景気が回復するならば景気敏感株

高金利の圧力にも耐え続ける力強い米国経済。市場では景気が失速するとしてもソフトランディングになる可能性が非常に高いと想定されており、状況次第ではノーランディングも充分あるのではないかとも言われ始めている世界最強の米国経済。

ソフトランディングではなく、ノーランディングになるのであれば、そのまま景気回復へと向かう事になっていくので、景気回復期には景気敏感株が好調な値動きになってくるよね。

景気敏感株は、景気の動向によって業績が大きく左右される銘柄であり、不況になると企業が生産量や仕入れの量を調整して、過剰な在庫を減少させるため需要が低迷する事で業績が悪化していくけれども、好況時にはモノが売れるので多くの素材や設備などの需要が拡大していく事で業績が好転していくんだな。

米国だけでなく中国の景気も回復するのではという期待も高まってきてるよね。中国政府が相次いで支援策を打ち出している事や、今後も追加で景気刺激策を出していくと想定されている事から、中国株なども急上昇しているね。

中国経済などが持ち直してくるようであれば、中国へ進出（輸出）している企業なども大いに恩恵を受ける事になるし、今は不調な企業でも今後は業績が改善していく可能性が出てくるんだな。

米国株であれば、キャタピラーとかが景気敏感株になるよね。キャタピラーは世界最大の建設機械メーカーで、創業初期から現在まで世界シェア１位を独占している建設機械メーカーの巨人だよね。株主還元を重視している事でも知られていて、30年連続増配をしている事でも有名だよね。

米国経済や中国経済が景気回復へと向かっていくのであれば、キャタピラーなどの業績も好調に推移する事になっていくんじゃないかな。景気敏感株のターンが来たといった感じになるかな。

ただ、景気敏感株は景気の動向に左右されるから、長期投資には向いていないので、景気の動向や企業業績・株価の推移などを見ながら適度なタイミングで売買する必要はあるけどね。

キャッシュがある程度残っていて、景気が回復していくのではないかなと感じるのであれば、景気敏感株を仕込んでいく事でパフォーマンスを上げる事が出来る可能性があるけど、景気敏感株は株価の波が大きいので、高いリターンを取れる事もあれば、高いリスクを背負いこんでしまう事もあるので、注意が必要だよ。

キャタピラーの株価は先日最高値を更新したけど、PERは約17倍程度と近年5年間の平均値とあまり変わらない水準なので高値圏という訳ではないみたいだね。

米国や中国の景気が回復していくと想定するのであれば、キャタピラーのような銘柄を狙っていくという戦略もアリかもしれないね。ただ、長期投資には向かないという事は忘れずにね。