トランプ大統領が仕掛ける関税戦争によって一喜一憂している米国株式市場。関税を急に引き上げたかとおもえば、数日後には元に戻してみたりと、そのたびに米国株市場は右往左往していますね。トランプ大統領は、相場の動きや経済の動き、有権者の反応などを気にするので、それらが良い反応出ないと前言撤回して発言を修正をしたりします。

朝令暮改みたいだね



早く落ち着いて欲しいよね
中国との関税戦争では、トランプ大統領は関税を次々と引き上げていましたが、中国はそんな米国の圧力に屈することなく、関税が引き上げられると即座に報復関税を打ち出して対抗していました。流石に常識の範囲以上の高い関税を両国間の貿易にかけ続けてしまうと、米国・中国ともに経済が急速に大きなダメージを受けてしまうので、トランプ大統領もトーンダウンして中国に対する関税をいったん引き下げていましたね。
そんなトランプ大統領の姿勢をみて、ウォール街ではトランプ大統領の事を「TACO」と呼んでいるようです。「TACO」は、「Trump Always Chickens Out(トランプはいつも尻込みする)」の頭文字を取った略語であり、いつも高い関税を掛けながらも、次第に関税を引き下げていく姿勢を揶揄したものです。
ウォール街のトレーダーの中には、トランプ氏が過激な関税措置を示唆した後に株式市場が下落した際には、その方針をいずれは撤回すると見込んで下げている株式を拾っていく事でリターンを得る行動をとるトレーダーもいて、そういった取引を「TACO」取引と呼んでいるようです。
先日には、大統領執務室で行われた会見の場にて、記者が「TACO」取引と呼ばれる行動について質問をしており、その質問に対してトランプ大統領は「悲しいことに、私がもっと合理的な内容で両国間の貿易や関税に合意しても、『あいつは尻込みした』などと言われる事があるようだ。信じられない事だ」と自身がしり込みしたと思われている事に苛立ちを表していました。
確かに、株価が大きく下がったり・国債市場が混乱したりすると、すぐに軌道修正したりする姿勢は自らの高関税施策の影響に尻込みしたと感じる部分もあるけれども、それを直接指摘なんかしたらプライドが高そうなトランプ大統領が変な意地を張って、またおかしな施策(高関税の継続や不用意な圧力)をするかもしれないから、トランプ大統領を下手に刺激するのは本当にやめて欲しいよね。
今でも充分暴れ馬な感じがするトランプ大統領なのに、挑発的な質問をする事によって、更に暴れ回られると本当に困るから、質問する記者の方々も発言には少し気を付けて欲しいよね。トランプ大統領が更に暴走してしまわないように願いたいですよね。
コメント
コメント一覧 (2件)
7月9日に国別上乗せの関税とEUに対する関税の一時停止の期限が切れるので、その後、トランプ大統領がどのような対応をとるのか、そして、それによってアメリカの株価がどう動くのか、さらにアメリカ株が暴落した場合、トランプ大統領がまたまたTACO(臆病者のチキン)ぶりを発揮して、すぐ対応を修正するのかが要注目ですね。
トランプ大統領がアメリカ大統領である間は、アメリカ株は株価の乱高下が激しいそうです。
2029年1月20日まで基本的にトランプ大統領がアメリカ大統領ですから、まだまだ当面はトランプ大統領の言動に左右されるアメリカ株となりそうですね。
いろいろな意味で暴走されるとものすごく厄介ですね。
こんにちは、せいさん。
7月9日までに一定の国々の交渉が纏まるのか、それとも期限切れになるのか、再度期限を延期するのか、どうなるのか分からないので今年の相場は不安定ですね。
トランプ大統領は意外と他人(市場や有権者)の評価を気にするので、株式市場がズルズルと下がっていくようであれば何かしらの手を打つと思うのですが、それが突拍子もない施策だったりするかもしれないのが不安ですね。
なんとかいい方向性に向かってくれればいいのですが、暫くは先行き不透明な不安定な相場が続くのかな~と思っています。
早く落ち着いた相場になって欲しいですね