IPO(上場)した日に買っても上がってないけど配当で充分にカバー

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私は、応募した事のあるIPOで当てた事があるのが中国株のIPOのみというマニアックな投資家。2006年にグローバルオファリング(海外の市場でもIPOを募集・売り出しする)をしていた中国株の中国銀行(3988)と招商銀行(3968)をIPOで割り当てて貰ったことがあるんだな。

中国株を2006年なんて昔にIPOで買えば、めっちゃ上昇していそうだね

上場してすぐに売ったけど、今でも保有していたらどうなっていたかな?

2006年という18年も前にIPOで購入した中国株は、今も保有していたとしたら、どのくらい増えていたのだろうか?

中国銀行は 2.95香港ドルで購入しており、招商銀行は 8.55香港ドルで購入していました。さて、今の株価はどのくらいなのだろうか。

「中国銀行の長期チャート」

中国銀行が上場した2006年の株価は 2.95香港ドルだったのですが、18年後の今の株価は 3.76香港ドルなんですよね。

18年経っても、わずか 1.2倍にしかなっていないんだな。全然増えていないよね。

では、招商銀行の方はどうなんだろうか。

「招商銀行の長期チャート」

招商銀行が上場した2006年の株価は 8.55香港ドルだったのですが、18年後の今の株価は 39.7香港ドルなんですよね。

招商銀行の方は、18年で4.6倍になっているので、銀行というお堅い銘柄で考えれば充分な上昇率ではないかな。年換算すると平均で年間20%ほど上昇しているという事になるからね。

こうやってみると、同じ銀行銘柄でも当たり外れがあるよね。

中国銀行は、もともと国有銀行だったのでお堅い組織であり、なかかな改革なども進みにくく、旧体制の社風が業績の足を引っ張り気味みたいだね。一方の招商銀行は、民間主体の銀行であり、IT化などにも積極的に取り組む姿勢が強いという社風もあって、この2つの銀行は差がついているみたいだね。

ただ、銀行銘柄なので配当がそれなりに支払われるんだよね。それぞれの銀行の配当利回りを18年間の平均配当利回りで確認してみよう。

中国銀行 年間平均配当利回り 5.4%
招商銀行 年間平均配当利回り 3.1%

配当が結構な割合で支給されており、株価があまり上がらなくても一定の範囲は配当でカバーできるような銘柄だね。

中国銀行は平均配当利回りが 5.4%あるから 17年間配当を受け取ると単純計算で約 91.8%ほどの配当利回りになるよね。配当だけで株価の元が取れるぐらいは受け取れているよね。招商銀行も、17年間配当を受け取ると単純計算で 52.7%になるから、配当だけで株価の半分ぐらいは受け取れているね。

高配当銘柄の魅力って、こういう所なんだろうね。長い間配当を受け取っていれば、たとえ株価が下がったとしても配当でカバーできるよね。中国銀行の場合だと、株価はほぼゼロになっても配当だけで全部カバー出来そうだね。

あまり株価が上がっていなかった中国銀行でも、株価の上昇率と配当利回りを合わせて計算すると、年間で約 6.2%ほど上昇している計算になるので、安定した結果は出せている感じだね。

変な企業を掴まない限りは、IPOで購入して長期的に保有していれば、それなりに満足できる結果になっていそうだね。東京メトロのIPOに当選した方々も、こんな感じで長期投資すれば配当込みでそれなりの結果を出してくれるといいよね。

   

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