順調な勢いでマカオを観光し続け、素晴らしい教会を沢山めぐり、満足していた俺を突然襲った腹痛。思い返せば、朝ごはんを食べ過ぎた気がするし、日本の物と比べると油の量も多かった気がするし、胃もたれしている感じで、お腹が痛い。緊急事態だ。この辺りで、一番近くて綺麗なトイレがあると思えるのはグランドリスボアだ。

海外でトイレ問題は深刻だよね



日本では考えられない水準のトイレがあったりするからね
マカオカジノのランドマーク的な建物であるグランドリスボア。黄金に輝く外壁に、他の建物を圧倒する高さを誇り、奇抜な外見が圧倒的なオーラを放ち、市内の何処からでも金ピカの巨大なグランドリスボアを拝むことが出来る。今の俺にとっては、救世主にも見えるグランドリスボア。駆け込むようにグランドリスボアのカジノエリアに突入した。



下は球体、上は花型、異様な形態で巨大、しかも金ピカ


カジノエリアは物凄い人々でごった返していた。そう、ここは市内の中心部。建物の隣には巨大なバスターミナルもあり、観光の出発点でもある。ゆえに、生粋のギャンブラーだけでなく、一見さんの観光客も多数いる。とりあえず、カジノを体験してみようと思う人々でごった返している。
ギャラクシーマカオやベネチアンなどの欧米のカジノ資本が集中しているコタイ地区は高級ホテルが立ち並び、高貴な雰囲気が漂っているのだが、このグランドリスボアがある辺りは昔からの旧市街地であり、古くからのカジノも多く、そのためレート(カジノの最低掛け金)もコタイ地区と比べると、安価なテーブルが多いのだ。だから、そのぶん客層も悪そうだ。
とりあえず、人をかき分け、トイレを探す。1階にはないみたいで2階に移動してみる。すると、天井の看板には「トイレ」を示す表示がある。少し進むとトイレの入り口が見えた。今の俺にはまさに光り輝く救世主だ。
トイレに入ると、何やらタバコを吸っている人が何人かいる。マカオは指定場所以外は全面禁煙である。罰金もあるぐらい厳しい。当然ながらカジノ内も喫煙所以外は全面禁煙である。なのに、悠然とタバコをふかしている。
まるで、ヤンキーがたむろしているトイレに間違って入ってしまったガリ勉優等生のような気分になってきた。日本でも、こういうシチュエーションだとカツアゲされるのが定番だ。カジノ内なのに、リュックサックを背負っている俺は、どうみても観光客だ。間違いなくカモだ。



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トイレに入る客に、必ず声をかけている変なおじさんもいる。もちろん、俺にも声をかけてきた。でも、全く何言っているか分からないからフル無視をかます。なんかニヤニヤしている。怖ぇ~よ。
そうこうしているうちに、個室のトイレが空いた。すかさず入り込む。どうやら間に合ったみたいだ。ズボンをいそいそと脱ぎ、ホッと一息つきながら、お腹に力を入れ始める。
と、同時に扉をガチャガチャと開けようとする人がいる。今は入ったばかりだから出れるわけねぇ~よと思いながら、扉を睨んでいたら、もっと激しく扉をガチャガチャして開けようとしながら何か言っている。



離開呢度!快啲啦,你個白痴!



止めてくれよ。扉ガチャガチャして開いたら、どうすんだよ
怖ぇ~よ、何言っているか分からないから、怒鳴っても意味ないだろう。ていうより、ビビッて出るもんも引っ込んでしまったじゃないか。逆効果だよバカ。マジで怖いからやめてくれ。終わっても、怖すぎて出れないだろうが。
暫く扉をガチャガチャされたが、隣の扉に移っていき、更に隣の扉へと渡り鳥のように移っていき、何処かの個室が空いたのか静かになった。
ようやく落ち着いて気張れる。トイレに来ただけなのに、ドッと疲れた。ビビッて引っ込んでしまったブツを踏ん張りながら捻り出し、何とかミッションクリア。
個室から出ると、まだあの変なおじさんがいた。相変わらず何やら声を掛けている。俺にも声を掛けてくる。俺に、寄るな・触れるな・近づくな。やべ~から、さっさとトイレを後にした。
まあ、流石に監視カメラが山盛りあるカジノエリアで暴力沙汰に巻き込まれる事はないだろうけど、君子危うきに近寄らず、の精神が大事だ。怪しい人には近寄らないのが一番だ。せっかくグランドリスボアに来たのだから、もっとゆっくりとカジノエリアなどを見て回ろうかと思っていたのだけど、何となく相性が悪そうなので、早々と施設内を出る事にした。
お腹がすっきりしたので、何か食べたくなった。マカオに来た理由の1つに美味しいエッグタルトが食べたいというのがあった。ちょうど、グランドリスボアの近くにはマカオでも有名なエッグタルトの名店である「マーガレット カフェ・エ・ナタ」がある。マカオでエッグタルトと言えば、超有名店が2つあり、そのうちの1つがここなのである。



