マグニフィセント・セブン(神セブン)などと呼ばれている米国ビックテック企業。エヌビディア、アップル、マクロソフト、アマゾン、アルファベット(グーグル)、メタ(旧フェイスブック)、テスラの7社は米国だけでなく世界を牽引する巨大企業ですよね。
これらの企業の製品を使った事が無い人は少ないよね
今では現代社会のインフラともいえる企業ですよね
これらの企業は、市場を支配しているだけでなく、今後の AI化においても主導的な枠割を担うと想定されており、業績や株価も基本的には好調をキープしている感じなんだな。
そんな中で、少し精彩を欠いているのがグーグル(アルファベット)ですよね。
グーグルの収益の主力は、検索エンジンなどからの広告収入なんだよね。検索エンジン市場を独占的に支配している事から強固な牙城を築いていたのだけど、今後はその牙城が崩されてしまう可能性が取りざたされているよね。
その代表格がマイクロソフトが支援しているオープン AI などが提供しているチャットGPTなどの AI 検索だよね。従来の検索とは違って、答えを表示してくれるから素早く検索結果(答え)を得る事が出来るね。
こういった AI 検索によってグーグルの牙城が崩れてしまう懸念や、8月に米連邦地裁によって司法省が提訴していた検索エンジンに関する独占的な契約(設定)について反トラスト法(独占禁止法)であるという判断を下したことや、この判決を受けて米国司法省がグーグルの検索サービスの独占を解消するため、ウェブの閲覧ソフト(ブラウザー)「クローム」の売却命令を含む事業分割の是正案を裁判所に提出した事などが影響して株価は他のビックテック企業と比べると精彩を欠いた状態になっているね。
しかしながら、最近ではグーグルにとって不利な状況があるとしても、今後のAI市場の発展を考慮すれば、依然としてグーグルは素晴らしいポジションをキープしているという想定が増えてきているようだよ。
たしかにチャットGPTに代表される AI 検索は脅威なのかもしれないが、チャットGPTを検索エンジンに組み込んだマイクロソフトのビングは、「市場シェアが1%上昇するごとに20億ドルの収益が加算される」と言われていたが、今のところ市場シェアに大きな変化はなく、グーグルの最新の決算を確認しても検索エンジンの減速の兆しは見られなかったよね。
グーグル自身も検索エンジンに AI を搭載し始めており、今は検索すると通常のリンク先だけでなく、 AI が生成した要約が検索の上部に掲載されているよね。 AI の登場によって、グーグルはシェアを落とすと言われていたけれども、逆にグーグルの検索エンジンは便利になっていくことでシェアは落ちていない状態になっているね。
また、グーグルはクラウド業界でもアマゾン・マイクロソフトに次いで世界第3位の位置につけており、今後あらゆる産業において AI が使用されていくにつれてクラウドの必要性も増していくことになることから、クラウドの成長性も手堅いと言われている中で世界第3位のグーグルは良い位置にいるよね。
それと最大の懸念とされているグーグルの事業分割(クロームの売却)については、他にも有力な競合他社があり消費者が選ぶことが出来る状態にある事を考慮するとグーグルの事業分割は現実的ではない(訴えは否決される)という意見も多いみたいだね。
また、次期大統領のトランプ氏も選挙戦中の10月に、グーグルの分割には反対しており、「より公平な方法があるはずだ」の述べていたこともグーグルにとっては強い後押しになるよね。
最近は、グーグルにとって良くないニュースが多かったこともあって、株価は軟調に推移していて、他のビックテック企業と比べると予想PERでもかなり低い状況となっているんだな。
他のテック企業と同じような高い成長性を保てないとしても、今後の AI の発展やクラウドの成長性を考慮すると、グーグルの伸びしろはまだまだ残っており、それを考慮するとグーグルの予想PERは他のビックテックやS&P500(2025年の予想PERは22倍)などと比べると低い評価となっていて、今の株価は魅力的な水準なのかもしれないね。
企業名 | 2025年PER | 2026年PER | 2027年PER |
---|---|---|---|
グーグル | 19.34倍 | 17.03倍 | 14.69倍 |
エヌビディア | 31.66倍 | 25.14倍 | 23.01倍 |
アマゾン | 34.65倍 | 28.33倍 | 23.61倍 |
マイクロソフト | 28.66倍 | 24.26倍 | 21.46倍 |
AI ブームに沸いて株価が高騰している銘柄よりも、今は少し低迷気味だけども今後も伸びる可能性がある企業に投資をしている方が可能性としては上手く行く事が多いだろうし、小型株のようにグーグルであれば大きく崩れる事もすくないだろうから、今の水準であれば狙い目なのかなと感じるかな。
今後、自動運転の規制が緩和されていくようであれば、グーグル傘下のウェイモなども高い成長性や収益性が期待できるかもしれないし、グーグルには未来のお宝も眠っているよね。
今のうちに、少しずつグーグルを仕込んでおけば数年後には大きく報われているかもしれないね。
コメント
コメント一覧 (2件)
サンフランシスコで、グーグル社の屋外広告は少なくなりました….
こんにちは、サンフランシスコ人さん。
本社があるけど、屋外広告は減ってきているんですね。グーグルには頑張って欲しいですね。