大注目!エヌビディア2026年度第3四半期決算

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AIバブル懸念が持ち上がり、ハイテク銘柄を中心に崩れ始めていた米国株市場。このままズルズルと下落を続けていくのかと思っていた矢先に発表されたエヌビディアの決算。「流石これぞエヌビディア」という感じの好決算を発表していましたね。

やっぱりエヌビディアの決算発表は大事だよね

AIブームの今後を左右する重要企業だから注目度が高いよね

決算発表後に行われた日本株市場でも株価が大きく反発しており、エヌビディアの決算が世界中の市場に与える影響の大きさを改めて実感できた感じでしたね。

それでは、エヌビディアの決算内容を確認していきましょう。

目次

エヌビディア2026年度第3四半期(3Q:2025年8月~2025年10月)決算

NVIDIA:2026年度第3四半期(3Q:2025年8月~2025年10月)決算

エヌビディア3Q
売上高  570億0600万ドル(62.4%増加
営業利益 360億1000万ドル(64.6%増加
純利益  319億1000万ドル(65.2%増加
1株利益 1.30ドル(66.6%増加

市場予測
売上高  549億0600万ドル(3.8%上回る
営業利益 347億0400万ドル(3.7%上回る
純利益  294億9300万ドル(8.1%上回る
1株利益 1.20ドル(8.3%上回る

もう言葉がないぐらい凄まじい決算内容だよね。売上も営業利益も純利益も文句なしというか怖いぐらいに絶好調ですよね。世界で一番大きな時価総額を誇っている巨大企業にも関わらず、たった3か月(1四半期)だけで売上が 3兆4100億円も増えているのだから化け物だよね。

毎回のように素晴らしい成長性を見せてくれているエヌビディアですが、今回の決算も高成長を維持しており、売上は 62%増加、営業利益は 64%増加、純利益は 65%増加と驚異的な成長性を続けています。いったい、いつまで高成長が続くんだろうね。まさに AIブームの最前線にいる企業だね。

市場予想と比較してみても、売上・営業利益・純利益・1株利益の全てにおいて市場予想を上回る結果を叩き出していますね。市場の期待にしっかりと応える結果を叩き出し続けるモンスター企業の実力を改めて感じさせてくれる決算でしたね。

前々回の決算では、粗利益率が 60.5%と急低下していたのですが、前期が 72.4%、そして今期は 73.4%と前期よりも更に伸ばしてきており、しっかりと粗利益率も回復していますね。今後も 70%台を維持してくれることを期待しています。

各部門別の売上

部門別売上
データセンター 512億1500万ドル(66.4%増加
ゲーミング   42億6500万ドル(30.0%増加
プロ用VZ   7億6000万ドル(56.3%増加
自動車関連   5億9200万ドル(31.8%増加
その他     1億7400万ドル(79.3%増加

各部門別の業績も、どれも順調すぎるぐらい順調な結果となっていますね。特にデータセンター部門は市場予想が493億ドルだったので市場の想定を上回る結果(512億ドル)を叩き出していますね。時代の流れに乗って、GPUが売れに売れ続けている感じですね。

高成長が続いているので、流石にそろそろ息切れしてくるだろうと思っていたのですが、今期のデータセンターの成長率は66%増加と前期の成長性(56%増加)を上回る成長性を出しているので成長が止まらないですね。ただ、規模が大きくなればなるほど成長性は落ちていくのが普通なので、そのうち成長性は少しずつ落ちていくものだと思っています。

それでも、AIの普及が本格化していくのはこれからだという事を考えれば、エヌビディアの独走はしばらく続くだろうし、成長性も高いものが続いていくと感じています。

データセンター部門の売上グラフ

データセンターの成長性が素晴らしく、売り上げ規模も格段に大きいのでデータセンターばかりに注目が集まっていますが、個人的には自動車関連部門にも期待しています。まだまだ規模も小さい部門ではあるのですが、今後 AIが発展していき、GPUなどが更に進化していけば自動車の自動運転なども普及し始めると思います。

そうなった際に、自動車関連部門の売上は飛躍的に伸びていくと思っているので、いずれはデータセンターに次ぐ売上規模に成長してく部門なのではないかなと考えています。今期も 31%の増加と順調に成長しているので、今後に期待したいと思います。

自動車関連部門の売上グラフ

来期(2026年度4Q)のガイダンス

では、重要な来期(2026年度4Q:2025年11月~2026年1月)のガイダンスを確認してみましょう。

来期ガイダンス
売上 637億ドル~663億ドル(中央値650億ドル
粗利益率(GAAP) 74.3%~75.3%(中央値74.8%

市場の来期予測
売上 621億7300万ドル(中央値を4.5%上回る

来期のガイダンスの売上中央値は 650億ドルとなっていて、前年対比で 65.2%と大幅増加の見込みとなっています。市場の想定よりも 4.5%ほど上回っており、市場の想定を上回る次期ガイダンスを提示してきました。

来期も今期と同じぐらいの成長性を維持していく想定になっており、エヌビディア成長性は暫く止まりそうにないですね。市場の想定を上回る次期ガイダンスを出していたことを好感して決算発表後の時間外取引でエヌビディアは大きく上昇していましたね。

まとめ

今回の決算内容は、相変わらず恐ろしいぐらい絶好調な決算内容でモンスター企業の実力をいかんなく発揮した感じでしたね。常に高い期待値を背負わされていますが、それを物ともせずに跳ね返すだけの実力があり、改めてエヌビディアの強さを再確認した決算だったと思います。

中国政府がエヌビディアの半導体の導入を控えるように通知を出している影響で今期も中国向けの売上はほとんど上がっていませんが、それでも高成長を維持できているのは素晴らしいですね。今後、米中がお互いに妥協して中国への輸出が再開できるようになってくれば更に成長性が加速していくという事を考慮すれば、当面の間はエヌビディアは敵なし・死角なしといったように感じます。

2026年度の 9ヶ月間で、自社株買いと現金配当の形で 370億ドルを株主に還元したようです。第 3四半期末時点で、同社の自社株買い承認枠は 622億ドルとなっているみたいですね。前期の時点では 747億ドルだったので今期は 125億ドルほど自社株買いをしたようですね。

AI需要が本当に続いていくのだろうかという市場の不安によって最近の米国ハイテク株市場は下落を続けていましたが、エヌビディア好決算によって空気感が少し変わった感じになっていましたね。今後も株価が下がったり上がったりと波がある相場が続くと思いますが、AIの普及は始まったばかりだという事を考えれば、暫くは問題ないと思います。

   

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