トップの座を狙い始めた

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最近は少し勢いが衰えてきたEV(電気自動車)市場。右肩上がりで上昇していたEV市場も今年は苦戦しそうな感じであり、前年対比を下回るメーカーも出てきそうな感じとなっています。そんな中で、業界1位のテスラと業界2位のBYDの争いも激しくなってきています。

BYDは最近日本市場にも力を入れているね

BYDは、長澤まさみさんを起用したCMをしているよね

日本でもテスラとBYDの争いは激しくなってきており、BYDは日本市場にも本格的に売り込みを始めており、全国各地で車両展示や試乗などのキャンペーンを行いながら知名度アップを図っていますね。

まだまだBYDはテスラの圧倒的な知名度とブランド力には及びませんが、少しずつ差を縮めていこうと企業努力を繰り返しています。知名度とブランド力ではテスラには劣りますが、BYDは価格競争力に強く、低価格路線でシェアの拡大を図っています。

日本で販売している2車種もEVとしては比較的低価格帯となっており、EVにしては手が届きやすい価格帯となっています。

車名価格航続距離全長・全幅・全高(cm)
ATTO3450万円~470㎞445.5×187.5×161.5
DOLPHIN363万円~400㎞429.0×177.0×155.0

テスラのモデル3の560万円~という価格設定と比べるとBYDは低価格帯の設定となっており、特にDOLPHINはかなり安い価格帯となっています。

高級路線としてブランド力があるテスラと、一般的なEVを目指すBYDの路線の違いが分かりやすいですよね。

そんなBYDも、高級路線にも力を入れ始めており、ハイブランドモデルとして「仰望シリーズ」を発表しており、「仰望U8」は販売価格が2300万円の超高級車となっています。また、BYD史上最高級車として販売される「仰望U9」は販売価格が3500万円となっていて、フェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーと競合するカテゴリーとなっています。

薄利多売の低価格路線だけでなく、高価格帯で利幅の厚いハイブランド路線に進出しながら利益を確保していくのと同時に高級路線を独走しているテスラを追撃する準備をしているそうです。

EV市場においては、世界最大の市場である中国において熾烈なシェア争いが繰り広げられており、最大のシェアを誇っているBYDはさらなるシェア拡大を狙って全車を対象に値下げ戦略に打って出ており、体力に不安のある企業の脱落をもくろんでいます。

BYDのラインナップの中で一番低価格帯であるハッチバックの「海鴎(シーガル)」は販売価格が147万円となっており、軽自動車なみの価格でEVに乗れることになります。

値下げでシェアを拡大しつつ、高級路線で利益を確保しながら、世界のEV市場においてテスラを抜いてナンバーワンの座を不動のものにしようと手を打っています。

一方のテスラは、低価格帯(普及価格帯)からの撤退する可能性があることが報道されていました。BYDの得意分野で勝負をするよりは、テスラの得意な分野で勝負をしようとする方向性のようで、8月8日にはロボタクシーについて何かしらの発表があるようです。

自動運転のロボタクシーについては、すぐに実用化するという事ではないと思いますが、何かしらの発表をするという事は、それなりのロードマップを提示するのではないかと言われており、ロボタクシーの実現に一定の目途がついたという事なのかもしれませんね。

一般社会へのEV普及を目指すBYDと、独自の高級路線と最先端のEVの提供を志すテスラ

それぞれ目指す道は違いますが、EVの未来を担うこの2社の動向に今後も注目したいと思います。

    

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