教育資金を投資信託で運用するという攻撃的なスタンス

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私は、昔から基本的には個別株に投資をしていました。安定した投資よりも攻撃的な投資で資産を大きく増やす事を目標のメインにしていたので個別株中心のアクティブな投資となっていました。

そして、それは資産運用全体においても同様に攻撃的な傾向になりがちであり、己の投資力に過剰な自信を持っていた当時の私は、学資資金も投資で運用しておこうと考えていました。

そして、学資保険に積み立てておこうかなと思っていた毎月2万円ずつの積立資金を中国株投資信託で運用するというアクティブ過ぎる運用をしていたのでした。

学資資金を中国株で運用? リスク高過ぎじゃないの??

ごもっともです。時期が良かったから助かったけどね・・・

今だったら、そこまで攻撃的に運用する事はないのですが当時はイケイケの心理状態だったので怖いもの知らずだったような気がします。

今回は、学資金を投資で運用するという事についてです。

目次

私は投資で運用したけれども・・・

まず最初にお伝えしておくと、学資金を投資で運用していく事については基本的には避けた方がいいと思います。

投資信託で運用していた私が言うのも少し違和感があるかもしれませんが、学資金を投資で運用する事はリスキー過ぎると思います。攻撃的に運用する資金と、確実に用意しないといけない資金はキチンと分けた方がいいです。なので、お勧めはしません。

ただ、私はこういうやり方をしていたという事を淡々とお伝えしていこうと思います。

学資金を投資信託で運用している事については、過去のブログ記事(昔のライブドアブログ)にも書いているので、興味がある方は一度みてくださいね。

学資金を運用する事についてのお話(過去のブログ記事:2017年2月)

学資金を運用していた途中経過(過去のブログ記事:2021年1月)

元々は、「家計用の投資用資金」と「学資金」は、別々に分けて資金管理をするつもりでした。なので、「学資金」を投資信託で運用しようと考えた時も、普段運用している家計での投資資金とは別枠で管理する事にしていました。

昔は、個別株ばかりに投資をしており、投資信託に投資をしていませんでした。なので、「家計の投資用資金」と「学資金」を同じ証券会社の中で運用していても、「家計用投資資金」は個別株での運用、「学資金」は投資信託での運用、という感じで棲み分け出来ており、区別がしやすい状態でした。

現在は「家計用投資資金」も積み立てていた「学資金」も、まとめて投資用資金として管理しています。

「家計用投資資金」と「学資金」を纏めて管理するようになった経緯については、こちらの過去のブログを参照してください

学資金が必要な時に下落相場になると大変

大学の入学金などで学資金が必要になるため、子供が小さなころから積立をしている方は多いと思います。

貯金で積み立てるとしても、低金利の現代では貯金では何年積み立てても増えません。なので、それだったらインデックス投資をして少しでも増やしていくようにしていけばいいのではと思ったのが、そもそもの始まりです。

ただ、貯蓄では確実に必要な時にお金が貯まっていますが、投資だと必要な時期に暴落などがあると積み立てたお金が減ってしまっているかもしれません。

なので、一定のルールを定めていました。

それが、「高校1年生になった時点でいったん清算を検討する」という事です。

株式への投資の場合は、相場の浮き沈みがあります。ずっと右肩上がりだったらいいのですが、上がったり下がったりを繰り返しながら相場は動いていきます。下落相場などになると2~3年ぐらいは下落傾向になっている時があります。なので、学資金を運用している資金は安全確保のために、「大学等の入学前に清算を検討する」のではなく「高校1年生の時点で一旦清算を検討する」事にしていました。

清算のルール

高校1年生の時点で、次の3つの条件によって、現金化するのか?投資を継続するのか?の対応を変えていく事にしていました。

高校1年生の時点での判断

(1)元本割れしている場合
(2)1~20%程度の利益が出ている場合
(3)20%以上の利益が出ている場合

(1)の元本割れしている場合は、現状がすでに下落相場だと判断している事になります。インデックス投資であれば長期的には右肩上がりになっている可能性が高く、現状の調子が悪くてもいずれは上昇相場になると思えます。元本割れしている状態で現金化するよりも、そのまま運用を継続して相場が回復するのを待っていたほうが得策だという判断をします。

2~3年もあれば、相場が回復するには充分な期間だと思います。なので、あと2~3年は積立投資を継続していくと同時に相場が回復するのを期待しながら、元本が回復するのを待っている状態にしておきます。

(2)の1~20%程度の利益が出ている場合は、高校1年生の時点で投資信託で運用していた学資金は全て清算してキャッシュに戻す事にします。そして、その後の高校3年間は投資信託での運用は行わず、以降は貯蓄か国債にて安全に運用をする事になります。

