NISAつみたて投資枠の使い切り設定

投資をしている多くの方がNISA口座を利用して非課税で投資が出来るようにしていると思います。NISA口座では、つみたて投資枠（年間120万円）と成長投資枠（年間240万円）が利用出来て、合計360万円が非課税となります。このうち、つみたて投資枠は毎月設定した一定の金額が引き落とされていくのですが、楽天証券では最後の月において、この枠を一時的に増やして積立金額を増額できる機能が実装されています。つみたて投資枠をちょうど120万円使い切りたい方や、今年の投資枠の利用額を増やしたい方におすすめです。

NISAつみたて投資枠使い切り設定は、楽天証券で新しく実装された設定方法で、NISAのつみたて投資枠における年間投資枠（120万円）を上限に既存の積立設定とは別に一時的に積立金額を増額できる機能です。

例えば、毎月5万円（年間60万円）でNISAのつみたて枠を設定していたとして、最後の12月はボーナスもあるから30万円ぐらい余分に非課税枠に入れておこうと思った際に、従来の12月に設定されている5万円の積立とは別に追加で30万円をつみたて枠で積立してくれるという制度になります。

私の場合だと、毎月10万円のつみたて設定をしていたので基本的には年間の上限枠に達するのですが、最初は口座から引き落としにしていたのを途中でクレジットカード引き落としに変更したので、手続き上の都合で１か月だけ引き落としが出来ずに、年間投資枠が10万円分だけ余ってしまう状態だったんですね。なので、使い切り設定を利用すれば、12月は普段通りの10万円の引き落としと、更に追加で設定した10万円分も積み立ててくれるので、合計でちゃんと年間投資枠の上限ピッタリにすることができます。

12月は一般的にはボーナスなどが出て、少し余裕ができる時期でもあるので、普段している積立設定の金額以上に投資に資金を振り分ける余裕があるケースも出てくると思うので、そういった際にはNISAつみたて枠を一時的に12月だけ増やす設定が出来るので、この機能を使ってみたらいいのではないかなと思います。

ただし、注意点があって、設定の締め切りが12月17日（水）までなので、それまでに忘れずに設定する必要があります。

設定方法も簡単で、楽天証券にログインしたら、「NISA → 積立設定 → 積立設定一覧（投資信託）」から設定する事が出来ますよ。（画面は楽天の公式サイトから借用しています）

次に、使い切り設定をする銘柄を選択してください。NISAつみたて投資枠で積立設定（毎月）をしていると、ここで毎月設定している銘柄の一覧が出てきます。私の場合は１銘柄（１つの投資信託）しか設定していないので、１つしか上がってこないけど、複数の銘柄に分けて設定しているのであれば複数銘柄が表示されると思います。

どの銘柄（投資信託）で使い切り設定をするのかを選択してください。

次の画面で、使い切り設定をする金額を入れていってください。まずは、①で使い切り設定で増やす金額を入力します。次に、②でそれぞれ個別の銘柄（個別の投資信託）にどのようの分配して金額設定をするのかを入力してください。

私の場合は、１つの銘柄（投資信託）にしか積立設定していないので、①も②も同じ金額になりますが、複数銘柄で積立設定をしているのであれば、それぞれ別々に入力金額を設定する事が出来ます。

最後に、使い切り設定の内容に誤りがないことを確認してください。設定内容に間違いがなければ、取引暗証番号を入力して、「設定する」ボタンをクリックすれば、設定が完了となります。

使い切り設定における積立注文は、積立指定日が12月18日に限定されています（普段の積立設定日が別の日だったとしても、使い切り設定における積立に関してはこの日付に限定される）。また、使い切り設定における引き落とし方法は、証券口座引き落としのみ（証券口座に入っている現金での引き落としのみ）となっています。

今年の途中からNISA口座の利用を始めたのでNISAつみたて枠の年間上限がまだ余っている人や、ボーナスをもらってので少し余裕があるから今月だけNISAつみたて枠を一時的に増やしてみようかなと思っている人などは、使い切り設定を利用して、余っている枠を少しでも埋めていくといいのではないかなと思います。

非課税が利用できるNISA口座は、将来の資産形成に大きく役立つので、NISAつみたて枠を上限まで利用していなくて 12月は少し余裕がある人は、積極的に使い切り設定を利用していくといいのではないかな。