いよいよ利下げが近づいてきた(FOMC声明文とパウエル議長の発言内容)

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

FOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されていましたね。今回は、金利の変更などはなく現状維持となっていました。FOMC後のFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長がFOMC終了後に会見を行っており、その際に9月の利下げの可能性について言及していましたね。

いよいよ利下げが始まる感じだね

9月の利下げが本格的に現実味を帯びてきたね

市場においても9月に利下げする可能性を非常に高い確率で想定しており、今回はそれをFRBが裏付けしたような感じとなっていました。

では、まずは今回のFOMCが発表した声明文を確認してみましょう。

「FOMC声明文」

最近の指標は、経済活動が引き続き堅調なペースで拡大していることを示唆している。雇用の増加は緩やかで、失業率は上昇しているが依然として低い。インフレは過去 1 年間で緩和しているが、依然としてやや高い水準にある。ここ数カ月、委員会が目指す 2% のインフレ目標に向けてさらに進展が見られた

委員会は、長期的に雇用の最大化と 2 パーセントのインフレ率の達成を目指しています。委員会は、雇用とインフレの目標達成に対するリスクは、引き続きより均衡のとれた状態にあると判断しています。経済の見通しは不透明であり、委員会は二重の使命の両側に対するリスクに注意を払っています

委員会は目標達成のため、フェデラルファンド金利の目標レンジを5.25~5.5%に維持することを決定した。フェデラルファンド金利の目標レンジの調整を検討するにあたり、委員会は今後入手するデータ、変化する見通し、リスクのバランスを慎重に評価する。委員会は、インフレが持続的に2%に向かっているという確信が強まるまでは、目標レンジを引き下げることは適切ではないとみている。さらに、委員会は国債、政府機関債、政府機関住宅ローン担保証券の保有を引き続き削減する。委員会はインフレ率を2%の目標に戻すことに強くコミットしている。

金融政策の適切な姿勢を評価するにあたり、委員会は、経済見通しに対する入ってくる情報の影響を引き続き監視しています。委員会は、委員会の目標達成を妨げるリスクが生じた場合には、適宜金融政策の姿勢を調整する用意がある。委員会の評価は、労働市場の状況、インフレ圧力とインフレ期待、金融および国際情勢に関するデータを含む幅広い情報を考慮に入れています。

今回のFOMCの声明文には従来の文言から複数個所の修正が加えられており、今まではインフレリスクのみに触れていたが今回は「雇用とインフレ、2重の使命の両面に対するリスクに注意を払う」との文言に変更されています。

「雇用の増加は緩やかで、失業率は上昇しているが依然として低い」、「インフレは過去 1 年間で緩和しているが、依然としてやや高い水準にある」と述べているが、FRBが目指すインフレ率2%に向けては前進している事を表明していました。

FOMC後のパウエル議長の会見では、「問題となるのは、経済データの全体像や変化する見通し、リスクバランスがインフレに対する確信の強まり、そして堅調な労働市場の維持と整合するかどうかだ」と述べており、そのうえで「その問題が満たされれば、早ければ次回9月の会合で政策金利の引き下げが選択肢となり得る」と述べていました。

またパウエル議長は、経済の状況次第で年内の利下げがゼロにも複数回にもなるというシナリオのどちらもあり得ると述べていましたが、労働市場が冷え込むにつれてインフレが予想外に加速するリスクは低下しており、労働市場の下振れリスクは「現在、現実的なものとなっている」と述べている事から、9月の利下げの可能性は非常に高まっていると感じます。

ただし、9月に0.5ポイントの大幅な利下げを行う可能性があるのかという質問には、「現時点で考えているものではない」と回答していました。

FRBは、物価の安定と最大の雇用という2つの重要な責務において、今までは物価の安定のためにインフレ退治に重点を置いており高い政策金利を維持してきましたが、ここにきてようやく最大の雇用に注視する段階となってきたようです。

いよいよ9月の利下げが濃厚となってきており、ドル円相場の動きや株式市場の動きに注目が高まっていますね。

    

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

↑↑↑ ランキングに参加しています。応援お願いします!!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次