最近は、テスラの株価が好調で順調に上昇しているよね。テスラを率いるイーロン・マスク氏がトランプ氏に肩入れして選挙戦をバックアップしたことがトランプ氏に高く評価されて、政権幹部にまで登り詰めた事でマスク氏の意向が通りやすくなり、マスク氏率いるテスラやスペースXなどの事業がやりやすくなると想定されているね。
自動運転などの規制は緩和されるかもしれないね
テスラにとってはロボタクシーを推進させるチャンスだね
自動車業界は、自動運転などの新たな領域に本格的に突入していくのかもしれないね。
さて、そんな自動車業界のメーカー別の7月~9月の世界新車販売台数ランキングが発表されていたね。そのランキングはまずは見ていこうかな。
「世界新車販売台数(7月~9月)」
順位 | 企業名 | 販売台数 | 前年対比 |
---|---|---|---|
1位 | トヨタ | 273万台 | -4% |
2位 | フォルクスワーゲン | 217万台 | -7% |
3位 | 現代自動車 | 177万台 | -3% |
4位 | GM | 147万台 | -9% |
5位 | ステランティス | 114万台 | -20% |
6位 | BYD | 113万台 | +38% |
7位 | フォード | 109万台 | +1% |
8位 | ホンダ | 91万台 | -8% |
9位 | 浙江吉利控股集団 | 82万台 | +14% |
10位 | 日産自動車 | 79万台 | -4% |
トヨタは圧巻の1位となっているね。流石、日本が誇る企業だけあって強いよね。ただ、前年対比でみると、マイナス4%となっていて、トヨタといえども苦戦している状態だね。それは他のメーカーも同じでほとんどの企業が前年割れの数字となっているんだな。
そんな中で、大奮闘しているのが中国の自動車メーカーである BYD だよね。
販売台数では世界6位となっていて、中国の自動車メーカーもいよいよ世界トップレベルの仲間入りを果たしていくような感じだね。来期(10月~12月)は、5位のステランティスを抜くことが確実視されていて、ついに世界トップ5の位置にまで登り詰めてきたね。
BYDというと、テスラと同じく電気自動車(EV)だけの新興自動車メーカーという印象が強いのだけど、テスラがEV専業メーカーであるのに対して、BYDは電気自動車(EV)だけでなくプラグインハイブリッド(PHV)も販売していて、実は 販売台数はEV よりも PHV の方が多いんだな。販売台数に占める PHV の割合は6割以上になっていて、EV よりも PHV の方が主力なんだよね。
テスラの場合は、いきなり最初から電気自動車を作り始めたのだけど、BYDは元々バッテリーメーカーで、携帯などのバッテリーを作っていた会社だったのが、2003年に自動車メーカーを買収して自動車業界に参入したんだ。
その時は、普通のガソリン車を作っていたんだけど、徐々に自動車生産のノウハウを高めていき、2008年には世界で初めて量産型のプラグインハイブリッド車を販売開始したんだよ。そして、電気自動車にも力を入れ始め、今ではテスラを抜いて電気自動車の販売台数でも世界トップに躍り出たね。
BYDは電気自動車だけでなく、ガソリンと電気の両方で稼働するプラグインハイブリッドも生産できる技術力を持っている自動車メーカーなんだよね。なので、電気自動車の販売が世界的に少し減少傾向になってきたとしても、プラグインハイブリッド車も販売しているから強いよね。
少し前までは、顧客も企業も電気自動車への流れが強かったけれども、最近はハイブリッド車への流れが再び強くなってきているよね。こういった環境になってきてもプラグインハイブリッドがあるから BYD は好調を維持しているようだね。
中国の自動車なんて「安かろう・悪かろう・危なかろう」と言われていて、値段は安いけれども品質も安全性も非常に低い車だと言われてきたけれども、気が付けば自動車大国と言われていた米国のビックスリーの1社を抜くほどの実力を持つようになってきたね。
来期(10月~12月)には、もう一つのビックスリーであるステランティスを抜くことから、残るビックスリーは GM だけとなり、GMを抜くのも時間の問題だと言われているね。
自動車業界の主力車となると言われていた電気自動車は少し足踏みをしており、従来のガソリン車メーカーは電気自動車に力を注いでいた資金や人材を電気自動車からハイブリッドなどに再び戻し始めているみたいだね。
ただ、自動運転や自動車の AI 化などは従来のガソリン車よりも電気自動車の方が相性が良く、今後自動運転が導入されていくと再び電気自動車に流れが戻ってくる可能性が高いみたいだね。
そうなると、テスラやBYDなどの電気自動車に力を注いでいる企業と従来の企業との差はなかなか埋まらない状態になっていきそうだね。
現状でも、自動車業界の市場を侵食し始めているBYD。世界的に電気自動車への販売の流れが落ちていっても、プラグインハイブリッド車があるから持ちこたえそうだし、再び電気自動車への流れが加速すればBYDは本領を発揮できそうだし、どちらにせよ自動車業界にとっては驚異的な企業の1つになってきているね。
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