ゼロ・デー・オプションが暗転する懸念が高まっている

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力強い米国経済を反映して、米国株市場は軟調だった4月から一転して5月は順調に上昇している感じとなっています。ハイテク企業を中心とした米国企業の業績の拡大が市場を楽観的な雰囲気に導いています。去年の今頃はハードランディングの懸念が高まっていたのに、もはやハードランディングなどという声すら聞こえなくなっていますね。

米国株市場には、このまま踏ん張ってもらいたいね

上昇しなくても、せめて大幅下落は避けてほしいよね

ハードランディングの懸念が遠のいたといっても、そんな懸念が全くないというわけでもなく、トラブルに発展しそうな案件はいくつかあるみたいです。

その一つが「ゼロ・デー・オプション(ゼロDTE)」です。

「ゼロ・デー・オプション(ゼロDTE)」とは、取引をしたその日に期限が切れる超短期契約のオプション取引です。原資産を売買する権利を行使する時間が非常に短いため、リスクとリターンが非常に高い取引となります。

このゼロDTEが人気を集めているのは、1ドルの取引で1000ドルもの資金を動かす事が出来るからです。普通の投資家もプロの投資家も同じ条件でこのゼロDTEを使えることから手軽に大きいレバレッジを掛ける事ができ、大きな利益を手に入れる事が可能となっています。もちろん、逆に大きな損失を被る事も起こり得ると言えますよね。

S&P500種株価指数に連動するゼロDTEの想定元本は4月には約8620億ドル(約132兆5000億円)に達しており、相場を動かす要因の1つとなっています。その手軽さとレバレッジの高さを背景にゼロDTEの人気は急上昇しており、昨年の取引量はS&P500種に連動するオプション取引全体の45%を占めていたそうです。

ゼロDTEにアクセスする人々が増えており、今後も取引量はさらに活性化していく事が想定されていて、普及に拍車がかかるだろうといわれています。ゼロDTEは現時点では主要な指数などに限られていますが、人気がさらに高まればいずれは個別株にも適用されていくかもしれません。

ただし、やはりリスクが高い商品であり、運用している人々の中でさえ、「ギャンブルのような商品であり、ラスベガスでスロットをしているようなものだ」と答えるほど、ハイリスク・ハイリターンな商品となります。

こういったリスクが高い商品に人気が集中していくと、何かの拍子に雪崩式に相場が崩れることもあり、上昇していた相場が逆回転してしまう可能性があります。

いつの時代も相場が大きく崩れたりするときには、多くの人が予想もしていなかった問題が斜め上から降りかかってきたりします。そんな要因の1つにもなりかねないし、また別の要因で大きく相場が崩れたとしてもハイリスクな商品は真っ先にどん底へと突き進んでいくものなので、こういったリスクの高い商品には一定の距離を置いた方がいいのではないかなと思います。

日本においてはこういった商品を購入することは出来ないのですが、ハイリスクな人気商品は相場の行方を左右することもあるので、こういった商品の動きを少し気にしておくのもいいかもしれませんね。

    

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