5月6日にバフェット氏が話した内容

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バークシャー・ハサウェイの年次株主総会が5月6日(土)にありました。伝説の投資家として様々な投資家達が参考にしているウォーレン・バフェット氏や盟友であるチャーリー・マンガー氏の発言を聞くことの出来る貴重な機会でもあります。

92歳になるウォーレン・バフェット氏。かなりのご高齢にも関わらず、いまだに現役の投資家として、その知識や経験・思考は私達に多くの学びを与えてくれます。

多くの人がその言葉を聞きにくるよね

私も一度は直接参加してみたいと思っていました

オマハの賢人と呼ばれ、投資の神様と言われながらも、コーラやハンバーガーなどのジャンクフードを好むお茶目な面も併せ持つ不思議な人物であるウォーレン・バフェット氏。

今回は、そんなウォーレン・バフェット氏やチャーリー・マンガー氏が先日発言した内容を簡単にまとめてみました。

目次

AIは制御できる

マンガー氏は、「世界では、さらに多くのロボット工学が見られるようになるでしょう」と語っていました。ただし、「個人的には、AIに対する誇大宣伝には懐疑的であり、昔ながらの知能はうまく機能していると考えている」と述べており、今後はロボットやAIが普及していく社会になっていく事は間違いないが、人類が制御していくと想定します。

AIが多くの事を飛躍的に改善していくと想定しているが、「AIが人間の知性に勝てるとは考えていない」と語っており、今後も便利なツールとしてAIを活用していけると考えているようです。

このあたりは、個人的はどうなるのかなと思っています。AIが普及していくのは確実であると同時に、その技術を人類が制御できるかどうかは少し未知数だと個人的には思っています。

車の自動運転などは、私達が子供の頃は空想上のSFの世界でのおとぎ話だったのですが、いずれ実現しそうな感じですよね。そうなると、ターミネーターのようなAIに支配されてしまう未来がくる可能性も多少なりともあるのではないかなと思ってしまいます。

もちろん、そんな未来は困るし、制御し続けていく事を期待していますが、可能性としては小さいながらもあり得る未来なのかもしれないなと危惧しています。まあ、それでも私が生きている間は大丈夫だと思いますけどね。

他人のミスが自らのチャンスとなる

バフェット氏は、「あなたにチャンスを与えるのは、他人がバカな選択肢を選んだ時だ」と述べていました。また、「投資家は、他人が間違った決定を下した時に自らの価値を高めるチャンスを得る事が出来る」とも述べていました。

確かにそうですよね。多くの人々が間違った判断(大衆の心理に流される)事によって、市場のひずみがうまれ、それを乗り越えていく事で投資によるリターンを手にする事が出来る。

分かってはいても、実際に投資に携わっていると実践する事が難しいなと感じる部分でもありますよね。

バフェット氏は、「世界は圧倒的に短期に焦点を当てている」と述べており、短期的な目線でなく長期的な視点に立つ事の重要性を述べていますが、この部分も頭では理解していても、実践ではなかなか出来ていない部分なのではないかなと思っています。

私自身も長く投資を続けていますが、長期的な視点で投資をしているつもりでも短期的な動きに惑わされる事が多々あります。

現在の経済状況

マンガー氏は、「米国や世界の都市における空洞化は非常に重要であり、そして今後は不快なものになるかもしれない」と述べており、バフェット氏も「商業用不動産市場は、銀行等からの融資の金額に左右され、現在は高い金利の影響が出始めている」と述べていました。

現在の高金利による影響は少しずつ現れており、それを乗り越えていけるかどうかは私達も注目しているところですよね。

また、最近の銀行の混乱については、銀行自体の問題は今後も続いていく可能性があるが、預金者自体は心配する必要がないと述べていました。

この部分については、預金自体は政府が保護すると述べていたので預金は救済されると思いますが、個人的には銀行の破綻が続くようであれば、市場の動揺は続く可能性があると考えているので、あまり安易に楽観視することなく警戒は必要なのではないかなと思っています。

アップルへの信頼

バークシャー・ハサウェイの最大の投資先となっているアップルについては、バフェット氏は「私は電話については全く理解していません。しかし、私は消費者の行動については理解しています」と述べていました。

バークシャー氏は、「アップルの商品には高いブランド力が構築されており、特にiPhoneは消費者に高く支持されて強い地位を確立している事から、iPhoneは特別な製品であり、アップルの株式を保有出来る事は非常に誇らしい事である」と語っていました。

