今年も半年が過ぎ去り、後半戦へと突入してきましたね。今年の前半は、日本株や米国株などが絶好調で皆さんの投資資産も非常に大きく増えたのではないでしょうか。
今年の下半期(7月~12月)はどのような株価の動きになるのでしょうね。
下半期もこのまま上昇してほしいよね
年末には投資家の皆が喜ぶ顔がみたいよね
年間の相場の動きで、前半(上半期)の上昇率が高ければ、後半(下半期)も上昇する確率が高いらしいです。
今年はどんな動きになるのか、今回は下半期の株価の動きについてのお話です。
記録づくめの上半期
今年の上半期の米国株市場は絶好調であり、記録的な上昇をしていましたよね。
NASDAQ総合は、40年ぶりの高い伸び率となる31.7%上昇という水準となっており、S&P500も2000年代では過去2番目に高い水準である15.9%上昇となっていました。
NASDAQ総合の上半期の上昇率は、1975年が45.5%で、1983年が37.1%となっており、それに次いで過去3番目の上昇率となる31.7%でした。
S&P500の方も、2000年代の上昇率では、2019年が17.3%となっており、それに次いで2番目の上昇率です。今回のS&P500の15.9%という上昇率は、1964年以降からみても9番目にランクインするという上昇率の高さでした。
上昇力の高かった上半期の米国株市場。上半期の上昇率が高いと、下半期も上昇している可能性が高いらしいので、この結果からすると下半期も期待できるのかもしれませんね。
無敗の7月相場
先日から7月の相場に突入したのですが、7月の相場は歴史的にみても好調な相場環境の時が多いです。アノマリー的に勝てる相場だと言えることになります。
過去30年間のダウの月間騰落率をみても、7月は1.3%上昇と好結果を残しています。
しかも、リーマンショック以降の2009年からに限定すれば、7月の米国株市場は1年の中で最もパフォーマンスが良い月となります。
ナスダックやS&P500は2009年以降は7月が最もパフォーマンスが高く、ダウも7月が2番目に良い月となっています。
2009年以降のS&P500の7月の平均騰落率は3.2%の上昇、ナスダックは4.1%となっており、ダウも2.7%の上昇となっています。
ダウ、S&P500、ナスダックともに、2014年以降は一度も7月には下落をしておらず、近年では無敵の7月となっています。
最強のアノマリー
そして、今年の上昇を後押しする最強のアノマリーといえば、大統領選挙におけるアノマリーですよね。
4年ごとに行われている大統領選挙。そして、その4年間における株価の動きには一定のアノマリーがあり、大統領選挙に合わせて株価が動くと言われています。
大統領選挙と株価の動き(平均騰落率)
大統領就任1年目 9.2%上昇
大統領就任2年目 3.3%上昇
3年目(大統領選挙前年) 16.0%上昇
4年目(大統領選挙の年) 5.8%上昇
今年は大統領選挙前年(3年目)にあたり、大統領選挙前年の株価の勝率は19勝1敗となっており、大統領選挙前年の株価上昇の確率は95%という非常に高い確率で年始よりも株価は上昇している事になります。
ちなみに、大統領4年間で株価の上昇率が一番高くなるのは、大統領2年目の10月~翌年6月(今回で言えば、2022年10月~2023年6月末)までとなっており、「ハロウィン効果」+「大統領選挙の前年」が一番高い勝率と上昇率を叩き出します。リターンの中央値は+17%で、プラスになる確率は91%となっており、今回のダウの動きを確認してみても19.7%上昇となっており、しっかりとアノマリー通りになっています。
これ、事前に知っていたけど全然いかせなかったですね
けれども懸念もある
好調な市場やイケイケの雰囲気をみていると、何処までも上昇していきそうな感じがするのですが、当然ながら懸念も大きく存在しています。
今年の上半期の米国株3指数の上昇率をもう一度見てみましょう。
ナスダック 32%上昇
S&P500 16%上昇
ダウ平均 3%上昇
ナスダックの無双ぶりが目に付く反面、ダウはそれほどでもない感じですよね。
ナスダックやS&P500が大きく上昇したのは、特にビックテックを中心とした大手ハイテク銘柄が去年の大幅下落の反動やAIへの期待感から急上昇したからですよね。
大手ハイテク銘柄の上半期上昇率
エヌビディア 190%上昇
メタ 140%上昇
テスラ 110%上昇
アマゾン 55%上昇
アップル 49%上昇
マイクロソフト 42%上昇
アルファベット 35%上昇
S&P500の上昇は大手ハイテク銘柄などの一部の銘柄の上昇が大きく貢献しており、S&P500構成銘柄の全体の上昇率の中央値は5%上昇に留まっています。
時価総額の大きなハイテク銘柄が相場を大きく牽引しており、これらが崩れると再び相場はガラガラと音を立てて倒れてしまうかもしれません。
エネルギー(7.3%下落)、公益事業(7.2%下落)、医療関係(2.3%下落)、金融(1.5%下落)と下げているセクターもあり、米国株市場全体が好調だったというわけではないです。
ダウの伸び率が3%とあまり上昇していなかったのも、ハイテク銘柄の比重が少ないという事があるからですよね。
まとめ
今年の上半期は絶好調だった米国株市場。近年では、7月の相場は負け知らずの無敵相場でもあり、大統領選挙前年のアノマリーでも上昇している事から、今年の相場は上昇している可能性が高いのかもしれませんね。
ただ、個人的にはやはり上がり過ぎなのではと思っているので、あまり前のめりにならずに相場を眺めていようと思っています。
「相場に乗り遅れてしまった」と、今まで資金を待機していた投資家が続々と参戦しているといった感じなのですが、投資先はAIブームに沸いている銘柄に集中しているので、少しバブル的な様子にみてとれます。
チャットGPTに沸いた今年の相場ですが、もしもチャットGPTがまだ出てこなければ、ここまでの熱狂的な相場になっていなかったのではないだろうか。もちろん、チャットGPTを含めたAI関連が今後の収益を向上させていくのは間違いないのだろうけれども、まだ今は期待感が先行している感じがしています。
上昇相場に乗れるように現状の保有株は維持しながら、一定数のキャッシュも保持しつつ、これからの下半期の相場を見ていきたいと思います。
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