エッグタルトと言えば、ここ、マーガレット カフェ・エ・ナタ





熱々の出来立てをくれるんだ





卵の風味が濃厚で、クリーミーで美味い


流石、マカオの2大超有名エッグタルトの名店の1つだけあって、めっちゃ美味い。卵の風味が濃く、甘さも控えめで、何個でも食べれる感じだ。スィーツと点心の間ぐらいな感覚かな。日本のエッグタルトは甘いのが多いけど、それとは一線を画した極上のエッグタルト。行列が絶えず、人気店なのも分かる気がする。
こんなに美味しいのに、エッグタルトのお値段はたったの 11パカタ(220円)。本当にこの値段でいいの?というぐらい安すぎる。日本に比べると物価が高いと感じるマカオにおいて、エッグタルトの値段は破格値だった。
エッグタルトを堪能した後は、お土産を買いに行ったんだ。英記餅家という1928年創業の老舗マカオ菓子店の新しい旗艦店(大三巴旗艦店)がある。スヌーピーとコラボした外観は非常にチャーミングで多くの観光客を魅了している。セナド広場(議事停前地)から聖ドミニコ教会(玫瑰聖母堂)に向かい、左手の道を進んでいくと真っ赤なスヌーピーの外観をした英記餅家が現れる。



めっちゃ目立つ店舗。そして外観も商品も可愛い





聖ドミニコ教会を左に曲がり、あとは道なり





パッケージも可愛い





個包装になっていて、お味も美味しい


お土産を買った後は、再びエッグタルトを食べに。次にいったお店は、お土産を買った英記餅家の近くにあるエッグタルト専門店の波爾圖葡撻(Porto Egg Tarts )というお店。英記餅家の右側の道を、道路沿いではなく歩道沿いの通路を進んで行くと波爾圖葡撻があるんだ。
ここのエッグタルトが一番美味しかったと思う。食べたのは定番のお勧め(招牌)商品になっていた黄金比例原蛋撻(15パカタ:300円)なんだけど、サクサクの生地に、ほどよい甘み。卵の濃厚さと甘さのバランスが絶妙だった。他にも、色々な種類のエッグタルトが売っていたので、いろんな味を試してみてもいいと思うんだ。ここはマジで美味しかったので、マカオへ行くなら是非訪れて欲しい。



エッグタルト専門店「波爾圖葡撻」の場所





一目でエッグタルトのお店だと分かる





驚くほど美味かったエッグタルト





定番以外にも、いろんな種類(味)のエッグタルトがある


絶品エッグタルトを堪能した後は、いったん荷物(お土産)をホテルの部屋に置いておこうと思って、タイパ地区へ戻る事にした。グランドリスボアの近くにある巨大バスターミナルへと戻り、バスでホテル前まで行く事に。グーグルマップで目的地を入力すれば、何番のバスに乗ればいいか教えてくれる。今回は、「71」か「73」のバスに乗ればいいみたいだ。



マジでグーグルマップは凄いよな





ここのバス停は表示も分かりやすい


ブロードウェイマカオ(ホテル)に一番近い最寄りのバス停は、ギャラクシー2(銀河-2:Galaxy-2)というバス停なのだが、確かにホテル前に着くのだけど、目の前の巨大な道路を渡るために、ギャラクシーマカオの連絡通路まで戻らないといけないので、それなりに歩く。結局は、ギャラクシーマカオの前のバス停であるギャラクシー1(銀河-1:Galaxy-1)と歩く距離はあまり変わらないので、ギャラクシー1のバス停で良い。
ホテルに荷物を置いてから、ベネチアンマカオに行く事にした。ベネチアンマカオは、世界最大級の統合型カジノリゾート施設であり、ホテルの客室は全室スイートルームで3000室を超える規模となっている巨大なホテル・カジノ・ショッピング・レストランの複合施設で、桁違いの大きさと広さを誇っているんだ。