アップルは、バフェット氏が所有しているあらゆる事業の中でも一番優れた事業であるという認識のようです。

アップルの高いブランド力については、私もアップルの製品が好きだし、スマホはiPhoneを愛用しているので、確かにそのように感じますね。

私自身がiPhoneのブランド力の強さを前々から感じていながらも、実際にアップルに投資が出来ていない点は、まだまだ自分の投資力の弱さを思い知らされる部分だなと感じます。

高いブランド力と安定した収益性、そして自社株買いによるコンスタントな株主還元。アップルには強い理由が揃っていますね。

他人への評価

もう92歳になるバフェット氏は、いずれ現役を引退して後継に道を譲る時期がやってきます。バフェット氏の後継は以前から指摘されていたようにグレッグ・アベル氏になるようであり、今回も「グレッグが私の後を継ぐだろう」と述べていました。グレッグ・アベル氏がバフェット氏の後継者となり、アジット・ジェイン氏らと共にバフェット氏亡き後を引き継いでいくようです。

私は、バークシャー・ハサウェイには投資をしていないのですが、バフェット氏の後を継ぐ方々がどんな運用を続けていくのかには非常に興味があり、長期的にバークシャー・ハサウェイの行く末は気になりますよね。

さて、他にはイーロン・マスク氏について語っていた場面もあったようです。

マンガー氏はイーロン・マスク氏について「イーロン・マスクは自分自身を過大評価していますが、彼は非常に才能があります」と独特の表現で語っていました。マスク氏の才能を評価しながらも、自分達との対比を通して違いを述べていました。

マンガー氏はマスク氏について「彼は不可能な仕事を引き受けてそれを実行するのが好きです。」と語っており、一方で「ウォーレンと私は、私たちが特定できる簡単な仕事を探しています」と話していました。

新しいものに挑戦して社会の壁を突破して新たな価値を作り上げていくマスク氏と、従来の方法を頑なに守りながらも市場の歪みをついて利益を上げていくバフェット氏とマンガー氏

両極端でありながら、どちらも成功者であり、何に重きをおいて・何をメインに運用していくのかによって戦略は分かれていき、誰もが同じ事をすればいいのではないという事を改めて考えさせられる言葉でもあるのかなと思いました。

ドルへの信頼とビットコインへの不信

バフェット氏は、「ドル以外の通貨が基軸通貨になるという選択肢はないと思います。我々が基準の通貨である。」と述べていました。そして、ドルや紙幣に取って代っていくかもしれないと噂されている仮想通貨(暗号通貨)については厳しい意見を述べていました。

バフェット氏はビットコインなどについては、「人々はドルへの信頼を失いつつあるかもしれないが、それでもビットコインが輝く瞬間にはならない」、「すべてのおもちゃの事は忘れてください。トークンについて考えるのは冗談です。それは狂気です。」などとビットコインをぶった切っていました。

確かにビットコインなどがドルなどの通貨に取って代ることはないと私も思います。

ただ「電子金属(デジタル貴金属)」として、金や宝飾品などのように一定の価値を持つ事はありえるかもしれないなと思っています。ビットコインなどがデジタルゴールドと呼ばれる事がありますが、そういった役割を担う事はあり得るかなと考えています。

それでも技術が進歩したり、量子コンピュータが発達したり、更なる新技術が出てくれば、ビットコインなども陳腐な技術として闇に葬りさられる事も充分に考えられるので、短期的な投資(投機)だという認識なのかなと思っています。

あと、バフェット氏は「しかし、お金を印刷し続ける事も、また狂気です。」と述べており、ヘリコプターマネーにも一定の苦言を呈している点も、その通りだなと感じました。

まとめ

92歳のウォーレン・バフェット氏と99歳のチャーリー・マンガー氏。すでにかなりのご高齢にも関わらず、6時間ほどの長丁場の総会において、参加者の質疑に受け答えする様は生涯現役の力強さを感じられました。

多くの人々がいまだにお金を払ってでも彼らの言葉を聞きたいと思えるぐらい、彼らの発言には示唆に富む素晴らしい言葉の数々があったりします。

個人投資家として彼らの言葉に学びながら、それ以外の新しい事も取り入れながら、自分らしい投資感や投資手法を確立していき、今後の人生を乗り切っていきたいなと思います。

さて、今回のバフェット氏が話した内容については、YouTubeにもアップしています。動画でみると、ブログとは違う魅力などもあると思いますので、ぜひYouTubeの方も見てくださいね。

↓↓YouTubeはこちらからどうぞ↓↓

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