今後の米国株が右肩上がりとは限らない

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

投資で約束された未来などはないです。「S&P500に投資しておけば右肩上がりで成長するのだからバイ&ホールドしているだけで大丈夫な簡単な投資方法だ」という人がいますが、必ずしもS&P500が今後右肩上がりで成長していく(株価が上がっていく)とは限らないです。

S&P500などの指数に投資していたら安全だという印象があるよね

あくまでも上昇する可能性が高いというだけで絶対ではないです

投資は、実施する時期によって結果が大きく分かれてしまいます。当たり前の事ですが、安い時期に仕込めば成功する確率は非常に高いし、高値圏の時に仕込んでしまうと苦戦する可能性が高くなります。

でも、いつが安値圏でいつが高値圏なのかを正確に判断するのは困難です。これが分かれば誰でも投資で成功できますからね。個人的には、指数に投資する際には相場の状況が長期的に見て安値圏なのか高値圏なのかは、運に左右されると思っています。つまりは、指数に投資する段階で安値圏か高値圏かは分からないと思っています。

そして、投資するタイミングが悪いと長期投資しても上手く行かないケースも出てきます。例えば、100万円を投資して10年間ホールドしたままにしていたとして、2000年に投資を開始するのと、2010年に投資を開始するのとでは結果が全然違ってきます。

2000年~2010年に投資をしていた場合

2000年に 100万円を投資して、そのまま 10年間ホールドしていても全然増えていません。10年間もバイ&ホールドして頑張って投資を続けていたのに、投資した 100万円は 24%下落して 76万円に減ってしまっています。

これ、ホールドしたままで耐える事が出来ているならいいのですが、100万円投資して 3年後には 45%も下落して 55万円になっています。3年間も下がり続けて耐える事が出来る人も少ないだろうし、ここで手放していたら大損になっています。

この 3年間の下落を我慢すると、その後は上昇していきます。気が付けば購入した時点よりも高くなっています。でもそれで気を良くしていたら再び下落に巻き込まれるんですよね。せっかくプラスに戻したのに、またジリジリと下がっていき、気が付けば再び大きく下がっていて 53%も下落してしまいます。100万円が 47万円にも激減しているんですよ。もう、投資なんてしたくなくなりますよね。

結局、浮き沈みがありながらも我慢して 10年間投資を続けても、100万円は 76万円にしかなっていません。この状況で「投資は長期的には右肩上がりになるから大丈夫」と言い切れる人は極少数です。

さて、では同じように 2010年に 100万円投資して 10年間バイ&ホールドした人はどうなっていたのでしょうか。

2010年~2020年に投資をしていた場合

2010年に 100万円を投資して 10年間置いておくと、100万円は 190%も上昇して 290万円になっています。実に 10年間で 2.9倍になっているんですよね。まさに「投資は右肩上がりなので放置していればいい」ですよね。

近年は、相場が好調で基本的には右肩上がりに成長しているので、「相場は長期的には右肩上がりだから問題ない」と感じるかもしれませんが、今後もそんなに上手く行くとは限りません。

確かに 20年・30年という超長期でみれば、大抵の期間は右肩上がりになっていると思います。でも、20年・30年も待てる人は少ないのではないかな。

5年間相場が上がらない状態になれば、投資に見切りを付ける人が多くなるだろうし、それが 10年間も続けば多くの投資家が退場したり、悲観的な意見が増えていると思います。

「インデックス投資をして寝かしておくだけで増えるのだから投資は簡単だ」という意見を見るたびに、投資はそんなに甘いものではないと思うけどなと感じています。

でも、出来れば皆がそんな勘違いをしてしまうような相場が長く続いて、「投資は簡単だった」と言える 10年後だったらいいなとは思います。

   

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

↑↑↑ ランキングに参加しています。応援お願いします!!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次