今年は好調を続けていた米国株市場。流石にその勢いも今月は止まってしまっており、米国株各指数(ダウ・S&P500・ナスダック)の8月の月間リターンはマイナスリターンで終わりそうです。
(注)このブログを書いている29日時点では8月の月間リターンはマイナスで終了する事が濃厚
来月も調子が悪いのかな
利上げの状況の不安定だし、9月の相場も不安定だと思うかな
そんな下落基調にある米国株市場ですが、そんな中で私はアマゾンを買い増ししました。
今回は、買い増ししたアマゾンについてのお話です。
最近買った状況
アマゾンは、決算内容を確認して買い増しを行いました。
購入したのは決算発表の翌日に買い注文を行っています。購入した際にはTwitterには購入の履歴を残すようにしています。
こちらは以前にもお伝えしていますが、S&P500も7月20日に追加購入しています。
最近は、7月にS&P500を買い増ししたのと、8月にアマゾンを買い増ししている状態となっています。
では、アマゾンを買い増した理由についてをお話していこうと思います。
アマゾンを買い増しした理由
決算を確認して、売上が伸びてきたのと、それに伴って営業利益も大きく持ち直してきたという事によって、アマゾンの今後は回復していくのかもしれないと判断したからです。
営業利益が大きく持ち直した主な要因は、赤字続きだった北米部門が急速に回復した事です。経費を削減した事によって利益を確保できるようになってきており、大幅な増益となってます。
グラフをみても分かるように、今期は急速の伸びています。過去最高だった2021年2Qに迫る勢いで利益を確保していました。
最近まで、この北米部門が赤字だったのはコロナ禍によるフルフィルメントセンター(物流センター)の急速な拡張による維持管理コストの増加による経費の圧迫です。コロナ禍による急速な需要に対応するために、必要以上に設備を拡張し、人員を大幅に増加させ、環境整備(コロナ対策)を行うなどしていた為、経費が増大していました。
これにより、コロナ禍の急激な売上増加に対応する事が出来たのですが、コロナが落ち着くと逆に余剰な施設や人員となり、稼働していなくても維持費が掛かるという負の遺産となりコストを圧迫していました。
最近は、人員を削減し、施設の拡張を中止して、経費の抑制に努めていました。
それがようやく花開き、スリムで筋肉質な体質になったアマゾンは、北米部門での利益を出せる体質に戻ってきました。
両輪の稼働
従来のアマゾンは、北米部門とAWSの両方が利益を生み出しており、アマゾンの収益を高めていました。
ところが、AWSが利益を伸ばしていく一方で、北米部門は利益が赤字に陥ってしまっており、両輪の片側は脱輪した状態だったのです。
アマゾンの北米部門とAWSの営業利益
片輪走行で走っていたアマゾンだったのですが、その最後の砦であるAWSも最近は利益が落ちてきており、減速していました。
北米部門は赤字、AWSは減速となっており、アマゾンの両輪にはブレーキが掛かってしまっていた状態でした。
今期の決算では、経費の削減の効果もあり、北米部門の黒字が戻ってきました。そして、AWSの営業利益も前期(2023年1Q)よりも伸ばしてきています。アマゾンを牽引していく両輪が復活し始めたのです。
フリーキャッシュフローの改善
アマゾンの強みの1つにあげられていたのが豊富なフリーキャッシュフローをうみだしていたことです。
フリーキャッシュフローは年々増加しており、順調な業績をもとに生み出したキャッシュを設備投資や新規開発に惜しみなくつぎ込む事で他社を突き放していきました。
そんなアマゾンの強みの1つだったフリーキャッシュフローは、北米部門の利益悪化と共に減少していき、2021年4Qにはマイナスに転落していました。
マイナスに転落していたフリーキャッシュフローも、北米部門の回復と共に持ち直してきており、今期にはようやくプラスへと転換していくようになっています。
まだ、全盛期の頃のようなフリーキャッシュフローの金額には届いていませんが、アマゾンの強みだったフリーキャッシュフローも戻ってきつつあります。
まとめ
最近の業績低迷や株価低迷の原因となっていた北米部門の不振やフリーキャッシュフローの減少などの問題点が一気に解決していた今回の決算。
それを裏付けるように、市場の予測を上回る好結果の決算内容となっており、また来期のガイダンスも市場の予測を上回る想定をあげていました。
低迷していた状態から復活を遂げているアマゾン。
そして、その勢いを維持できるようであれば、長期的に保有する分に関しては何も問題ないと思います。
景気の動向によっては、今後も株価や業績が右往左往する場面があると思いますが、成長力のあるクラウドと持続性のあるネット通販事業を抱えており、将来性と安定感のバランスが整ってきたと感じます。
さて、今回の内容は、YouTubeにもアップしています。動画でみると、ブログとは違う魅力などもあると思いますので、ぜひYouTubeの方も見てくださいね。
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