今では多くの人が利用しているNISA口座。非課税で投資できる口座ということで、従来は投資をしていなかった方々も投資を始めるきっかけとなっているNISA口座。そんなNISA口座が今後は更に利便性を高めて、もっと便利になっていくかもしれません。

旧NISA制度から新NISA制度になった時も、凄く有難かったよね



非課税枠の拡大や恒久化の実施は、素晴らしい判断だったよね
多くの人々が利用しているNISA制度ですが、現在金融庁は更に「貯蓄から投資」への動きを加速したい考えのようで、2026年度の税制改正要望の概要において新たな改革を盛り込んでいました。
「金融庁における2026年度の税制改正要望の概要」
(1)スイッチング(運用資産の入れ替え)の開始
(2)NISAつみたて枠の年齢制限撤廃(未成年への許可)
(3)毎月分配タイプの投資信託のNISA取り扱い開始
(4)暗号資産(仮想通貨)の税制見直し
(1)現行のNISA制度の場合、保有している商品を売却した場合は使用している非課税枠はすぐに復活しない(翌年以降になる)けれども、「スイッチング」を解禁する事で、保有している商品を別の商品に入れ替える(スイッチング)する場合においては、保有している商品が使っている非課税枠をそのまま次の商品に使えるようになります。
スイッチングが解禁されると便利ですよね。NISA口座で買い付けたけれども値動きがイマイチだから他の銘柄に入れ替えたい場合でも非課税枠がいったん削除されるから気軽には入替できなかったけど、スイッチングが可能となれば気軽に他の商品に入れ替えが出来るよね。これは是非とも導入して欲しい取り扱いだよね。
(2)NISAつみたて枠の年齢制限撤廃も嬉しいよね。NISA口座は年齢制限があり、未成年(18歳未満)は開設できず、18歳以上にならないと非課税制度を使う事が出来ませんでした。それが、今後はつみたて枠に関しては年齢制限を撤廃して未成年でもNISA口座開設が出来るようになりそうです。小さな子供のうちから少しづつ資産形成できるのは有難いですよね。
(3)毎月分配タイプの投資信託のNISAへの取り扱い開始については、個人的には別に不要だと思うのですが、高齢の方を中心に要望が強いみたいですね。毎月の分配金を受け取る事で年金の代わりの資金として活用したいという要望が多いみたいなのですが、タコ足配当にならないように気を付けないといけませんね。
(4)暗号資産(仮想通貨)の税制見直しについては、実施されるのを待ち望んでいる投資家も多いと思います。現行では総合課税となり、最大で55%もの税金が掛かる暗号資産が、他の金融商品と同じく金融課税所得として20%になるみたいですね。
ビットコインなどを保有している人も多く、せっかく多額の利益が出ても半分以上が税金で取られるという事だったのですが、それが改正されればビットコインなどの暗号資産に投資する人も増えていくだろうし、他の金融商品と同じ扱いになれば、ビットコインETFなども解禁となりそうですね。
現在では、まだ金融庁の税制改正要望案という段階ですが、金融庁が改正に前向きであり、今月末に財務省にこの案を提出し、今年度中に政府与党と協議を行った上で、年明けの通常国会で関連法案を成立させたい意向のようです。
私達の投資家にとって、使いやすい制度になっていく事は本当に嬉しいですよね。
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