EVで生き残れるのか

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EV(電気自動車)メーカーとして有名なのはテスラですよね。純粋なEV企業としてEVのみを製造しており、EV業界においては世界最大のEVメーカーとしてその名を轟かせています。去年の世界の自動車販売においても、世界で一番売れた車種がテスラのモデルY なので、テスラは自動車メーカーとしての地位をしっかりと確立していますね。

街中でも時々テスラを見かけるようになったよね

見た目もカッコいいし、お洒落な感じだよね

テスラ以外でEVメーカーとして存在感があるのは中国のBYDぐらいです。BYDは電気自動車だけでなく、プラグインハイブリッドなども製造・販売しているので純粋なEVのみの企業という訳ではないですが、EVを多数製造・販売しており、EVメーカーとしてはテスラと同等のレベルの販売台数を誇っています。

今のところ、EVメーカーとして成功しているのはテスラとBYDぐらいです。それ以外のEVメーカーは非常に苦戦しています。テスラに次いでEVメーカーとして期待されていた米国のフィスカーやローズタウン・モーターズ、プロテラなどはすでに経営破綻しており、EVメーカーは生き残る事さえ難しくなっています。

そんな中で、辛うじて生き残っている新興EVメーカーにリビアンがあります。そのリビアンも赤字続きで非常に苦戦しており、最新の決算でも市場予想よりも大きな赤字額を出しており、市場からの評価も非常に低くなっています。

リビアンの今年度の生産予定台数は5万7000台となっていますが、テスラの去年の生産台数が184万5000台だった事を考えれば、テスラの生産台数のわずか3%程度しか生産できないという弱小企業となっています。

ガソリン車が主力でEVに本格的に参戦していない日本の自動車メーカーでさえEVの販売台数は、日産が12万台、トヨタが10万台を販売していることを考えれば、リビアンはEVに特化しながらも出遅れているといった感じになっています。

このままではジリ貧で、経営破綻したフィスカーやローズタウン・モーターズの二の舞になるだろうと思われていたリビアンですが、生き残る可能性が出てきたことで市場からの評価が少し変わってきているようです。

苦戦しているリビアンに対して、ドイツのフォルクスワーゲンが合同で合弁会社を設立して、まずはリビアンに対して10億ドルを投資して、その後はさらに40億ドルを投資して最終的には50億ドルをリビアンに投資する事を発表していました。これにより、フォルクスワーゲンはリビアンのEV技術にアクセスできるようになり、共同でEVを開発していく事になります。

この発表により、時間外取引でリビアンの株価は約50%も上昇するなど暴騰しています。それでも、リビアンの株価は大きく期待されて上場した当初の頃と比べると大幅に下がった水準となっています。

リビアンは2021年に上場したのですが、公募価格が78ドルで公開初日は100ドルとなっていました。最高値は上場から1週間後の179ドルだったのですが、そこからはズルズルと下がり続けており、先日(6月26日時点)の株価が11.96ドルだったので実に93%もの大暴落となっています。

現状では厳しい状況にあるリビアンですが、破綻した他の新興EV企業とは違って、バックについている企業が非常に頼もしい企業となっています。世界最大のインターネット通販企業であるアマゾンが筆頭株主となっており、アマゾンは商業用バンをリビアンに発注するなど大きく支援しています。

そこに世界の自動車メーカーとしてトヨタと首位争いを繰り広げているフォルクスワーゲンが加わったのだから、バックアップとしては最強の布陣だとも言えます。

リビアンが生産しているEVはピックアップトラックという種別であり、これは米国では人気の車種で全米の自動車販売においてSUVとピックアップトラックを合わせたライトトラックの割合は72%もあるので、ピックアップトラックのEV化が進めば、リビアンは息を吹き返すかもしれません。

高い期待感が先行して買われていたリビアンは実力が伴っていないという事で株価は大きく下落をしましたが、すでに大きく下げていた分だけ魅力的にもなってきているようです。

安定感もなく、株価の浮き沈みの非常に激しく、投資対象としてはイマイチなリビアンですが、秘められた爆発力を隠し持っている可能性があり、強力な後ろ盾を2つも持っているリビアンは現在のEV不況を乗り越えると持ち直すかもしれませんね。

    

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