インデックス投資だけの長期投資は難しい

S&P500などのインデックス投資に長期投資をしていると平均的なリターンが5％～7％ぐらいあるというのは有名な事だと思います。特に米国株投資をしている方々であれば、ほとんどの方がこの事を知っていると思います。なので、インデックス投資で長期投資をすると決めている人も多いのではないかと思います。

特に初心者であれば、S&P500やオルカンなどのインデックス投資をお勧めされることが多いと思います。難しい事を考える必要はなく、S&P500やオルカンといった代表的なインデックス投資だけをしていればいいので、購入したらあとはホールドしておくだけです。

ただ、ある程度投資年数が経過してくると、インデックス投資だけをしているという人は少なくなっていきます。

誰もがインデックス投資が万能で無難で比較的安定した運用が出来るという事を知っていても、投資をしているうちに様々な誘惑に駆られてしまいます。

• あの人気になっている銘柄が面白そうだな
• 優待がもらえると楽しいかもしれないな
• 配当があると年金代わりになるかもしれないな
• 皆のリターンが高いから乗り換えてみようかな

インデックス投資だけをしていれば安定したリターンを手に入れる事が出来るのに、ついつい他のものに手を出してしまいます。

投資を経験してから数年ほど経つと、インデックス投資だけをしているという投資家はかなり少数になっていきます。ほとんどの方が何かしらの個別株に投資をし始めていくようになっていきます。

もちろん、それが悪い事だという事ではないのですが、気が付けば平均点を取るだけでは満足できないようになっている時があるかもしれません。特に、上昇相場のような時はSNSなどで周囲が高いリターンを取っていたり、エヌビディアのような爆上がりの銘柄の話題が多く上がってくるようになると、自分が相場に乗り遅れたという感じがしてきて、みんなが投資をしているものに手を出したくなっていきます。

相場に乗り遅れているなんてことは全然ないのです。インデックス投資をしていれば平均点しか取れないので、多くの人（おおよそ半分ぐらいの人）にはリターンで負けるのが当たり前なのです。

でも、上昇相場で景気のいい話ばかりがネット上に上がってくると、一部の品のない投資家たちからインデックス投資などは「鈍行」などと揶揄されてしまう事もあり、インデックス投資でそれなりのリターンをちゃんとあげることが出来ていても物足りないような感覚になってしまう事があります。

のんびりと資産運用をしていくという事は、多くの誘惑などに押されて、思いのほか難しかったりします。

「インデックス投資だけをしていれば充分」という事を知っている投資家が大半なのですが、インデックス投資だけを続けていくというのは意外とハードルが高いものなんですよね。