もうすぐ自動運転が実現するけど、テスラとウェイモのシステムはどう違うの

すでにアメリカの一部の都市ではウェイモの自動運転タクシーが稼働しているし、テスラのFSD（フルセルフドライビング）もかなり自動運転に近くなっているし、中国でも一部の都市で百度の自動運転タクシーが稼働していますよね。あと数年もして法整備とかも整えば自動運転の実用化が一気に進みそうな感じだよね。

色々な企業が取り組んでいる自動運転ですが、先頭グループを走っているテスラとウェイモの自動運転ではシステムが少し違うようです。では、テスラとウェイモの自動運転のシステムはどのように違うのかを少し見ていきましょう。

大きな違いは、テスラはカメラ画像をメインに周囲の状況判断をしているのに対して、ウェイモはLidar（センサー）をメインに周囲の状況判断をしているようです。まずは、それぞれの違いを簡単に確認してみましょう。

項目	テスラ	ウェイモ
自立性レベル	レベル 2～レベル 3	レベル 4～レベル 5
センサー技術	カメラ	Lidar + レーダー + カメラ
ビジネスモデル	消費者向け	商業者向け
コスト	安価で低コスト	高価で高コスト
高精度マップ	不要	必要
運用想定エリア	どこでも走行可能	指定地域のみ

カメラからの情報を元に状況判断を下して自動運転を行っていくテスラに対して、高性能なLidarセンサーをメインに、レーダーやカメラを補助的に使って状況判断を行っていくウェイモという感じのようですね。

テスラの場合は、カメラからの映像を元に判断していくので、高精度マップなどは不要で理論上はどんな道路でも走行する事が可能となっています。なので、マップ上の情報が最新に更新されていない場合などでも、映像を元に判断をして自動運転を行っていく事になります。

ただ、カメラからの映像という事なので雨や霧・雪などの悪天候ではカメラからの情報が不安定になり、認識に不具合が生じる可能性があるようだね。また高精度マップを使わない分、AIに頼る側面が強くなるので、AIによる誤認が発生するリスクがマップを使うシステムよりは上がってしまうみたいだね。

一方で、ウェイモは高性能なLidarセンサーを使って状況判断を下していくので、悪天候や視界不良の時でもカメラなどに比べると非常に強く、安定した状況判断が可能となっているみたいだね。

ただ、高精度マップを元に走行する事になる事から、事前に設定された場所（地域）しか運転する事が出来ず、テスラのシステムのような柔軟性に欠ける部分があるようだね。安全性は高い反面、自由度が少ないといった感じだね。

テスラのシステムの場合は、カメラとAIを組み合わせたシステムなので非常に安価に車両に組み込むことが出来て、一般に流通させるためには大きなアドバンテージになっているよね。ただ、現状ではテスラのシステムでは自動運転には達しておらず、ドライバーの介入が必要となっていて、この辺りの安全性をどこまで高められるかに注目されているようだね。

ウェイモのシステムは、すでに一部地域で完全自動運転で商業タクシーとして稼働している事から、ほぼ完成されたシステムとなっているけど、高性能センサーなどを使う事から非常に高価となっていて一般車としては買えない価格帯になりそうだし、また実物を見た事がある人は分かると思うけど、様々なセンサーなどが車体に大きく付いていて見栄えが悪いので一般車として販売するには少しハードルがあるよね。

どちらにも一長一短があって、どちらが本格的に普及していくのかは未知数だけど、一般車両に対して相性がよいテスラのシステムと、自動運転システムとして完成度の高いウェイモのシステムといった感じだね。

今後、本格的に自動運転社会の到来が訪れてくるだろうから、自動運転についての基本的な知識も少し知っておいた方がいいのかなと思って、今回の記事を書いてみました。