今年の投資は大失敗だった

今年の相場環境は非常に良くて、日経平均（日本株）もダウ平均（米国株）もハンセン指数（中国株）も大きく上昇しており、誰もがハッピーな結果になった１年間だったのではないでしょうか。特に、米国株はビックテックが好調だったのでナスダックなどに投資をしていた方々はとても良い成績だったのではないかな。

多くの方々にとっては、大満足な１年間だったと思うのですが、私にとっては大失敗だった１年間でした。

とはいっても、米国株などの市場環境がとても良かったこともあって１年前と比べると投資資産は増えているのだけど、自分が想定していたような動きにはならずにリターンは為替レートの影響（円安効果で増えている）を考慮すれば指数などと比べると劣後しています。

何よりもショックだったのは、こんなに好調だった環境にも関わらず、損切りした銘柄があり、更に含み損を抱えている銘柄もあるという事。

そしてそれは、欲をかいて投資した事が招いた結果であり、本来であれば不要な損失だった事を考えると、過去最悪の失敗だともいえるかもしれません。

私は、「今年は高くまで引き上げた政策金利の影響によってリセッション（景気後退）が起こって株式市場は軟調になる」と思っていました。なので、去年からキャッシュ比率を引き上げていて相場が下落するのに備えいました。

ところが、キャッシュ比率を高くしていたにも関わらず去年も株式市場は好調であり、そして今年も年初から好調な感じになっていました。

キャッシュ比率を高めていたことで、去年は市場の上昇の恩恵を全部受ける事は出来ずに終わり、今年もキャッシュ比率が高いまま様子を見ていると、市場が上昇した際には再びパフォーマンスが落ちてしまうかもと思ったのです。

でも、今年は高い政策金利の影響は少なからずリセッションは起こるだろうと思っていたので、キャッシュを株式に替えるには抵抗があり、そんな時に思いついたのが「米国長期債券ETFに投資をする」という事です。

政策金利を引き下げる可能性は高い。そして、リセッションも起こるかもしれない。そうなると、米国長期債券ETFに投資をしておけば、キャッシュとは違ってリターンを手にしながら、資金を温存できるのではないか。

そう思ったからこそ、米国長期債券ETFに投資をしたのでした。

でも、結果はご存じの通り、政策金利は少しずつ引き下げられているものの、長期国債の金利（10年物国債）はジリジリと上昇しているため、米国長期債券ETFは下落している状態となってしまったのです。

個人的には、大統領選挙はトランプ氏ではなくハリス氏が当選するのではないかと思っていたことも米国長期債券ETFを切る判断が遅れた要因ともなっています。トランプ氏が大統領選に当選した事で、同氏が掲げる関税強化がインフレを招くとして長期国債の金利は上昇してしまいました。

結果として、キャッシュを大量に米国長期債券ETFに入れ替えていたことで損失が発生しており、保有していた米国長期債券ETFである「EDV（米国長期債券ETF）」、「TMF（３倍米国長期債ETF）」、「2621（長期米国債ETF）」は全てマイナスリターンとなってしまいました。

なので、「EDV」と「TMF」は全て売却して損切りする事になってしまいました。まだ「2621」は保有していますが、当然ながら大きな含み損（－13％）となってしまっています。

こんな絶好調な市場環境にも関わらず、損切や含み損があるという情けない結果に。

そのままキャッシュで置いていけばよかったのに、欲張って変な事をしたばっかりに痛い目にあってしまいました。

保有している投資信託や個別銘柄、そして円安の影響などもあって、投資資産はしっかりと増えていますが、個人的には大失敗だった１年間だったと思います。

二度とこんな失敗はしないように心に誓った今年の年末でした。

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