一括投資と分割投資はどうする

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この記事がアップされている頃には米国の消費者物価指数(CPI)が発表されていて、結果が分かっている状態だと思います。先月よりは下がっているとは思いますが、市場予測の8.7%よりも下がっていたのか上がっていたのか気になりますね。

今回の消費者物価指数(CPI)をみてから今後の動きをどうするのか決めようと考えている投資家も多いと思いますので、消費者物価指数の発表後の株価の値動きは激しくなるかもしれませんね。

この結果が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げへの重要な判断材料となるので、注目してみておきたいと思います。

さて、今回のブログ記事の内容は一括投資と分散投資についてです。

目次

一括投資と分散投資について

投資をする際に、時々話題になるのが「一括投資」をするのか、それとも「分散投資」をするのかというのがあります。

例えば、200万円の資金を手に入れたとして、それをどうするのか。

この資金に対して、一括投資をすればいいのか、分散投資をすればいいのか、という疑問を投げかけている方を時々見かけます。

まず前提として、その資金以外にどのぐらいの投資資金を運用しているのかによっても対応が異なってくるだろうし、どんな投資先で運用するのかによっても異なってくると思います。

  • 初めて投資をするのか
  • その投資家の年齢は幾つなのか
  • 退職金なのか一時金(あぶく銭)なのか
  • 投資信託に投資をするのか個別株に投資をするのか

その資金の内容によっても投資の仕方が変わってくるだろうし、色々な条件を考慮しながらになるので、統一的な答え(判断・基準)というのを提示するのは難しいと思います。

一概に、「一括投資がいい」or「分散投資がいい」とは言いにくいので、まずはそれぞれを分けて考えてみましょう。

一括投資のメリット・デメリット

一括投資であれば、難しい事を考えずに一旦投資をすればその後は市場に任せて、時間の経過と共に投資資産が増えていく事を前提としている必要があります。

特に上昇相場においては、メリットが大きくなるので、イケイケの相場の時には一括投資を推奨する意見が多く出るようになりますよね。

メリット
上昇相場時にリターンを大きく見込める
タイミングを図る必要がない(サッサと投資する場合)

デメリット
下落時は精神負担が大きい
一時的に大きな損失が発生する可能性がある

一括投資は、ある程度の投資力があれば抜群の破壊力を叩き出す事があります。底値圏で買えると熱いが、高値圏で買うとかなり厳しい事になります。一定の相場観を見極める力があれば一括投資一択となるでしょうね。

では、投資力がなければ一括投資をしたらダメなのかというと、右肩上がりの相場を信じる事が出来るのであれば、難しい事を考えずにサッサと投資をした方が効率がいいと言えます。

この先の相場が上がるのか下がるのかなんて誰にも分からないものです。

そんな分からないものをクドクド考えるぐらいであれば、資金が出来れば投資をしていくというスタンスを貫いて、ドンドンと投資を進めていくのも一つの手だと思います。上昇相場における機会損失を回避することが出来ますね。

ただ、もしも下落相場が続いていく際には「将来的には右肩上がりになるから問題ない」という想いだけで損失が拡大する中で保有を続けていくには、それなりの投資経験や強い覚悟が必要となるので、実際にはそんなに簡単に出来るものではないと思います。

分散投資のメリット・デメリット

分散投資は、リスクもリターンも薄める事になるため機会損失が発生することもありますが、リスクを薄める事が出来る事から比較的安定的に運用することが出来ます。

メリット
リスクを分散できる
心理的な負担が少ない
難しい事を考えなくてもいい

デメリット
機会損失を受け入れる必要がある
大きく儲けるチャンスを逃がす可能性がある
下落時でも躊躇せずに資金を入れる強い心を持たないといけない

分散投資の最大のメリットは、安定した投資が出来るという事だと思います。どうしても、投資は心理面に大きく左右されるので、分散投資をする事で心理的な負担を軽減させていく事は非常に重要だと思います。

ただ、分散投資をしているから安心という訳でもなく、下落相場に突入すれば分散投資をしていても結局は損失を食らう事になるので、損失が拡大していく事に耐えないといけないという面では一括投資と通じるところはあります。