ベネチアンのエントランスは豪華絢爛





圧巻のエントランス通路


ギャラクシーマカオの上部に電車の駅(排角駅)があるので、そこからベネチアンの左横にある路氹西駅 (Cotai West駅)に行ってみた。ベネチアンの横にある駅だから、そこから歩いてすぐにベネチアンに行けるだろうと思っていたら、全然違った。
ベネチアンへの入り口は左右の2か所にしかなく、それ以外の所からは建物内に入る事が出来ないようだ。路氹西駅に着いた後に、地図でいうと下側に向かって歩いていってしまったので、ぐるっと回らないと建物に入れなかった。正解は、駅に着いたら地図の上側に歩いて行くだった。2択の選択肢を外して大失敗だった。


結構歩いたので、お腹も減ってきたので少し早いけど晩御飯を食べる事にした。ベネチアンのフードコート内にある盈暉(焼身至尊)という店で食べてみた。ここはガチョウ(グース)が食べれるみたいなので試してみた。ガチョウなんて日本では食べた事がない。興味津々で食べてみたが、普通の鶏もも(ニワトリ)の方がジューシーで美味しいかな。
ニワトリよりも少し身に歯ごたえがあり肉がしっかりとしている感じ。皮の周囲についているゼラチン質が美味しいけど、やはりニワトリのモモ肉の方が美味しいかな。でも、ガチョウなんて普段食べないので、こういった機会に試してくるのも悪くはない。



ベネチアンのフードコートにある「盈暉(焼身至尊)」





お値段は、88パカタ(1,760円)





量は、ほどよい感じだった





フードコートは広くて綺麗で、お店も沢山ある


ベネチアンマカオは、名前の通りベネチアをモチーフにした IR施設(カジノ複合施設)であり、巨大なショッピングモールに水路があり、ゴンドラを運行していて、ショッピングモール内をゴンドラでクルーズする事が出来るんだ。なんて、高貴な遊びなのだろう。



優雅にゴンドラでショッピングモールをクルーズ





ショッピングモール内に水路が張り巡らされている





お値段は、3,300円~3,900円。記念にはいいかもね


ベネチアンマカオは、あまりにも広すぎて館内で本当に迷ってしまう。何処にいるのか分からなくなるぐらい広い。後で行こうと思っていた店舗も、何処にあったのか分からなくなって二度といけないぐらい広い。今回は、3泊4日と日程にかなり余裕があったのでゆっくりと回れたが、1泊や2泊だとかなりタイトな感じになるかもしれない。
ベネチアンマカオの向かいにある別の IR施設(カジノ複合施設)であるロンドナーにも行ってみた。ロンドナーも読んで字のごとくロンドンをイメージして作られた複合施設である。



ビックベンの後ろに巨大なホテル棟が立ち並んでいる





館内は、ロンドンをイメージした装飾がたくさんある





綺麗なエントランス





馬車?かな





窓から映像が流れるロンドンバス





ロンドナーからみたパリジャン


暫く歩いていると、暗くなってきて各 IR施設(カジノ複合施設)のネオンが煌びやかになってきた。ベネチアンやロンドナー、パリジャンのどれもがライトアップされて素敵な夜景となっていた。本当に素晴らしい景色だ。オッサンがたった一人で眺めているというむさくるしい点を除けば。



パリジャンのライトアップは素晴らしかった





エッフェル塔が音楽と共に点灯している



ロンドナーの夜景も素敵だ





ベネチアンは高貴な雰囲気を醸し出している





サイドからみるベネチアンも美しい


宿泊しているホテルがあるギャラクシーマカオの一角


こうして2日目が終わっていった。マカオ半島(旧市街地)の教会などを歩き回り、グランドリスボアのトイレでビビらされ、宿泊しているタイパ地区に戻って巨大 IR施設(カジノ施設)を色々と眺めてみたりと、ひたすら歩いた1日だった。
総歩行数が 50,962歩となっていて、推定歩行距離が 38キロ~40キロ。JR大阪駅から神戸の須磨海岸まで歩くのと同じ距離なので、歩き過ぎだな。JR東京駅からだと横浜港シンボルタワーまで歩くようなものらしい。
流石に疲れたので、明日はあまり歩かないようにしておこうと思っていたが、結局翌日も結構な距離を歩く事となったのである。
翌日のお話は、また次回にでも・・・。


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