先日、兵庫県にあるJR福知山線の廃線跡へハイキングに行ってきたよ。かつては蒸気機関車が走っていた福知山線。単線(線路1本で駅で列車待ちをしてすれ違う)だったのだけど、人口の増加と共に複線化(線路2本で両方向とも列車が走れる)する事になって、昔の線路の場所では複線化するほどの土地幅が無かった為、迂回して新しく線路を作る事になり、新規線路が開通すると共に廃線となったんだよ。
廃線跡を歩いてハイキングするなんて楽しそうだね
枕木やトンネルが残っていて、少し探検気分も味わえるよ
JR福知山線廃線跡は、JR西日本さんの敷地なのですが一般開放されているんだ。廃線当初は立ち入り禁止となっていたのだけど、2016年に一般開放されるようになったんだよ。ただし、特別な整備をされているわけでもなく、一般開放されているとはいえ、落石等の事故があったとしてもJR西日本さんは責任を取ってくれませんよ。あくまでも自己責任にてハイキングする事になるからね。
とは言え、事務局が市役所本庁舎の中に設けられている西宮観光協会も正式に認可している(観光・ハイキングコースとして周知している)場所なので、ちゃんとしたハイキングコースとなっていて、もともとが線路跡地なので地盤もしっかりとしているし、平坦な道なので子供連れでも行けるハイキングコースとなっているんだ。特に、小学生のお子様にはトンネルや橋を通るのが楽しいのではないかな。
JR西宮名塩駅とJR武田尾駅の間を通っていて、どちらの駅から行ってもいいよ。私は西宮名塩側から行ったよ。西宮名塩駅周辺にコインパーキングがいくつかあるので、車で行く際には駅そばのコインパーキングに停めていけばいいと思うよ。廃線ハイキングコースは片道2時間ほどで、往復だと4時間ほど掛かるので、片道だけハイキングして、帰りは武田尾駅から西宮名塩駅まで電車で戻ってくればいいんじゃないかな。
ここにハイキングに行く際に、持っていく方がいいものがあるんだ。それが、「懐中電灯」と「タオル(スポーツタオルやフェイスタオル)」だよ。トンネルがあるのだけど、電気灯は付いておらず、真っ暗なので懐中電灯が必須なんだ。iPhoneであれば、懐中電灯機能で足元を照らすことが出来るけど、少し光量が弱いので、出来れば懐中電灯の方がいいかな。あと、タオルは武田尾駅近くにある無料の足湯に入る時に必要なので、持って行った方がいいよ。
さて、では西宮名塩駅から出発だ。駅から自転車の駐輪場の横を通って、暫く進むと中学校があるのでその横を通りながら15分ほど道なりに進んでね。そして、美容院がある道へと進んでいくと廃線跡に出る事が出来るんだ。廃線跡までの道のりは、グーグルマップなどを見ながら進んでいくと分かりやすと思うよ。
美容院の横を通りながら進んでいくと、ちょうどこの辺りにたどり着くんだ。
廃線跡入り口にはJR西日本からの注意喚起看板があるよ。自己責任にて安全確保をしてほしいという事と、落石や倒木の可能性がある事、突起物等で足を取られる可能性などが周知されていたよ。
廃線跡に入っていくと、すぐに橋が現れるんだ。
橋からの眺めも、なかなか良いよ。すぐ横を武庫川が流れていて、この武庫川は横幅がそれなりに広いので川の音などがよく聞こえてきて、自然をしっかりと体感する事が出来るんだ。
廃線跡という事で、足元に線路に敷いていた枕木がそのまま残っているよ。なので、枕木がある分だけ少し歩きにくいとも言えるんだけど、でもそれが廃線ウォーキングの醍醐味なんだよね。
最初のうちは、少しだけ枕木が顔を出しているのだけど、道が進むにつれて、枕木が残っている個所も多くなり、廃線跡の名残をしっかりと確認できるんだ。また、枕木を積んだままで放置している所もあって、普段からこうやって枕木を保管していたんだなと感じる事も出来るよ。
ここの廃線跡で一番楽しいのは、何といってもトンネルだよね。
真っ暗なトンネルを歩いて行くと、やがて出口にたどり着くのだけど、トンネルと外の景色のバランスが絵画のように綺麗で素敵な瞬間なんだよね。
トンネルは全部で5~6個ぐらいあったと思うけど、短いトンネルもあれば、長いトンネルもあるんだ。短いと入り口から出口が見えているのだけど、長いものになると5分以上も暗闇を歩く事になるよ。トンネル内は夏でも涼しい感じになっていて、快適なんだよね。
短いトンネルだと出口の明かりが見えているよ
でも、長いトンネルになると全く先が見えてないよ
入り口はまだ明るいけど、先は真っ暗闇
ようやく出口が見えてきて、ホッとするよ
もう、出口はすぐそこだ!
