資産を増やすためには複利を意識する事が大切だと言われていますよね。複利で資産を増やすうえで有利だと言われているのが株式投資です。株式投資をする事で複利の効果で資産を早く増やしていく事が出来ます。
投資するにあたっては、様々な投資方法があると思います。また様々な企業があり、配当を支払う企業もあれば、全く配当を支払わない無配当の企業もありますよね。
どの企業がいいのだろうね
どの投資方法がいいのだろうね
では私の考え方をお伝えしますね
今回は、投資先企業の選び方や投資方法についての基本的な考え方のお話をしたいと思います。
配当を支払う企業
配当を支払う企業ばかりに投資をする手法があります。特に、高配当の銘柄を中心に投資をする事が多い事から高配当戦略とも呼ばれる事もあります。
日本人には馴染みが深い投資方法でもあり、昔から多くの人が行っている投資手法でもありますよね。
また営業側(証券会社等)からしてもお客様に売りやすいとも言えます。「第二の年金として活用できますよ」というフレーズで営業を行う事で投資という行為を年金に置き換える事で心理的ハードルを下げる事が出来ますよね。
配当を支払う銘柄に投資をする事が人気になるのは、安定した配当が手元に入ってくるという安心感です。キャッシュが定期的に戻ってくることで、それを活用(使用する)してもいいし、使わないのであれば再投資をして更に投資資産を増やす方向性に持っていってもいいですよね。
そもそも配当を支払う事が出来るという事は、企業側がそれ相応の利益を確保しているという事になります。安定した利益が出せるから安定した配当を出す事が出来るわけです。米国株でいえば、コカ・コーラやマクドナルドなどの毎年安定した業績を上げており、毎年安定した配当を支払う企業等は安心して投資できる企業だともいえいますね。
無配当企業
一方で配当を支払わない企業も存在します。日本の場合は、配当を支払わない企業というと収益性が悪い企業というイメージがあるみたいなのですが、世界的な企業の中にはあえて配当を支払わない企業もありますよね。
近年急速の成長しているIT企業などは無配当の企業が多いです。
グーグルやアマゾンなどは配当を支払っていません。利益を株主に配当として分配するよりも、その利益を設備投資や研究開発費に回して、更なる成長を行う事で利益を高めていき、株価の上昇で株主に報いるという戦略を取っています。
またウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイも無配当ですよね。
ウォーレン・バフェット氏は、株主に配当を支払うとその配当金には税金が取られる事が非効率だと考えており、配当を出すぐらいならば、その資金で直接他社を買収したり自社株買いをした方が効率的であり、結果として株主にとっては良いということで無配当を続けています。
雪だるま式に増えていくのはどちらか
「配当を出す企業」と「無配当の企業」
どちらに投資をする方がより一層雪だるま式に投資資金が増えていくのか?
効率から言えば無配当の企業の方が増加速度は高いです。無配当企業の方が増えるスピードは速いです。
配当を出す企業は、配当金に20%の税金が掛かるので(米国株だと更に10%の米国内の税金が必要)、その配当金を再度投資に回したとしても税金を引かれる分だけ非効率になりますよね。
複利で増やす事で一番重要な事は利子や配当金・含み益などをより多く元本に加算していって元本を増やしていく事ですよね。なので税金や手数料などの余計な費用を引かれることなく元本を増加させるようにしていく方が効率は良くなります。
そういった意味からすれば「配当を出す企業」よりも「無配当の企業」の方がどちらかと言えば、雪だるま式に増やす事に適しています。
どっちがいいのか
「配当を出す企業」と「無配当の企業」を単純に比較すると、「無配当の企業」の方が効率よく複利の効果を受容する事が出来ます。
だからといって、「無配当の企業」がいいのかというとそういう事ではないです。各自の投資スタンスや方向性、性格、資金力などによってもどちらを選べばいいのかは左右されます。
「配当を出す企業」
(メリット)
業績が安定している
毎年配当金を受け取れる
不景気時の株安でも株価は安定している
(デメリット)
配当金には税金が掛かってしまう
安定している分だけ成長性は劣る
「無配当の企業」
(メリット)
成長性を期待できる
株価の大幅な上昇を見込める
設備投資や研究開発に投資する事で成長が加速する
(デメリット)
安定感がない
不景気時の株安時は我先に株価が下る
投資する我々の戦略によって、何を優先して何を大切に思って投資をするのかによって変わっていきます。
効率を重視する人もいるだろうし、安全性を重視する人もいるだろうし、キャッシュの確保を重視する人もいるし、成長性を重視する人もいますよね。
決して、高配当戦略が一番いいとか、インデックス投資が万全とか、グロース株投資が最高とか、万人にとってこれが一番良いという投資はないです。
ただし、ミスマッチはあります。例えば、普通のサラリーマンが1億円という資産規模を目指しているのに高配当投資をしているのであれば、それはミスマッチだと思います。まだ、高収入であったり・共働きで二人とも上場企業の総合職などであれば世帯収入が高いので高配当投資で1億円を狙えるかもしれませんが、普通のサラリーマンでは厳しいですよね。
あくまでも、目的と目標と戦略に照らし合わせて、その投資が合っているかどうかが重要です。
「どちらの投資方法がいいのか」というのではなく、「貴方にとってどの投資が合うのか」という事を突き詰めていく事が大切なのだと思いますよ。
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