米国株市場は9月には大きく下落していましたが、10月に入ると少し株価が戻してきましたね。当たり前ですが、やはり下がるよりも上がっている方が嬉しいですね。
長期金利(米国10年国債)なども、一時は4%を超えそうなぐらいまで上昇していましたが、今では3.6%ぐらいと少し下がっています。長期金利の下落と共に株式市場も急反発していますが、長期金利の水準はいまだに高い水準にあるので、まだまだ予断を許さない展開が続いています。
米国株が下落する際には米国株の指数に寄与する割合が高いメガテックが軟調な事が多かったので、「もうメガテックの時代は終わったよ」という声もチラホラと聞こえてきます。
今回は、そんなメガテックの今後をお話ししたいと思います。
メガテックの軟調さ
米国株の代表的な指数であるS&P500は、高値からの下落率は21%ぐらいになります。
一方で、メガテックと呼ばれているアップルやグーグル(アルファベット)、アマゾン、マイクロソフト、フェイスブック(メタ)などは高値からはどのくらいの下落率なのでしょうか?
企業名 | 最高値 | 現在値 | 下落率 |
---|---|---|---|
S&P500 | 4796.56 | 3790.93 | -20.9% |
アップル | 182.01 | 146.10 | -19.7% |
マイクロソフト | 343.11 | 248.88 | -27.4% |
グーグル | 150.71 | 102.41 | -32.0% |
アマゾン | 186.57 | 121.09 | -35.0% |
フェイスブック | 382.18 | 140.28 | -63.2% |
ほとんどが指数であるS&P500よりも大きく下落していますね。唯一アップルだけがS&P500を上回っており、流石は世界最大の時価総額を誇る企業であり、あのバフェット氏が集中投資をしているだけの事はありますね。メガテックの中では安定感は抜群ですね。
マイクロソフトもグーグルもアマゾンもフェイスブックも軒並み大幅な下落をしており、特にフェイスブックの下落率は63%と大暴落していますね。
こうやってみると、メガテックは下落を先導しており、メガテックの時代が終わったような気がしますよね。
今年の年初からの比較
今年の年初からの下落率を比較してみても、やはり同じようにS&P500のパフォーマンスを上回っているのはアップルだけであり、他のメガテックは大きく下落しているので指数の足を引っ張っています。特に、フェイスブック(メタ)の下落は目を覆うばかりであり、非常に厳しいですね。
年初からのS&P500と各企業のチャートを比較してみましょう。
ちょっと見にくいかな(笑)
ゴメンね、我慢してね(^_^;)
フェイスブックの落ち込み目立ちますね。それと、アマゾンも3月に大きく下落しているのが目立ちますね。
フェイスブックもアマゾンも業績の悪化が明らかになった時に、非常に大きく売られています。アマゾンは、その後は少し持ち直していますが、フェイスブックは沈んだままですね。
この2つの違いは、将来(来年や再来年)に業績の回復が見込めるかどうかの差ですよね。
フェイスブックは顧客のSNS離れによって広告収入の減少が起こっており、それを回復する目途が見通せない事から株価は低迷しています。新規事業の柱としたいメタバースも今のところは成功する兆しが見えないのも厳しい所ですね。
一方のアマゾンは、短期的には厳しい状況が続くと思われますが、長期的には収益の柱であるAWS(クラウド事業)が伸びていく事が有望視されているので、景気が回復さえすれば業績は元に戻る事が確実視されています。なので、売られても持ち直している状況です。
これらの2つの企業をみて思う事は、業績の悪化(市場予測との乖離)がみられると現在の市場環境では大きく売られてしまう事ですね。そして、将来的に業績の持ち直しが出来るのであれば一定期間後には持ち直す事が可能ですよね。
そう考えると、メガテック各社が今後の景気悪化突入時に業績の悪化が顕著になれば、再び売られる展開が来るかもしれませんね。
メガテックの時代は続く
今後の株式市場がどのように動くのかは未知数ですが、もしも現状よりもS&P500などが更に下げる事があれば、当然ながらメガテックも下げていくでしょう。
そんな中で業績悪化が顕著になれば、大幅な下落をする企業もあるかもしれません。
指数の下落を引っ張るように落ちていくメガテック企業をみていると「メガテックの時代は終わった」という意見が再び持ち上がってくるかもしれませんが、今回の状況(インフレ高騰、金利上昇、景気低迷)が収まれば、再びメガテックの時代はやってくると思います。
10年先、20年先にどうなっているのかは分かりませんが、少なくても5年先にグーグルやマイクロソフト、アマゾンなどのメガテックの利用者が激減していることは想像できません。
唯一、フェイスブックだけはちょっと先行きに暗雲が立ち込めていますけどね。メタバースが成功すれば爆発的な伸びをみせると思いますが、無理をして投資をするような案件ではないと感じます。メタバースが成熟するまでは様子をみていればいいと思います。
グーグルやアップルの商品は今後も使い続けるだろうし、マイクロソフトのオフィスソフト(ワード、エクセル)なども変わらず使い続けるだろうし、アマゾンでネットショッピングは続けていくだろうし、企業のクラウドへの移行の流れは止まらないです。
そうなると、今後もメガテックを使い続ける事が確実視されているのであれば、今回のように大きく下落する事があっても、いずれは持ち直す可能性は非常に大きいと思います。
まとめ
今後、株式市場が更なる下落をしていくのであれば、メガテックは非常に美味しい案件になるはずです。
長く投資をしていると、「2~3年前に株を買っておけば良かった」と思う事が多々あると思います。
今後更に下落していくのであれば、そういった欲しかった企業の株をタイムマシーンに乗って2~3年前に戻って買う事ができる千載一遇のチャンスでもあります。
自分が5年後も変わらずサービスを利用し続けていると思える企業であれば、他のみんなも同じように5年後もサービスを利用し続けているでしょう。そんな企業であれば、今回の下落を乗り切れば明るい未来が待っているはずです。
今は厳しい投資環境であったとしても、今後も利用者が利用を続けていき、そして更に拡大すると思われるメガテックに投資をしておけば、いずれは報われる展開がやってくると思います。
コメント
コメント一覧 (4件)
こんばんは?
おっしゃる通りだと思います。QQQは今辺りは買い時だと思います。もう少し円安が解消してくれれば良いのですが^_^
こんばんは。
テック企業は今後も経済を主導していくだろうから、QQQなどもいいですよね。
円安なので、買いにくいのが確かに難点ですね。
そうですね。エクセルもワードも仕事のスタンダードですし。
アップルは企業の姿勢も好きですし。製品も
残業ジェンダーに厳しいから、日本の企業もいい意味で変わってる。
アマゾンは近くにでっかい倉庫ができてるんですが、一部のお店が、何だかなーーーで、未だ買うに至っておりません。
ただ関連して紐付けのprimeサービスは使ってますしね。
なくなることは考えにくいから、良い買い時でしょうね。円が高いと良いんですが。
これらの企業は無くなる事はないだろうし、今後も持続して人々の暮らしの中心となっているだろうから、下がっている局面では仕込み時だと思っています。
ただ、仰るように円安になっているから買いにくいですよね。
株価は下がっていても、円安なのであまり安く買えないですね。
多少は円高になってくれた方が仕込みやすいですよね。