今も昔も世の中には詐欺行為がたくさんあり、手を変え品を変え、巧妙に騙していく事が多いです。特に、投資の世界ではお金にまつわる話を頻繁にすることから詐欺に嵌め込もうとする悪い人も一定数います。
時々、ニュースで被害総額が数十億円とかの規模になるのがあるよね
それだけ騙されてしまう人が多いのだろうね
普通のサラリーマンや主婦が儲け話につられて、ついついお金を渡してしまい、気が付けば投資したお金は一切戻ってこないような案件は、昔からニュースなどで腐るほど目にしてきたと思います。
「アフリカの金鉱に投資をすれば、数年後には10倍になって戻ってきますよ!」
なんていう感じの見るからに怪しい案件に引っかかってしまう方もいるので、本当に儲け話は人の判断を狂わせるんだなと思います。
さて、普段から投資をしている株クラの方々は、一般の投資をしたことのない方々と比べると金融リテラシーは高い方だと思います。なので、「投資詐欺には引っかからないよ」と思っている人は多いと思いますが、株クラの方々も気をつけておかないと、足元をすくわれることがあるかもしれません。
株クラの方々であれば、上記のような「アフリカの金鉱に・・・」みたいな典型的なものには引っかからないと思います。でも、金融リテラシーがあるからこそ、フッとした気の緩みで落とし穴に落ちてしまうことがあります。
よくあるのが、SNSなどで儲かっているという話やスクショを拡散していて、その手法を教えてもらうために投資グループに加入して(基本は無料)、その後に有料情報へと足を突っ込み、そして詐欺案件に捕まってしまうという流れになっているパターンが多いです。
「こんなの詐欺の基本だから引っかからないよ」と思う人が多いかもしれませんが、「儲けたい」とか「儲かるかも」と思う気持ちが油断をうみ、上手く誘われて気が付けばライングループなどに加入して、みんなとコミュニケーションをとりつつ、情報交換しているかもしれません。
もちろん、ちゃんとした投資サークルなどもあるだろうし、すべてが詐欺だとは思いませんが、ちゃんとした投資サークルと詐欺グループとを見分けるのが難しいケースもあるので、注意が必要です。
よくあるパターンが、事前によく上がる株を教えてくれて、それが本当に上昇する。ライングループ内でもみんなが「このグループの情報は素晴らしい」「本当に儲かった」など、褒めちぎります。そして、「まだまだ上がるよ」とか「次はこの株」などと教えてもらい、その株を買ってみたら、本当に上昇して儲かるんですよね。
半信半疑だったのが本当に利益が出ると、信じてしまい、次に大きく資金を張った時に、一気に逆流して大損をしてしまうパターンがあります。
仕立て株とかがこのパターンですよね。国内だけでなく、外国株(中国株や米国株)などでやられると、情報量も少ないので上手く嵌め込まれることがあります。
あとは、架空の投資アプリなどに誘導して、そこにお金を振り込ませて全額持っていくパターンもありますよね。
アプリ上の取引では利益が出ているに、いざ資金を下ろそうと思っても、取り戻せない。その時点で、騙されたと気づくやつですね。最近は、こういったテクノロジーを使った投資詐欺案件も多いですよね。
こうやって、投資詐欺案件のパターンを文字で書くと、「こんなのに騙されるなんて、騙される方が脇が甘いんだよ」と思うかもしれませんが、誰も騙されようと思って騙される人などいないんですよね。注意しながらも、少しの油断と、「儲けたい」という欲望がうまく混ざり合って、そこに詐欺師のプロのテクニックが融合すると、やられてしまう人が出てきます。
オレオレ詐欺なども同じ感じなのですが、誰もがオレオレ詐欺の存在を知っていますし、パターンもある程度知っているはずです。でも、騙される人は一定数いるのです。実際に知っているパターンと違う新しい手口で誘ってきて、気が付いたらオレオレ詐欺(特殊詐欺)に巻き込まれていたという人が多いです。
投資詐欺も、色々な新しい案件が生まれています。そして、新しい犠牲者が出てきています。
「私は大丈夫」などとは思わずに、世の中には自分の知らない投資詐欺がたくさんあるんだという事を心に刻み込みながら、「儲け話」には乗らないことを心掛けてほしいと思います。
投資をしている人は、だれでも儲かりたいと思って投資をしています。もちろん、私も資産を増やしたいと思っているから投資を続けているのです。そして、その儲かりたい(資産を増やしたい)と思う気持ちを巧みに利用して、詐欺師はあなたの心の隙間や欲望に付け込んでくるのです。
「高いリターンを出したい」という気持ちを持つことは悪いことではないとは思いますが、それが強く出過ぎてしまうと悪い情報に踊らされてしまう事があるかもしれないので、私も含めて、ほどほどで充分だと思いながら「足るを知る」の気持ちを忘れずにいないといけないな~と思います。
コメント
コメント一覧 (2件)
ちょうど昨夜、SNS投資詐欺を警鐘する番組を見ました。テレ東なので日経新聞の方の解説もありました。金融リテラシーがある人も騙される、との見出しに慄きましたwが、リテラシーって何を指すのかな?とも思いました。
被害に遭われた方のお話もあり、届け出た警察で騙される方が…と言われたそうで悲しくなりました。最新?では振込金が戻らないだけでなく、更に解約というか出金するにはお金が必要だと要求されるそうで、その為の借金(リアル知人等に)を背負う事態にもなるとの事。それで解約や出金される訳もなく…。ひえー!
グループに入る→銘柄紹介される→は、この記事と一緒でした。
ゲストの芸人兼コメンテーターのパックンは、「その株を買いたいと思ったらお付き合いのある証券会社で買いましょうよ。」と。被害者はその前段階の口座を持たない方なのかな。パックンの言う通り、まず登録業者である金融機関に口座開設をしてから投資をしましょうだと思いますが。リテラシーって何でしょう〜。とにかく詐欺は進化していくと用心します。
こんばんは、しずくさん。
テレビでも、SNS投資詐欺の特集があったんですね。
誰でも知っている大手の証券会社で株を買うというのが基本ですよね。
あまり聞いた事のない所や、マイナーな所、そしてアプリだけのところで株式などを買うのはリスクが高いかなと思います。
「ここだけの話」や「会員だけの限定情報」、「裕福層にだけご案内」など、特別感を高めて勧誘することもあるみたいなので、ちょっとした出来心で資金を入れてしまう事もあるみたいですね。
誰でも「騙されるなんて馬鹿だな」と思っていながらも、騙されてしまう事があるので、他人からのお誘いは基本的には乗らないことが大切なのかなと感じます。