投資家から注目されている指標の一つに逆イールドがあります。通常であれば金利は期間が短い方が低く、期間が長いものが高くなっていきます。例えば、2年債券と10年債券では通常は2年債券の方が金利が低く、10年債券の方が金利が高いです。
しかしながら時々、それが逆転する事があります。短期金利の方が金利が高く、長期金利の方が金利が低くなることがあります。これを逆イールドと言います。
逆イールドになると株価が下がると言われているね
有名な指標の1つですよね
逆イールドが発生すると、しばらくして株価が下がる事が多く、そのため逆イールドが発生すると警戒する投資家が多くなっていきます。
2022年の4月に2年国債と10年国債の金利状態が逆転しており、短期金利である2年国債の方が10年国債よりも高くなっていて逆イールドが発生していました。
逆イールドが発生するとすぐに株価が下がるという訳ではなく、株価が下がるタイミングはまちまちであり、早ければ逆イールドが発生してから数か月後に株価が下落している時もあれば、数年経ってから株価が下がる事もあります。
逆イールドが発生するから株価が下がるというよりは、逆イールドになっているとその後に景気後退になりやすく、景気が後退する事で株価が下がるという事になります。なので逆イールドが発生すると、景気後退が引き起こされる可能性が高い事から警戒する投資家が増えるという事になります。
すでに逆イールドが発生(2022年4月に発生)してから2年ほど警戒していますが、リーマンショックの時も逆イールドが発生してから2年ほど経過してから景気後退が起こっているので、これから景気後退が起こっていくかもしれません。
現在は、逆イールドが解消されつつあります。先日(7月15日)には2年国債と30年国債の逆イールドが解消されていました。まだ、2年国債と10年国債は逆イールドになったままですが、利下げが近づくにつれて逆イールドは解消されていく事になります。
利下げを行うという事は、基本的には景気を下支えする必要があるという事になります。
現状では米国経済はまだ力強さが残っており、腰折れ状態にはなっていませんが、9月や10月は利下げという一大イベントが行われる可能性が高く、そのころにはボラティリティが高まる恐れがあるので、少し警戒していてもいいかもしれませんね。
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