28日(木)の米国株市場では、ダウ平均もS&P500も小幅上昇しており、年初来高値(上場来高値)を更新していましたね。気が付けばジリジリと上昇していく感じになっていて、4月に下落した時の雰囲気なんか消し飛んでしまったかのような感じになっていますね。

調子が良さそうな感じでないのに、気が付いたら上昇しているね



下がるよりは上がる方が嬉しいのだけど、不思議な感じだね
S&P500が史上最高値を更新しているのだから、どの銘柄も順調に上昇しているのかと思えば、そういう訳ではないみたいですね。調子がいい銘柄と調子がイマイチ(普通)の銘柄に分かれているみたいだね。
S&P500がこんなに順調なのはマグニフィセント・セブン(神セブン)と呼ばれている巨大ハイテク企業である時価総額上位陣が好調だからそれに引っ張られて相場も上昇している感じのようだね。
マグニフィセント・セブンの中には年初来で下落している銘柄(アップルやテスラ)もあるのですが、ほとんどのマグニフィセント・セブン銘柄は上昇しており、S&P500の上昇に大きく寄与しています。
「マグニフィセント・セブンの年初来騰落率」
企業名 | 年初来騰落率 |
---|---|
S&P500 | +10.5% |
エヌビディア | +34.1% |
メタ | +28.2% |
マイクロソフト | +20.9% |
グーグル | +11.5% |
アマゾン | +5.5% |
マグニフィセント・セブンはそれぞれの時価総額も非常に大きく、時価総額加重平均のS&P500の中では大きな存在感となっていて、マグニフィセント・セブンの7銘柄だけでS&P500の35%を占めるほどになっています。時価総額トップ10にまで範囲を広げるとS&P500の40%を占めるようになっており、上位陣の動向が相場の動きを左右するようになっています。
今後の景気の動向が不安定になっていますが、AIに関する需要は今後も堅調に推移していくと想定されており、需要拡大の期待が強い AI銘柄の業績は景気動向に左右されにくいという事で、マグニフィセントセブンの中でも AI関連銘柄に人気も集まっているようですね。
ただ、AI需要が思ったほど伸びなかった時には AI関連銘柄は総崩れとなってしまうので、人気を集めているテック大手などからは真っ先に資金が抜けていく事になると思います。
今の米国株式市場は、AI銘柄頼みとなっている所があって少し怖いなと思う部分もありますが、AIが更に発展していくだろうという事は容易に想像できることから、多少の波はあっても順調に伸びていくのかなと思っています。
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