日銀が先日の19日に開催した金融政策決定会合でマイナス金利を解除して金利を引き上げる事を決定しました。これにより7年間続いたマイナス金利が終了する事となります。
住宅ローン金利の引き上げがあるのかな
多少は上がるだろうけど、大きくは上がらないのではないかな
マイナス金利が解除されたという事で、多くの国民からは住宅ローン金利が上昇していくことの懸念が高まっていました。確かに住宅ローン金利は上がっていくかもしれませんが、しばらくは少しだけの上昇に留まると思われます。日銀が更なる利上げに踏み切れば、もちろん住宅ローン金利も更に上がっていきますが、当面は利上げに踏み切る様子がなさそうなので、しばらくは住宅ローン金利もそれほど大きく上昇しないと思います。
さて、日銀がマイナス金利を解除したことで、ドル円相場は円高傾向に進むのではないかと言われていたのですが、ふたを開けてみれば、思い切り円安方向に振れています。
おもわず面食らった方々も多かったのではないでしょうか?
私も、円安になるとは思っていませんでした
多くの方々の想定とは異なり、円安に振れていったドル円相場。今では1ドル151円42銭となっていて、かなりの円安ドル高水準となっています。
ただ、ここから更に円安に大きく振れていく可能性は少ないと思っています。日銀がマイナス金利に戻す事はなく、時間が掛かったとしてもいずれは利上げに踏み切っていく事になると思います。一方で、FRB(米国)は利下げに踏み切る可能性が高く、遅くても年内には利下げが行われる可能性が高いです。
日本は利上げ傾向、米国は利下げ傾向となる事から、遅かれ早かれ日米の金利差は縮まっていき、それに伴ってドル円相場も円高ドル安に振れていく事になるはずです。
現在のドル円相場も、近年においては最高値に位置しており、最近の状況をみてもここから更に大きく上昇していく余地は少ないと感じます。
2000年以降で、ドル円相場が150円を超えていたのは、2022年10月(最高値:1ドル150円17銭)と2023年11月(最高値:1ドル151円64銭)だけです。現在が、1ドル151円42銭ぐらいなので過去最高水準レベルにまで円安が進んでいます。
今後の日米の金利差の状況や現在のドル円相場の水準を考えると、さすがにここから更に円安にドンドンと進んでいくのは難しいのではないかなと思います。
なので、外国株などを利確しておきたいと思っているのであれば、今は高い水準で外国資産を円に戻す事が出来る絶好のチャンスでもあるのではないかなと思っています。
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