トンネルの出口から見える外の景色は本当に綺麗なんだ
この廃線跡には、実際に蒸気機関車が通っていた橋がしっかりと残っているんだ。
橋はちゃんと整備されているので、安全に渡れるよ。そして、下を武庫川が流れていて、その流れをみながら渡るのが楽しいんだな。
こういった実際に列車が走っていた橋を徒歩で渡れる機会なんて、あまり無いだろうから貴重な体験だよね。
橋を渡り終わって、暫く歩いていると「親水広場」という休憩スペースにたどり着くよ。ここでお昼休憩などをすればいいかな。
この「親水広場」の少し手前に案内表示板があるので、その案内通りに少し土手みたいになっている所を登って2分~3分ほど進むと「親水広場」に到着するよ。
親水広場に到着!
少し開けた場所に出てくるよ。この写真ではあまり写ってないけど、いくつかベンチなどが置いてあるんだ。でも、ベンチの数はそれほど多くはないから、レジャーシートや簡易椅子(100均で売っているような軽い折り畳みの椅子)などを持って行ってもいいかもね。
では、おやつタイムだ
実は、おやつタイムが終わってから気が付いたのだけど、「親水広場」に行くには、案内板に従って土手を登っていかなくても、そのまま廃線跡を進んでいけば勝手につながっているんだよね。
知らなかったよ。先に教えろよな
ほらね、普通に廃線跡に繋がっているでしょう(左側が廃線跡の道で、右側が親水広場)。なので、土手を登らなくても、廃線跡を真っすぐ進めば自然とここにたどり着くんだよね。
さて、この「親水広場」からは登山コースにいけるようで、「親水広場」の横にある階段を上っていくと登山道に行けるんだよ。家族向けのコースと、一般向けのコースと、健脚向けのコースがあったので、ハイキング・トレッキング・登山とそれぞれレベルに合わせて登っていけるみたいだね。
今度は、こっちにも挑戦してみるぞ
親水広場からは、15分ほど歩くと武田尾側の廃線跡入り口に到着するんだな。
武田尾側の方は、入り口自体も綺麗でトイレも整備されているんだよ。廃線跡ウォーキングではなく、登山をするのであれば西宮名塩側から行くよりも武田尾側から行く方が登山口に近いので武田尾側から行った方が良いよね。
西宮名塩側もこれぐらい綺麗に整備してくれたらいいのにね
さて、これで福知山線廃線ウォーキングはゴールとなるのだけど、実はお楽しみはまだまだあるんだな。
ここから武田尾の駅までは徒歩で10分ほどかかるのだけど、その間に美味しいスイーツのお店があるんだよね。
「ひなたぼっこ」というお店で、美味しいソフトクリームやドリンクを提供してくれているんだ。しかも、お値段もとても良心的で、ソフトクリームが350円で食べれるなんて素晴らしいよね。
お店自体は、それほど広くなくて、店内にはカウンターに2席ほどしか座席がないのだけど、テラス席があって、入り口にも少し座れるスペースがあるので、店内が使用されていれば、そちらで食べればいいかな。そもそもソフトクリームであれば食べ歩きでも充分だよね。
ソフトクリームは美味しいから、ぜひ食べてみてね
美味しいソフトクリームを食べ終わった後は、武田尾駅に向かうのだけど、そのまま駅に入るのではなく、駅を通り過ぎて、無料の足湯に行ってみるといいよ。
駅から5分ほど歩いたところに、「紅葉舘 別庭 あざれ」という高級旅館があるのだけど、そこが無料で足湯を提供してくれているんだよね。足湯は敷地の下の方に位置していて、小さめだけど綺麗に整備されているよ。ぬるめの温泉なので夏でもゆっくりと足をつけている事が出来るよ。
無料だし、足湯さいこ~!
無料の足湯で、体の疲れを少し癒したら、あとは駅に戻って電車に乗って帰るだけだよね。
車を西宮名塩駅周辺に停めていて、元気な人はまた同じコースを戻っていけばいいのだけど、疲れたのであれば電車ですぐに戻る事が出来るのが快適で良いよね。
福知山線の廃線ハイキングは、景色も綺麗で、橋やトンネルなどもあって楽しくて、とてもよいハイキングコースだと思うよ。ハイキングの終盤にはソフトクリームを食べて癒されたり、足湯に浸かって体を休めたりできるので、ぜひぜい訪れてみてね。
福知山線廃線跡ハイキングはとても良かったよ
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