流れに逆らわない方が無難

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去年の米国株市場は、急速な利上げの影響やそれに伴う景気後退を懸念した動きによって大きく下落していました。それが今年は一変して上昇相場へと変わりつつあります。

まずはナスダック100が3月29日に底値から20%上昇して強気相場入りとなり、続いてナスダック総合が4月28日に20%上昇して強気相場入りとなり、先日の6月8日にはS&P500が強気相場入りとなりました。

去年の弱気相場とは違って今年は上昇しているね

強気で楽観的な雰囲気が高まっていますね

ディフェンシブな銘柄が多いダウ平均はまだ強気相場入りとなっていませんが、ダウ平均もあと僅かで強気相場入りとなる水準にまで来ており、米国株全体が強気相場入りしそうなところまできましたね。

投資家にとっては、弱気相場よりも強気相場の方が嬉しいので、強気相場が長続きしてくれることを願いたいですよね。

目次

基本は流れに逆らわない

投資は流れに逆らわない事が無難だと言われています。

強気相場の時は、いずれ下がるだろうと逆張りをして売りを仕掛ける投資家もいますが、強気相場の時に欲張ってしまうと痛い目にあう事が多く、強気相場の際には流れに逆らわない方が得策だと言われています。

一定の限界がある下落時とは違い、上昇時には何処までも上昇してしまう事もあり、特にバブルのように買いが買いを呼んでドンドンと上昇していく時に売りを仕掛けてしまうと青天井で損失が出てしまいます。

上昇相場の時は、流れに逆らわずに流れに身を任せているか、流れに漂いながら様子を見ているのが無難です。

特に、強気相場に移行した時は上昇圧力が強く、S&P500の場合は1950年からみてみると安値から20%上昇して強気相場に入った後の1年間は上昇している確率が92%もあるという高確率上昇ゾーンとなっています。

強気相場に入るとその後は上昇しやすく、更に上がっていく可能性が高いと言えることになります。

強気派の想定

ゴールドマンサックスは強気の想定をしており、ゴールドマンサックスのデービッド・コスティン氏は6月9日に発表したリポートで、S&P500の年末時点での想定を従来の4000から4500に大きく引き上げました。

また、ゴールドマンサックスは米国経済が今後1年以内に景気後退(リセッション)に陥る可能性を25%と想定しています。これは、市場のリセッション予測の平均値である65%から考えると非常に低い見積もりとなっています。ゴールドマンサックスはリセッションは回避できる可能性が高いとみています。

ゴールドマンサックスは、リセッションがあったとしてもソフトランディングが可能であり、S&P500の構成企業の1株利益を市場予測よりも高く見積もっています。

最近の上昇は一部の大手IT企業に買いが集中しているのですが、過去の株高の際にも一部の銘柄に買いが集中した事があり、その際にはその後に物色対象が広がるキャッチアップ(追いつく・遅れを取り戻す)が起こっていたそうです。

取り残される不安

全米アクティブ投資家教会(NAAIM)がまとめた機関投資家の株式保有割合を示す株式持ち高指数は、6月7日時点で90.1と1年半ぶりの高い水準となっています。

また、米国個人投資家協会(AAII)による週間調査では、「今後6ヵ月で株式市場が上昇する」という回答を選んだ投資家は44.5%となっており、こちらも1年7カ月ぶりの高い水準となっています。

「高いインフレ率と景気後退が共存してしまう可能性は減少しており、警戒感は薄れている」と指摘するアナリストもいます。

機関投資家やアナリスト、個人投資家ともに、上昇相場に乗り遅れまいとするFOMO(株式市場に取り残される恐怖)が強まってきているようです。

弱気派の想定

強気派の勢いが高まっている一方で、市場の先行きに慎重な姿勢を崩していない弱気派も一定数存在します。

モルガンスタンレーやUSBなど弱気な見通しを維持しています。

モルガンスタンレーは、6月12日に発表したレポートで、「弱気相場が正式に終わったと宣言する人が増えているが、我々はこれに反対する」と述べていました。

モルガンスタンレーによる過去70年間における企業業績の悪化局面の分析によると、今回のESPの縮小が「現在の水準で止まり、反転する可能性は低い」と想定しているようです。特に金利上昇による業績面の影響が一巡したとみなしたり、去年不調だったテック企業や通信企業などの利益成長が再加速すると期待するのはリスクが大きいとしています。

景気の悪化は訪れる想定であり、それにも関わらず株式市場が楽観的な相場に移行するとその反動によって苦しめられると言う事のようです。

まとめ

プロの意見も強気派と弱気派に分かれており、米国経済は持ち直して景気後退があるとしてもソフトランディングで収まるという意見や、行き過ぎた株価の上昇が今後の景気後退の現実化で破綻するという意見まで様々であり、プロであっても今後の見通しは大きく分かれています。

プロでも見通せない未来を私達のような個人投資家が確実に見通せるわけもなく、各自が最善だと思う判断や投資方法をおこないながら、相場を乗り切っていくしかないのではないでしょうか。

とりあえず、相場の流れに逆らわないという基本に立ち返れば、強気相場に突入した後は上昇する確率が92%もあると言う事を考えると、変に欲張って上昇相場に逆張りをする信用取引の「売り」などはしない方が無難ですよね。

さて、今回の強気相場も高確率上昇モードに突入するのかを興味深く経過観察していきたいと思います。

  

さて、今回の内容は、YouTubeにもアップしています。動画でみると、ブログとは違う魅力などもあると思いますので、ぜひYouTubeの方も見てくださいね。

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