利益確定をしておくという事です。この程度のリターンであれば、少しの相場の変動でマイナスリターンになってしまう事があります。マイナスリターンになってから慌てて利益確定をしようと思っても遅いですし、かといって残り期間が迫っている中で運用を継続していても、マイナスリターンから回復せずに大学入学の時期を迎えてしまうと元本割れのままになってしまいます。

なので、(2)のような少しだけリターンが出ているような状態だった場合は、高校1年生の時点でその後の運用は諦めて利益確定をしておき、安全な運用に切り替えるという判断になります。

(3)の20%以上の利益が出ている場合は、更なるリターンを目指して運用を続けていきます。投資信託での運用は今まで通り続けていきますが、ただし運用している状態で高値から15%ほど下落する事があるようであれば、その際には無理をせずにその時点で利益確定をして、利益を必ず確保するようにします。

(3)の場合はリターンを伸ばす事を狙っていきますが、相場が崩れてきた際には粘らずに一定の基準(15%の下落)に達した時点で投資信託での運用は諦めて安全運用に切り替える事になります。

学資金を投資信託で運用するにあたっては、高校1年生の時点で清算する事を一旦は検討して、このようなルールを定めていました。

実際にはどうだったのか?

実際に、私が運用した学資資金はどういう状況だったのかというと、結果としては上手く行きました。

当初は、中国株投資信託で運用しているという非常にアクティブな運用をしており、今から考えると「危ないな~」と思うのですが、当時は強気な対応だったと思います。ただ、2009年から中国株投資信託で積み立てていた学資資金は、2016年には米国株投資信託へと変更する事にしました。そして、その際に今まで中国株投資信託で積み立てていたものをそのまま米国株投資信託へ切り替えようと思ったのですが、とりあえず一旦キャッシュへと戻して様子を見る事にしました。

積立投資は米国株投資信託で継続しておき、中国株投資信託を現金化したものはムリに運用をせずに後々に相場が下落した時に追加投資する様においておくという選択肢を取りました。

その後にコロナショックが起こり、その際に中国株投資信託を現金化した資金で米国株投資信託へ投資をしようか迷ったのですが、残している学資金を投資で運用するのは高校1年生になるまでと決めており、コロナショックの時は丁度子供が中学3年生で1か月後の4月からは高校1年生になるという事で、学資金に関しては大きなリターンを狙うよりも確実な運用を心掛けるという事で、結局はキャッシュにしていた学資金は使うことなく、そのままにしていました。

まとめると・・・

  • 学資保険の代わりに投資信託で積み立てる
  • 2009年頃から毎月2万円づつ積立
  • 2016年までは中国株投資信託積立
  • 2017年1月に中国株投資信託は全部売却して現金で保有
  • (現金化したものは市場が急落した際に追加投資する予定だった)
  • 新たに2017年1月からは米国株インデックス積立投資
  • 2020年3月にコロナショックが起こる
  • 現金化していたキャッシュでの再投資を検討する
  • (子供が中学3年生で4月から高校1年生だったで、学資金の新規投資は控える)

こんな感じになります。

結果としては、学資金の投資での運用は上手くいったのですが、学資金での積み立てを始めたのがリーマンショック以降という長期の右肩上がりの相場時に始めていた為、環境が良かったなどの運の要素がかなり大きかったと感じます。

また、中国株投資信託から途中で米国株投資信託へと変更した点も良かったと思います。

やっぱりお勧めは出来ない

学資金を投資信託で運用して、見事に増やす事に成功したのですが、他の方に学資金をインデックス投資などで運用する事をお勧めするかと聞かれると「お勧めしない」という返事になると思います。

それでも、貴方が学資金を投資信託などで運用する事を検討しているのであれば、私から3点ほどアドバイスをしたいと思います。

  • 高校1年生の時点で清算を検討する
  • 全世界分散投資(オルカン)などで運用する
  • 増やす事を狙うよりも損しない運用を心掛ける

特に、高校1年生の時点で清算を検討する事は、非常に重要だと考えています。学資金が必要となる大学入学直前に判断をするのではなく、余裕をもって安全に判断する事が大切だと思います。

相場が動くのは2~3年ほど掛かります。いざ必要な時に下落相場であれば、悲壮な結果となりかねないので、早め早めに判断していく事は重要だと感じます。

基本的には、学資金を投資信託で運用する事はお勧めしませんが、実際に運用した当事者としては、もしも学資金を投資信託などで運用するのであれば、高校1年生の時の判断が非常に重要だと思います。

   

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