バブル絶頂期の頃は、世界のGDP1位である米国をいずれは日本が抜き去ると言われていました。その当時は、一人当たりのGDPでも世界5位以内に入っているなど生産性も高かった日本。しかしながら、今ではジリジリと順位を下げてきており、他国が成長している中で日本は低成長に留まっています。

家電製品などはかつてはジャパンブランドが強かったのにね



今では生き残っている家電メーカーが少ないですからね
世界の名目GDPを確認してみると、日本は辛うじて上位をキープしており、世界第4位の経済大国の地位を維持しています。ただ、他の国の成長性の押されて、今後はその順位も少し下げていきそうな感じです。
世界の2024年度名目GDPランキング
順位 | 国名 | 金額 |
---|---|---|
1位 | 米国 | 29.18兆ドル |
2位 | 中国 | 18.75兆ドル |
3位 | ドイツ | 4.66兆ドル |
4位 | 日本 | 4.03兆ドル |
5位 | インド | 3.91兆ドル |
日本は世界第4位の経済大国ですが、インドの成長性が著しく、そのうちインドに追い抜かされるのが確実視されています。こうやってみると、米国と中国が他国と比べると圧倒的に抜きん出ているのが分かりやすいですよね。
さて、国全体では日本のGDPは世界第4位ですが、これを一人当たりGDPでみてみると少し異なってきます。日本の場合は、一人当たりの名目GDPは、33,960ドルとなっていて世界第 34位となっており、一人当たりになると結構順位は下がってしまいます。
ただ、この一人当たりのGDPは単純に人口で割っただけなので、労働人口(子供や高齢者を除く)でみた一人当たりGDPで確認すると、もう少し順位は上がってきます。日本の労働者1人あたりGDPは、95,000ドルとなっていて世界第22位と順位は上がっていきます。
単純に人口で割った一人当たりのGDPと労働者一人当たりのGDPとでは、順位が大きく異なっています。つまり日本は、労働人口以外の人々が結構いるという事になります。少子高齢化の日本においては、子供の数は少ないのですが、高齢者は圧倒的に多く存在します。
これが、今後は加速していく事になりますよね。今の50代ぐらいの第2次ベビーブーム世代が高齢者に突入していくと、更に老齢人口は増加する事となり、一人一人が支えないといけない社会保険料などは増加していく事になります。
こうやって考えると、少子化対策が急務だという事が感じられるのではないでしょうか。
少子化対策や子供手当、保育園や小学校への支援、または中学・高校の無償化など、少子化対策を行うと「厳しい生活なのは彼ら(若者世代)だけではなく私達にも支援を」という声があがり一定数の反発が起こりますが、持続的な社会を考えると、増加する高齢者への自己負担の増加とそれを支える若者(子供達)への支援は必要不可欠だと思います。
私は50代であり、いずれは社会に支えてもらう世代になっていきます。ただ、私達のような世代が社会におんぶに抱っこ状態であれば、多額の社会保障が必要となり、日本の経済などを圧迫する要因となってしまいます。
出来るだけ自助努力を惜しまないように努めつつ、少子化対策を早期に行って人口格差を是正していく事が必要なのではないかなと思っています。
少子化対策などの若者(子供達)への支援は、「彼らばかりズルい」という意見が出てくる事もありますが、それは回り回って私達を支えてくれる原動力になっていくと考えれば、非常に大切な事なのではないかなと思います。
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