |
パシフィックガス&エレクトリック | カルフォルニア州の電力会社 |
ビストラ | テキサス州に本拠を置く電力会社 |
カメコ | 世界有数のウラン発掘・精製企業 |
ネクスジェン・エナジー | ウラン探鉱企業 |
ウラニウム・エナジー | ウラン生成・開発・探鉱企業 |
ニュースケールパワーA | 小型モジュール炉(SMR)開発企業 |
オクロ | 核燃料リサイクル企業 |
イートン | 電力関連設備企業 |
GEエアロスペース | 電力関連設備企業 |
電力関連銘柄として話題に上がっている企業は他にもたくさんあるのですが、主だったものを上げると上記のような感じになるのかなと思います。
特に小型モジュール炉(SMR)については、グーグル・アマゾン・マイクロソフトなどの各社がデータセンターの増設と共に電力需要に対応するために小型モジュール開発企業などと手を組むことを発表しており、関連銘柄が急騰していますよね。
グーグルはカイロス・パワーが開発する小型モジュール炉から電力を購入する計画を発表しているし、アマゾンもエナジー・ノースウエストやドニミオン・エナジーや Xエナジーなどと小型モジュール炉プロジェクトの契約を締結し、マイクロソフトもスリーマイル島原発と20年契約を結んで2028年から再稼働させることを発表しています。
小型モジュール炉は、従来の原子炉に比べて安全性や建設コストの面で有利であるとされており、設置場所の柔軟性も高いため次世代電力として期待されていますが、小型モジュール炉がスケールメリットを確立するまでは電力価格面で初期段階では高コストとなるため電力購入者の確保が課題となっていましたが、データセンターの急増に伴い、電力確保に動いたハイテク大手が支援し始めた事で実用化に目途が付き始めたようだね。
小型モジュール炉は、現時点は実用化に向けて開発途上であり、実際に稼働しているのはロシアの海上浮揚式原子力発電所(FNPP)のアカデミック・ロモノソフ号と、中国山東省の石島湾サイトのペブルベッド型モジュール式高温ガス炉ぐらいで、今後急ピッチで建設・稼働していくとされているようですね。
電力関連銘柄は、今後の需要拡大が予測されている電力需要を考えると伸びていく業界になっていくのかもしれないね。こういった銘柄にも少し目を向けていくのも面白いかもしれませんね。
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