ダウに追加された銘柄を購入すれば儲かる?

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投資には、様々な手法がありますよね。大きなくくりで言うと、デイトレードやスイングトレード、短期売買や長期投資などがありますし、インデックス投資や高配当投資、個別株投資やグロース株投資など、あらゆる投資方法があります。

どれかが正解という訳ではなく、どれかが不正解という訳でもないです。各自が各々で自分にあう投資を極めていけばいいのだと思います。

私は高配当投資や優待を出す企業への投資が好きかな

私は、成長株などのグロース株投資が好きですね

色々な投資家達の投資方法を学び、色々な投資方法を実践してみて、自分にとって「これだ!」と思えるような投資に出会えたら、それを深く実践していけばいいのだと思います。

今回は、色々な投資方法というお話の中で、指数に追加された銘柄を購入していく方法についてのお話です。

目次

指数に追加された銘柄を購入する

色々な投資方法があり、様々な手法を目にするのですが、以前に「アップルのように指数に新規に加わった銘柄を購入すれば儲かるかもしれないね」という話が上がっていたのですが、詳しく検証したわけでもないので、実際にどうなるのかはその時には分かりませんでした。

久しぶりに、ふとこの話題を思い出したので、ちょっと検証してみようかなと思い、今回の記事を書いているというわけです。

世界の株式市場の値動きの基本となるのがダウ平均株価と言われています。世界的な企業が集まっていますが、構成銘柄数はわずか30社という少数精鋭の指数です。

そして、数年に1度ぐらいの割合で、ダウの構成銘柄は入れ替えがあります。その際に新しくダウの構成銘柄に組み入れられた銘柄を購入しておけばいいのではないかと言う事です。

例えば、アップルは2015年にダウの構成銘柄に組み入れられましたが、その際の購入しておけば大きく上昇しています。ダウの構成銘柄になると言う事は世界的にも重要な企業であると言う事でもあり、ダウに組み入れられた時に購入しておけば、その後も上手くいくのではないかと言う事です。

ダウ構成銘柄の入れ替え

数年に1度ぐらいの割合で構成銘柄の入れ替えがあるダウ平均株価。一番最近に構成銘柄を入れ替えたのは2020年になります。この時は、一気に3銘柄を入れ替えています。

アメリカの企業となるので私が知らない銘柄もありますが、ダウの構成銘柄は30銘柄しかなく大手企業ばかりなので基本的には誰でも知っているような銘柄が組み入れられる事になります。

近年のダウ構成銘柄の入れ替え

年月日新規組み入れ銘柄除外銘柄
2020年8月31日アムジェンファイザー
(上記と同じ)セールスフォース・ドットコムレイセオン・テクノロジーズ
(上記と同じ)ハネウェル・インターナショナルエクソンモービル
2019年4月2日ダウダウ・デュポン
2018年6月26日ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスゼネラル・エレクトリック
2015年3月19日 アップルAT&T
2013年9月20日 ゴールドマン・サックスアルコア
(上記と同じ)ビザバンク・オブ・アメリカ
(上記と同じ)ナイキヒューレット・パッカード
2012年9月21日ユナイテッド・ヘルスクラフトフーヅ
2009年6月8日シスコシステムズゼネラルモーターズ
(上記と同じ)トラベラーズシティグループ
2008年2月19日バンク・オブ・アメリカアルトリア
(上記と同じ)シェブロンハネウェル・インターナショナル
2004年4月8日AIGAT&M
(上記と同じ)ファイザーコダック
(上記と同じ)ベライゾン・コミュニケーションズインターナショナル・ペーパー

最近、構成銘柄となった「アムジェン」や「ハネウェル・インターナショナル」などは私は知らない銘柄です(実際には超大手企業で有名な企業です)。

ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスも知らない

最近に構成銘柄になった企業は、あまり知らない企業が多いですが、少し前になるとアップルやゴールドマン・サックス、ナイキなど誰でも知っている企業が組み入れられています。

誰でも知っている大手企業だと安心できますよね。

実際に上昇しているのか?

ダウの構成銘柄に新規に入った銘柄を、採用された時に購入すると上昇していたのか?

組み入れ銘柄のうち、採用後から今までに上昇していたのは12銘柄下落していたのは4銘柄となっていました。

これだけみると、上昇している銘柄が多いのですが、考えてみれば10年以上前に組み入れられている銘柄もあるので、それだけ年数が経てば上昇していて当たり前ですよね。なので、組み入れられた時点からS&P500のパフォーマンスとどちらが上回っていたのかを確認してみようと思います。

ダウ構成銘柄なので、最初はダウと比較しようと思ったのですが、皆さんが保有しているインデックス投資は大半の人がS&P500に連動するような投資信託やETFを持っている人が多いので、S&P500と比較してみました。

ダウ新規組み入れ銘柄とS&P500の比較

ダウ新規組み入れ銘柄とS&P500の動きを比較してみました。

新規組み入れ銘柄でS&P500のパフォーマンスに勝っている銘柄で有名なのはアップルですよね。アップルは圧勝でした。

アップル(青線)とS&P500(緑線)の比較

アップル以外だと、ユナイテッド・ヘルスもS&P500よりもパフォーマンスがよくて、結構圧勝している感じでした。このあたりの銘柄を掴んでいると強いですよね。

ユナイテッド・ヘルス(青線)とS&P500(緑線)

一方で、負けている銘柄はトコトン負けている状態になっています。

例えば、バンク・オブ・アメリカはダウ構成銘柄に組み入れられた時点からS&P500と比較すると大きく差が開いており、ボロ負け状態です。そのうえで、バンク・オブ・アメリカは組み入れ時点よりの現在の方が株価が安いという状態になっています。投資したら大失敗の奴ですね。

バンク・オブ・アメリカ(青線)とS&P500(緑線)

バンク・オブ・アメリカよりも酷い状態となっているのが、AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)です。

AIGは、リーマンショックの時に潰れかけたので、その影響もあり、リーマンショックの時に株価がボロボロに下がっており、その後は低空飛行のまま、全く浮上することなく経過しています。チャートが地平線を這っていますよね(笑)

AIG(青線)とS&P500(緑線)

S&P500に対して大きく勝ち越している企業と、ボロ負けの企業の両極端な銘柄を紹介したのですが、では実際にS&P500に勝った銘柄と負けた銘柄が最近の20年間でどれくらいあるのかを確認してみましょう。

S&P500に勝った銘柄  4銘柄
S&P500に負けた銘柄 12銘柄

こうやってみると、S&P500に勝っている銘柄は少なくて、ほとんどの組み入れ銘柄がS&P500には勝てていない事になります。

まとめ

アップルなどの銘柄をみていると、指数に組み込まれた時点で購入しておけば上手くいくと思えるのですが、実際にはS&P500を上回るリターンをあげていたのは、アップル、ビザ、ナイキ、ユナイテッドヘルスだけだったので、結局はS&P500を下回る銘柄の方が多いので、それであれば素直にS&P500を買っている方が無難ですよね。

例えば、AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)やバンク・オブ・アメリカなどを購入してしまっていたら、S&P500のリターンを下回るどころか、買値よりも更に下がっているという最悪の展開になってしまうので、悲惨ですよね。

やはり個別株を買うのであれば、指数に組み込まれたからと言って無条件に保有していくよりは、決算などを確認しながら将来性なども考慮して、個別に判断していく方が良いですよね。

ダウの構成銘柄に組み込まれた銘柄を購入したらどうなるのかを検証してみましたが、結果はダウの構成銘柄に採用されたからといって買う必要はなく、個別の事案ごとに判断しながら購入を検討していく方が良いですね。

   

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