一括投資では、もうすでに資金を投下しているので、あとは耐えるだけとなるのですが、分散投資の場合は、減っていく資産を眺めながら更に資金を入れていく必要があります。

ここで躊躇してしまうと分散投資をしている意味がないので、ためらわずに下落相場でも資金を入れていく必要があるのですが、意外に感じるかもしれませんが、これが難しかったりします。

頭で分かっていても心が付いていかないというやつですね。

淡々とルールとして割り切れる人にとっては負担が少ないのですが、一旦損失を気にしてしまうと、分散投資というルールが崩れてしまって、「まだ下がりそうだから様子をみようか」という心理になる事があります。

軽い下落ぐらいであれば、誰でも分散投資を淡々と出来るのですが、深い下落となると淡々と資金を投下していくのが難しくなっていく事があります。そのあたりの心構えも、想定と実際の体感とは違うという点を意識しておくほうがいいと思います。

あと、逆に上昇相場の際に、機会損失を気にしてしまって分散投資が出来なくなる事もあります。

上昇相場の時は、分散投資は乗り遅れてしまった感じを強く受ける事があります。ここで慌ててしまうと分散投資をしている意味が無くなってしまいます。

上昇相場においては、分散投資をしていると強い忍耐力が必要となってくるので、リターンを捨ててでも安心を取っている(保険を掛けている)という認識を保ちながら、他人のリターンを気にしない鈍感力が必要となってきます。

分散投資にも、それなりの難しさがあり、簡単に分散投資が出来るというものでもなかったりするんですよね。

結局、どっちがいいのか?

結局、どっちにしたらいいの?

一概には言えないよ

「一括投資がイイ」とか「一括投資がダメ」とか、逆に「分散投資がイイ」とか「分散投資がダメ」とかを一概に一括して答える事は出来ないと思います。

当然ながらケースバイケースになってくるのではないかな。

一括投資
・投資するのが初めてで、10万円・20万円ぐらいの時(勢いに任せてみよう)
・投資する金額が少額の場合
・下落相場でここぞという時
・大きな資金を運用していて、今回の投資額が小さいと思える時

分散投資
・安定して投資をしたい時
・儲けが少なくなる事を納得したうえで、ゆっくりと投資をしたい時
・自分の収入・資産にたいして、投下する資金量が大きいと感じる時
・保有株を売却して、再投資する場合

一括投資は、「大きくリターンを手にする事が出来る可能性がある」「難しい事を考えずに長期的に上昇するから大丈夫」という認識の元で投資する必要がありますよね。

特に、初めて投資をする場合は、あまり難しい事を考えずに、「えいや」と投資したらいいと思います。ただ、10万円・20万円ぐらいの金額であれば、一括投資しておけばいいと思いますが、最初から100万円・200万円というぐらいの金額を投資する場合は、多少分散した方がいいですよ。

投資する金額が少額のばあいや、運用資金からすると投資額が少ないと感じる場合は、一括投資でいいと思います。金額が少ないと分散して得られるメリットが薄いので、サッサと投資をした方が効率がいいですね。

一方で、安定した運用がしたいと思っている場合は、分散投資をしていく方がいいです。

ただ、その際にはリターンが市場平均より(他人より)減ってしまう可能性がある事を納得しておかないといけません。

分散投資は安定した運用が出来る反面、大きくリターンを得るという事が難しくなります。相場によっては、他人のリターンが大きくクローズアップされる場面もあると思うのですが、淡々とルールを守る事を心掛けましょう。

意外と分散投資をしているつもりでも、気が付いたら市場の雰囲気に飲み込まれていて、当初のルールを捻じ曲げて投資をしている事が多かったりします。

投資をしている我々は機械ではないから、相場の雰囲気や投資家の雰囲気、市場の動向に心が大きく左右されるんですよね。

なので、分散投資をするつもりが、「ここで投資した方がいいはず」と、当初の予定とは違ったタイミングで資金を投下することがあります。このあたりの自制心を働きかける芯の強さを持っておかないといけないですよね。

大雑把に分類するとすれば、下記のようになるかな。

  • チャンスだと感じれば一括投資
  • 安定して運用するなら分散投資

大雑把に分けるならば、こんな感じで使い分けていけばいいのではないかなと思います。

   

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