先週の米国株市場は弱含みの展開でしたね。トランプ大統領の政策リスクに振り回されている感じで、関税リスクが強く意識された展開でした。先週の1週間だけでも、ダウ平均は2.3%下落しており、S&P500は3.0%下落、ハイテク銘柄が中心のナスダックは3.4%下落となっていました。

景気後退が強く意識された1週間だったね



関税の動向と景気後退の足音が気になる1週間だったよね
トランプ大統領が就任(1月21日)してから米国株式市場の調子は悪い状態が続いており、トランプ大統領が打ち出す関税施策が経済に及ぼす影響に市場の不安感が高まりつつあるようですね。
高値からの下落率をみても、ダウ平均は4.9%下落、S&P500は6.0%下落とまだマシな方なのですが、ハイテク銘柄が中心のナスダックは9.8%下落となっていて、調整局面と言われている10%下落を突破するのは時間の問題だと想定されていますね。
ナスダックが終値で高値からの下落率が10%を超えてくるようであれば、ハイテク銘柄などの利益確定が進んでいき、もう一段階の下落もありそうな雰囲気になってきたね。
アナリスト達の業績判断も関税の影響を考慮して下方修正が続いており、2025年1月~3月期の決算については、S&P500構成銘柄の平均的な増益率の予想は、従来であれば前年対比で11.5%の増益となっていたのが、最近では7.2%の増益と下方修正されているね。
特に個人消費に関連する業種については、関税の影響が大きいと見込まれていて、自動車などを含んでいる一般消費材は10.7%の増益が見込まれていたのに、最近では0.7%の増益と大幅に減速している状態なんだ。
生活必需品関連も、従来であれば0.5%減益と小幅な減少だったのが最近の想定では7.2%の減益と大幅な減益へと下方修正されているようだね。
関税による輸入品の価格上昇が企業の利益を圧迫し、関税による影響を価格転嫁する事で消費意欲も減少していく事から、このまま関税が続けば景気後退は避けられないのではないかという想定が多くなってきたみたいだね。
いったん基準の想定(例えば調整局面入りとされる10%下落など)を越えてくると、一気に売りが膨らむこともあるから、暫くはボラティリティの大きい展開が続くのかもしれないね。
今まで好調だったハイテク銘柄などは、ひとまず利益確定売りなどに押される可能性もあるから、下落が大きくなっても慌てないように心づもりはしておいた方がいいのかもしれないね。
小型株などは別として、大型ハイテク銘柄などは大きい下落に巻き込まれたとしても、長期的なスタンス(長期投資)で購入しているのであれば気にせずに保有を続けていけばいいのではないかなと思います。
相場の展開によっては厳しい状況が続くかもしれませんが、お互い踏ん張っていきましょうね。
コメント