米国株に投資する際の最大の問題点

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私は米国株と中国株に投資をしています。日本株には投資をしていません。日本株に投資をしていないのは、長期的に投資を考えた場合に、少子高齢化を突き進む日本が経済成長をしていけるとは思えなかったからです。

ゆえに、世界中の有名企業が集まっており今後の社会のインフラとなるIT業界において世界の中心となっている米国の企業と強大な人口を持っており米国に対抗できる唯一の国と言われている中国に投資をしています。

株式投資というと日本株が基本だよね

そうですね。ただ個人的には米国株などの方が好みです

さて、海外の企業に投資をすることで、それぞれの国や企業の成長性を取り込もうとしているのですが、これらの海外投資には大きな問題点が存在します。

今回は、そんな外国株に投資をする際の問題点についてのお話です。

目次

為替の影響

外国株に投資する際に、一番気になるのが為替の影響だと思います。

ドル(米国市場)や香港ドル(香港市場)の株式を保有しているので、その国々の通貨を保有しているのと同じような状態になります。

私達は日本で生活しているので基本の通貨は円なので、米国株や中国株の評価も当然ながら円換算で計算する事になるので、「円高になるのか?」「円安になるのか?」によってパフォーマンスが大幅に変わってきます。

円安であれば資産は何もしなくても増えていくのですが、逆に円高に振れてしまうと資産は何もしなくても減っていってしまう事になります。

長期投資するうえで、この為替レートの影響が大きな問題点になります。

10年・20年・30年後の為替レートがどのようになっているのかなどを予測する事が非常に困難極まりないからです。多少の変動ぐらいならば問題ないのですが、20~30年単位となると結構な変動率だったりするんですよね。

では、ここで1980年から現在までの為替レートの変動を10年ごとに確認してみましょう。

「為替レートの変動」
1980年の円相場は226円です
10年後の1990年は144円です
20年後の2000年は107円です
30年後の2010年は87円です
40年後の2020は109円です
現在の2023年10月は149円です

1980年の226円からから30年後の2010年には87円になっており、為替レートは61%も動いていて、円高が大きく進んでいるので、ドルで資産を増やしても円に戻してみれば全然増えていない事になります。

例えば、1980年に1万ドル(226万円)投資を開始して、30年後の20210年には3倍に増えていたとします。

1万ドルを投資して3倍になってたとしたら3万ドルです。

1980年の時の1万ドルは円換算すると226万円です。ところが30年後に3倍になった3万ドルを円換算しても261万円程度であり、ほとんど増えていない状態になります。

コツコツと株価が上昇して3倍になったとしても、円に戻してみるとほとんど増えていないという悲しい結果になる可能性があるのです。

1980年:1万ドル(226万円) → 2010年:3万ドル(261万円)
ドル 1万円  → 3万ドル  (3倍)
円  226万円 → 261万円  (1.15倍)

同じように1980年の時にインデックス投資を行い、その後の運用利回りが5%だったとします。

1万ドル(226万円)を5%の利回りで運用して30年後にどうなっているのかというと4.3万ドル(374.1万円)という結果であり、ドルで考えると4.3倍にも大きく増えているけれども、それを円換算してみると1.65倍程度しか増えていないんですよね。

このようなケースの場合だと、円換算した利回りは1.7%程度なんですよね。

この程度の利回りなら貯金していたほうが安全だし、マシじゃないの?

確かにそう感じる人もいると思います

1.7%程度の利回りでリスクを取るのだったら貯金していたほうがいいのではないだろうかと感じる人が一定数いると思いますし、確かにリスクを取っているのに期待リターンがこの程度だと少し物足りない気がしますよね。

為替相場を読むのは難しい

円安になれば米国株などの外国資産は増える事になりますが、円高になると逆に米国株などの外国資産は減ってしまう事になります。

じゃぁ、円高の時に購入して、円安になったら売ればいいじゃん

確かにそうなんですが、為替相場はプロでも読むのが難しいんですよね

為替相場を予測しながら売買する事は非常に難しく、プロでも為替相場を読むことはなかなか出来ないので、為替相場に合わせて売買するのは高度なテクニックになります。普通は、そんなにうまく相場を読めないので為替相場に合わせて売買するのはあまりお勧めできません。

為替相場は、日本の状況だけでなく、米国の経済状況・金利状況や関係各国の状況によって相場が左右されており、短期的でも読むことが難しいのに、長期的な為替レートを読むことは更に困難です。

1980年の当時に、10年後の1990年の為替相場が144円になって36%も下がっていると想定できていた人は少ないし、30年後の2010年には100円を切って87円になって61%も為替レートが動いているなんて予測できた人などはいないでしょう。

それと同じように、今の時点から10年・20年後の為替相場を見通すことは不可能です。

リターンが取れない可能性は考慮しておく

長期的な為替レートは、どのように動いているかを今から想定する事は非常に困難です。

もしかしたら、思っていたよりも大きく為替相場が動いている事があるかもしれません。

米国株や中国株に投資をしている外国株投資家は、運用した株式が好調に移行したとしても、円換算した際には思ったほどのリターンを上げれていない場合があるというリスクを常に持ち続けておく必要があります。

たとえ、インデックス投資で安定した運用をしていても、または高配当銘柄でコツコツと配当金をもらい続けていたとしても、為替相場の変動によって想定通りに上手くいくとは限らないという不確定要素の爆弾を抱えていることを忘れてはいけないと思います。

「米国株のインデックス投資であれば、平均的に5%程度のリターンが取れて、長期投資であれば間違いなく確実に安全に儲かる」などという事はないです。

投資をする以上は、リスクがあるという事は忘れずにいたいと思います。

  

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