何だかんだとありながらも、結局は今年は強い状態を維持している米国株市場。ちょっと下がってきたかなと思っていたらグッドニースが舞い込んできたりして再び上昇していくなど、下がっても暫くしたら上がっていくといった感じになっていて、気が付けばS&P500も最高値水準にまで戻ってきましたね。

結局、米国株市場は強いよね



オロオロせずに黙って米国株をホールドしていればいい感じだね
先日は、FRB議長のパウエル氏がワイオミング州ジャクソンホールで開かれているカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム(ジャクソンホール会合)で、インフレ懸念が残る中でも労働市場へのリスクが高まっていることを指摘し、慎重ながらも9月の利下げの可能性について言及しましたね。
今までは利下げに対して慎重な姿勢を見せていたパウエル議長が一転して利下げの可能性を示唆したとこで株式市場も低金利への道筋が出来たという事を好感して株価が上昇していましたね。
以前から強く利下げを要求していたトランプ大統領は「遅すぎる」とパウエル議長の発言を一蹴していましたが、市場では株価上昇、債券利回り下落(債券価格上昇)と好反応を見せていました。
ただ、それでも9月の利下げが決定的になったという訳でもなく、利下げの市場予想を確認してみても利下げの確率は75%程度と高いものの、非常に高い(可能性が非常に強い)というほどでもなく、まだまだ市場では不安要素を懸念しているみたいだね。
「政策金利の市場想定」


FRBには、「物価」と「雇用」の安定を図るという責務があり、今までは物価にフォーカスする場面が多かったのですが、前回の雇用の悪さによって雇用に比重を傾け始めたようですね。ただ、物価と雇用の両輪を守る必要がある事から、雇用だけに注視する訳にもいかず、物価が上がってくるようであれば利下げも厳しくなっていきます。
そのあたりの不安定要素が市場において利下げの可能性をそれほど高くしていない(利下げを確定的に見ていない)という判断に繋がっているみたいだね。
関税による物価への影響と、景気悪化による雇用の縮小というダブルパンチを受けそうな現状において、厳しい舵取りを迫られているパウエル議長の手腕に期待したいですね。
FRBの判断がこれからの米国株市場(米国経済)への重要な分岐点になる事から、来月のFOMCの結果に注目したいと思います。
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