中国当局の強権発動などで投資家から敬遠されている中国株。
その後も、ロシアのウクライナ侵攻によるロシア株の暴落、ロシア金融からの資金引き上げ、ロシア市場からの企業の撤退などが、中国が台湾侵攻をした場合の未来を予測しているかのように投資家達に受け止められたことにより、中国株は更に大きく下げています。
このまま中国株は終わるのかな
いや、したたかに生き残ると思うよ
ロシアとは違って、世界経済と最低限のお付き合いはしていくと思えるので、いずれは回復する時が来ると思います。
ただ、それが確実な未来という訳ではなく、不安定な未来だという事は念頭に置いておかないといけないですね。
テンセントを買いました
7月21日に、保有していたテンセントを一旦売却しています。その時もリアルタイムにTwitterにて呟いています。ここで売却した分は、Twitterにも書いたようにいずれまた買い戻すつもりでした。
NISA口座で保有していたので非課税で35%ぐらいのプラスで利益確定していました。
売却日時 | 売却銘柄 | 売却株数 | 売却価格 |
---|---|---|---|
7月21日 | テンセント | 600株 | 335香港ドル (約350万円) |
売却した時には、テンセントを買い戻すのはもう少し後になるかなと思っていたのですが、売却時より10%ぐらいは下落しており、株価も300ドルを切っているのでそろそろ買い戻していってもいい頃合いかなと思ったので、買い戻してみました。
売買時には毎回リアルタイムにTwitterで呟いているのですが、今回もTwitterには記録を残しています。
購入日時 | 購入銘柄 | 購入株数 | 購入価格 |
---|---|---|---|
8月11日 | テンセント | 300株 | 299.2香港ドル (約150万円) |
あと1回~2回に分けて150万円分ぐらいをテンセントに使うつもりです。
とりあえずテンセントを買ってみましたが、8月17日にある次の決算も内容は悪いのではないかなと思っています。決算の内容次第では、テンセントの更なる追加購入は見送るかもしれません。
決算の内容をみて、決算内容が悪いのがここ最近だけで終わりそうなのか、それとも今後も当面は厳しい状況が続きそうなのかによって、今後の対応を考えていこうと思っています。
中国株の場合は各企業の状況だけでなく、中国政府の対応・動向によって株価や業績が大きく左右されます。なので、そのあたりの想定も考えないといけない事になりますね。
台湾侵攻はあるのか
可能性としては充分にあると思いますが、当面は台湾への侵攻はないと考えています。
現状では、政治・経済・軍事の全ての面において、台湾へ侵攻するには中国にとってリスクが高過ぎると思っています。
政治・経済・軍事の全ての面において、まだまだアメリカには敵わない状態です。せめて、経済力や技術力がアメリカを追い越すぐらいにならないと台湾への侵攻は出来ないと考えています。
特に、ロシアのウクライナ侵攻をみて、国際社会や米国に軍事侵攻を止める術はないが経済制裁や国際社会からの隔離による悪影響が強すぎるという事が改めて分かったのではないかと思います。
それでも台湾を併合する事への野望は全く捨てていないと思います。いずれ機会があれば実力行使をする可能性は充分にあると思います。ただ、それは当面はないと思えるという事です。
なによりも経済への悪影響が強い事から、コロナのダメージが回復していない現状において、そのような実力行使をするほどの余裕はないと思います。経済が疲弊している状況で取るべき対応ではないです。
もちろん、何か突発的な事態がおこれば実力行使を起こす事も充分にあると思います。特に台湾が独立へと強く舵を切るような事態が起こるのであれば、中国は大きな不利益を被る事になったとしても、なりふり構わず軍事行動に出るでしょう。
ただ、今の状況で台湾・中国双方ともに強く事を荒立てるほどの切羽詰まった状況ではないと思っています。
何かしらの威嚇やパフォーマンスは行うとしても、一線を超えるまではいくような状況ではないと判断しています。
秋以降は安定していくのでは
習近平氏が3選を果たす秋以降は、権力の基盤も固まり、政権運営も安定していくと思っています。
それまでは不安定な状態が続いているとは思いますが、習近平氏の3選が決まった後は、経済支援策などの強い景気対策なども次々と打ってくるのではないかなと思います。今よりは更に強い権限・権力の集中が起こるだろうから自由に施策を打ってくると考えています。
ただ、これは諸刃の剣でもあり、逆に強い規制を掛けてくることも充分に考えられるのですが、3選を果たした後は、政権の安定化が必要な状態から安定した政権へと移行すると思えるので、権力維持への対策や人民への機嫌取りよりも、力を入れる方向性は景気対策へと舵を切っていくのではないかなと思います。
脱コロナを加速させるためにも、経済対策・経済成長へ重点的に動いていくのではないかなと思っています。
個別企業では規制の強化への悪影響が懸念されるのですが(特にIT企業は継続して規制が強化される可能性も充分にある)、中国経済全般としては経済成長の加速を促していくと思います。
なので、本来であればBYD(中国のEV大手企業)などの中国の施策に一致するような企業を買っている方がいいと思いますが、今回はテンセントを購入してみました。
リスクに見合うリターンはあるのか
中国株は、非常にリスクが高いと思います。
特に中国IT企業については、引き続き高い警戒レベルを維持しておかないとダメだと感じています。
そのため、ポートフォリオの主力を中国株で占めるというのは少しリスクが高過ぎると思いますが、少量の中国株を入れておくことは面白味があると感じています。
リスクが高い分、現在は低評価に沈んでいますが、状況が一定水準まで安定すれば、リターンは大きくなっていくと考えています。もちろんリスクが高いという事は、それなりの危険性が潜んでいるという事なので過度の期待は禁物であるし、必要以上にリスクをとるのは避けた方がいいと思います。
個人的には、ポートフォリオの5%~10%位は中国株を入れておくと面白いかなと感じています。
なので、今回はテンセントを購入してみました。
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