株式投資をしている人々の中で、保有する投資資産が米国株式市場に偏っている人が多くなっているようで、特に初心者が保有する投資信託においては、その傾向が顕著に表れるみたいだね。確かに私も投資資産の大半は米国株式市場になっているね。
「eMAXIS Slim米国株式」などの投資信託の人気が高いよね
オルカンとS&P500の投資信託は鉄板だよね
投資信託保有者が持っている投資信託の種類を確認すると、外国株式が65%となっていて一番多く、特に30代では74%にもなるようだよ。
その一方で、投資家が保有している投資信託の本数は1本だけという人が多くて全体の26%は投資信託を1本だけしか保有しておらず、投資信託を2本保有している投資家は23%ほどになるそうなんだ。という事は、投資信託を1本~2本しか保有していない投資家は全体の49%と半分ぐらいになるんだな。
外国株式の投資信託(オルカンやS&P500)の人気が非常に高く、なおかつ投資信託自体を1本~2本しか保有していない人も多いので、多くの方が投資信託では外国株式で運用する投資信託しか保有していないという事になるみたいだね。
投資資産の比重がオルカンやS&P500に大きく偏っているという事について、あまり良くないという意見もチラホラとあるみたいなんだけど、個人的にはオルカンやS&P500であれば、それほど問題はないと思っているよ。
オルカンなどが危険視されている理由は、米国市場への比重が高すぎるという事のようだね。オルカンの場合、47の国・地域で2650銘柄に分散投資されているけれども、米国株市場の割合が67%とほとんどを占めていて、なおかつビックテック企業7社(アップル、エヌビディア、マイクロソフト、アマゾン、グーグル、メタ、テスラ)だけで20%を占めている事から、分散投資になっていないという指摘があるようなんだ。
では、米国株市場やビックテック企業の割合を減らしていけばいいのかというと、今の相場を牽引しているのはビックテック企業であり、株式市場だけでなく実生活・世界経済を牽引しているのもビックテック企業なので、それをわざわざ外すような事をしなくてもいいのではないかなと思っているよ。
オルカンやS&P500がビックテック企業の株価に左右されてしまうというのは確かにそうなのだけど、ビックテック企業の株価が下がっていけば、必然的に他の企業の割合が増えていくことによってバランスが整えられていくので、短期的には株価の下落で損失が増えていくかもしれないけれども、それによって行き過ぎたバランスが修正されていくのがオルカンやS&P500などの投資信託の良い面でもあるのではないかな。
オルカンが米国株の比重が高いのも、現在の経済状況を反映しているだけなので、米国株市場が落ち込んで行けば代わりの市場(例えば、インドや欧州・日本など)が増えていくことで分散効果は維持されていくので、初心者だけでなく多くの投資家にとって便利で扱いやすい投資信託なんだと思うよ。
何事もメリットだけしかないものなどなく、デメリットも存在しており、それはオルカンやS&P500などの投資信託でも同じことが言えるよね。完璧な商品などはなく、何かしらのデメリットがあったとしても、それを上回るメリットが存在すれば、それで十分なのではないかな。
オルカンやS&P500などの投資信託は、多くの企業などに分散して投資する事が出来て、銘柄の入れ替えや保有比率の変更などで自動的にリバランスしてくれるので、とても優秀な投資商品だと思うよ。
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