想定外の展開になってきた

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多くの投資家が注目していた先週金曜日の雇用統計(失業率、平均時給、非農業部門雇用者数)。結果は、予想以上に雇用状況が強く、米国経済はまだ底堅いのではないかという結果となっていたよね。これを受けて、株式市場は大きく上昇していたね。

依然として米国経済は力強さを維持しているよね

リセッションが来る兆しが感じられないよね

失業率は、市場予想が4.2%だったのに対して実績は4.1%となっていて低下しており、非農業部門雇用者数も市場予想が12万5000人増加だったのが22万3000人増加と大幅な増加となっていたね。

好調な雇用状況を反映して、長期債(10年米国債)の金利は大きく上昇しているので、3.7%台だっだ長期金利は3.9%台にまで上昇していて、現在は3.98%となっていて4%台に突入しそうな勢いだよ。長期金利が上昇しているので、長期債ETFなどの価格は下落する事になっているんだな。

「長期金利のチャート(米国債ETFの価格はこのチャートと逆の動きをする)」

今年の4月ぐらいまでは長期金利は上昇基調だったのだけど、ようやく5月頃から長期金利も下落基調となっていたのに、最近ではまた長期金利は上昇基調となっているんだな。米国債ETFの価格は、長期金利と反対に動くので、長期金利が下落すれば米国債ETFの価格は上がるけど、長期金利が上昇している現在は米国債ETFの価格が下がっているんだよね。

なので、私が保有している米国債ETFの騰落率も以前よりは悪くなってしまったんだな。ただ、ドル円相場が円安に大きく振れているので(140円台だったのが148円台になっている)、円換算したパフォーマンスはまだマシなんだけどね。

「私が保有している米国債ETFのパフォーマンス」

銘柄円換算した騰落率株価からみた上昇率
TMF+8.1%+7.9%
EDV+3.2%-2.6%
2621-2.4%-2.4%

ドル建てのTMFやEDVは、円安の恩恵を受けているので、円換算した騰落率ではプラスリターンを保っているのだけど、純粋に株価だけで見た場合は、TMFはまだプラスリターンだけどEDVはマイナスリターンになっているんだな。

当初の想定では、9月や10月ぐらいには米国株式市場も多少は軟調になっているだろうし、その頃には米国債ETFもそれなりのプラスリターンになっているだろうから、米国債ETFの一部を利益確定して米国株式(アマゾンやマイクロソフトなど)に入れ替えていこうと思っていたのだけど、目論見通りにはいかなかったんだな。

底堅い米国経済や強い雇用統計を受けて、市場が想定する利下げの予測も、11月のFOMCでは0.25%の利下げが濃厚となっていて、0.25%の利下げ確率は97%もの超高確率となっているんだよね。また翌月の12月のFOMCにおける利下げ幅の想定も、0.25%になる確率が83%となっていて、11月・12月のいずれのFOMCも0.50%の大幅利下げはないという予測になっているよ。

今後も利下げを続けていくのであれば、いずれは長期金利も低下していき、米国債ETFも上昇していくのだけど、現在の強い米国経済や雇用状態をみていると、再びインフレが持ち上がってきてしまう懸念も若干残っていて、そうなると利下げどころではなくなるので、更に米国債ETFには逆風が吹いてしまうんだな。

まあ、さすがに今の高金利(政策金利:5.00%)を長く続けていくのは厳しいだろうと思えるので、いずれは長期金利が低下していき、米国債ETFが息を吹き返していく展開が訪れてくると思うのだけど、それまでは少し気長に待っていないといけないのかもしれないね。

     

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