FRBが想定している今後の政策金利や失業率、インフレ率、GDPを確認しよう

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FRBが開催したFOMCにて、政策金利の引き下げが行われ、今回は0.50%の大幅利下げとなったね。今まではインフレ抑制に力を入れていたFRBも、今後は労働市場の悪化を防ぎ、景気の堅調さを維持する方向性に舵を切ってきたね。

このまま労働市場が落ち着いて、景気も堅調を維持するといいよね

ソフトランディングまたはノーランディングになるといいね

通常の0.25%刻みではなく、今回は0.50%の大幅利下げを行いました。景気が悪化した時に経済を支えるために大幅利下げを行う事はありますが、今回のように景気がまだ本格的に悪化しているわけではないのに、予防的処置として0.50%の大幅利下げを行う事は稀です。

今回(9月)のFOMCが終わると、次のFOMCは11月になります。10月にはFOMCはないので、10月に雇用状況が悪化したり、景気が軟調になっても(緊急利下げを除くと)手が打てない事から、先に0.50%の大幅利下げをしておいて、11月のFOMCまで乗り切りたい意向のようだね。

さて、では今回のFOMCにおいて、FRBは今後の政策金利や失業率、インフレ率やGDPをどのように想定しているのかを確認してみましょうか。

FRB委員達が想定した今回(12月)の予測値の中央値(カッコ内は前回6月の予測中央値)

項目2024年2025年2026年2027年
GDP成長率
(前回の予測値)
2.0%
(2.1%)
2.0%
(2.0%)
2.0%
(2.0%)
2.0%
失業率
(前回の予測値)
4.4%
(4.0%)
4.4%
(4.2%)
4.3%
(4.1%)
4.2%
PCEインフレ率
(前回の予測値)
2.3%
(2.6%)
2.1%
(2.3%)
2.0%
(2.0%)
2.0%
コアPCEインフレ率
(前回の予測値)
2.6%
(2.8%)
2.2%
(2.3%)
2.0%
(2.0%)
2.0%
政策金利
(前回の予測値)
4.4%
(5.1%)
3.4%
(4.1%)
2.9%
(3.1%)
2.9%

前回に比べると、GDPは今年度に関しては2.1%の成長性から2.0%の成長性へと若干減少させており、景気は以前よりも少し弱くなる想定にしているようだね。

失業率に関しては、2024年も2025年も2026年も従来の予想よりも悪化すると想定していて、今年度や来年度は4.4%の失業率になると想定しているね。景気も少し弱くなって、雇用状態も悪くなっていくという想定を立てている感じだね。

一方でインフレ率に関しては、PCEインフレ率もコアPCEインフレ率も従来の予想よりも良くなっている想定にしていて、順調にインフレ率は低下していくと考えているみたいだね。2026年以降はFRBが目標としているインフレ率2.0%になると想定している感じだな。

政策金利に関しては、今年度(残りの年内)に約1.0%程度の利下げ、2025年に約1.0%程度の利下げ、2026年には約0.5%程度の利下げを想定している感じだよね。中立金利が2.5%ぐらいだと言われているので、2026年には中立金利に近い水準にまで利下げしていきたいといった感じかな。

インフレ抑制に成功しつつあるFRBにとって、次の難関は景気の下支えをしながらリセッションを出来るだけ回避して失業率の上昇を抑えるというミッションなんだな。

リセッションを回避できれば株式市場は順調に上昇を続けていく事になるので、ぜひともFRBには素晴らしい手綱さばきで経済を上手く乗りこなして欲しいですよね。

   

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