スーパー・マイクロ・コンピューターは何故あんなに爆上げしているの?

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米国株市場は去年からAIブームで非常に好調をキープしています。AI関連銘柄は軒並み上昇しており、特にAIブームの王様であるエヌビディアは人気・実力・株価ともに全てが揃っている優良銘柄ですよね。そんなエヌビディアと共に最近話題になっているのがスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)です。

凄い爆上げしているよね

あんなに上がるとは思っていなかったです・・・

去年の12月ぐらいに少し話題になっていたので、その時に少しだけ調べてみたけど、あとでもう少し詳しく確認してみようと思って様子をみていたら、あっと言う間に暴騰していき、手が付けられないぐらいの爆上がりとなっていますね。

去年(2023年)の1年間で株価は3.4倍となっており、かなり上昇していたのですが、今年に入ってからは更に勢いは加速しており、僅か1か月半ほどで株価が3倍になるほどの暴れっぷり。まるで暴走列車のような爆走ですよね。

まずは、スーパー・マイクロ・コンピューターがどんな企業なのかを見てきましょう。

スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は、1993年に設立された企業で、カリフォルニア州に本社があり、ネットワーク機器やサーバー機器、サーバー管理ソフトウェアなどによる、サーバー・ソリューションを提供している企業です。米国以外には、台湾や中国、オランダ、日本などを中心に事業を展開しており、サーバー機器やストレージ、ネットワーク機器や電源装置などの他に、サーバー管理ソフトウェアなどを取り扱っており、データセンターやクラウドコンピューティング業者、ビッグデータ関連の業者などへ製品・サービスを提供しています。

それほど大きな企業というわけではなく、サーバーにおける世界シェアをみても、第8位にようやく顔を出す程度となっています。

サーバー市場の世界シェア

順位企業名世界シェア
1位デル・テクノロジー20.9%
2位HPエンタープライズ17.5%
3位IBM16.6%
4位インスパー12.0%
5位日立製作所8.9%
8位スーパー・マイクロ・コンピューター4.1%

では、なぜこんなに話題になっているのかというと、サーバーの中でも特にAIサーバーに非常に強いからです。その理由は、AIブームの主役であるエヌビディアと強い関係性を築き上げているからです。

AIサーバーに限定すると、スーパー・マイクロ・コンピューターは世界シェアが1位となるのです。世界シェア2位がデル・テクノロジー、3位がHPエンタープライズとなっています。

AIサーバーはこれから急拡大してくと言われており、現在はサーバー市場全体におけるAIサーバーのシェアは8%程度しかなく、まだまだサーバー市場ではAIサーバーは主力と言うわけではないです。しかしながら、AI サーバーの需要は 2023 年から 2027 年の間に 5 倍に増加すると想定されています。

まだ企業規模がそれほど大きいとは言えないスーパー・マイクロ・コンピューターですが、今後AIサーバーが拡大していけば飛躍的に売上や利益が伸びていくと予測されており、人気が沸騰しているのです。

すでにその片鱗が現れており、売上・利益は大きく伸び出しています。

1月18日の営業終了後に、従来発表していた2023年10月~12月の売上と利益の会社予測を突然大きく上方修正した事で市場にはビックサプライズとなり、株価が急上昇し始めます。そして、迎えた1月29日の決算発表では上方修正した売上と利益を更に上回る結果となっており、更に来期の業績予測は市場予測をはるかに上回る高い想定を出していた事で、株価は更に爆上げする事となりました。

今年の売り上げ見通し(決算は6月締めなので2024年6月まで)は、143億ドル~147億ドルとなっており、前年度の2倍以上になると想定されています。ちなみに、今年度の収益予測で計算すると今年度の予想PERは39倍となっており、来年度の予測では2025年度予想PERは30倍となっています。

今後の業績拡大の鍵となるAIブームを支えているエヌビディアのGPU。そのエヌビディアの最新の半導体「HGX H100」の認定パートナーを取得しているサーバーメーカーは世界でたったの3社しか存在せず、クアンタクラウドテクノロジー(台湾)とギガバイト(台湾)、そしてスーパー・マイクロ・コンピューターとなります。

スーパー・マイクロ・コンピューターの人気が沸騰しているのも、今後のAIブームに確実に乗れる企業だからというのがあるのです。

エヌビディアが公表したAI半導体のロードマップでは、エヌビディアは今年中に「H100」の上位版である「H200」が出荷予定となっており、更にデータセンター用CPUの「Grase」と最先端GPU「H100」を組み合わせた「GH200」も出荷予定となっています。

来年の2025年には更に性能の向上させた「X100」の出荷を予定しており、従来は2年に1回だった新製品の販売サイクルを年1回に短縮してきており、続々と新製品がリリースされていく予定となっています。

新しい製品が投入されていく事で、AIサーバーの種類も拡張されていき、それに応じてスーパー・マイクロ・コンピューターの業績の拡大も大きく向上していくと想定されています。

エヌビディアのジェンスン・フアンCEOは、台湾で開催された国際展示会で、「地球で最強のAIスーパーコンピューターが誕生する」と述べていましたが、それに向けて出荷が優先される企業のうちの1社にスーパー・マイクロ・コンピューターが想定されているとされています。

このように、AI市場において最重要部品であるGPU市場を独占しているエヌビディアとの関係性が非常に強く、今後もエヌビディアと共に発展していく可能性が非常に高いスーパー・マイクロ・コンピューターの人気が沸騰しているという事のようです。

去年の年末に軽くスーパー・マイクロ・コンピューターを調べた時に少しだけでも買っておけば良かったと少し後悔しながらも、今の暴騰している状態から突っ込む勇気もなく、ただただ上がり続ける株価を呆然と眺めているだけのよしぞうとなっております。

急上昇し過ぎて、今から手を出す勇気なんてないよ

   

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