過去の水準からみても、非常に安い水準にある円の価値。ドル円相場は1ドル151円台となっており、2000年以降では最安値だった1ドル151円64銭に近づいています。今後、米国が利下げに踏み切り、日銀がいずれは利上げを行うことを考慮すると、円安に振れるというよりは円高に振れる可能性の方が大きいと思われます。
円高になると米国株の円換算での資産が目減りするね
今までは円安の恩恵を受けていたけど、今度は逆になるね
円高になると、米国株などの海外資産は円換算したときに今よりも評価額が低くなってしまい、資産額が減ってしまいます。外国株投資においては、少し辛い時期になるかもしれませんね。
さて、円高になる可能性が高いのであれば、円高になった時に有利なものに投資をしていけばいいという事になります。
では、円高に時に有利な投資先とはどれだろうか?
基本的には、円高の恩恵をストレートに受ける日本の輸入関連銘柄などが有利になります。輸入品を仕入れて販売している内需系の日本株は円高の際には業績を向上しやすい銘柄となっています。
原油や鉄鉱石、パルプなどのエネルギー系や大豆やトウモロコシなどの輸入食材、旅行や航空関連などは円高の恩恵を受けやすいセクターとなっています。
円高の恩恵を受けやすい代表的な日本株
コード | 企業名 | 業種 |
---|---|---|
5021 | コスモエネルギー | 石油 |
3861 | 王子ホールディングス | 製紙 |
2053 | 中部飼料 | 飼料販売 |
2109 | 三井製糖 | 製糖 |
2002 | 日清製粉 | 製粉 |
2282 | ニチレイ | 冷凍食品 |
2670 | ABCマート | 靴販売 |
9201 | 日本航空 | 航空 |
9603 | エイチ・アイ・エス | 旅行 |
9843 | ニトリ・ホールディングス | 家具販売 |
円高の恩恵を受けやすい日本株はいくつかあると思うのですが、その中でも個人的に好きなのはニトリ・ホールディングスになるかな。
業績自体も基本的には右肩上がりで成長している企業です。ただ、最近は円安の影響を受けて24年ぶりに最終減益になっていたりしていましたが、今後は円高になってくることを考慮すれば、元々の成長力に加えて円高の恩恵も受ける事で、業績の向上が見込めるのではないかなと思います。
ニトリの会長が予測している円相場については、今年の上半期は1ドル135円~140円ぐらいを想定しており、今年の下半期には125円~135円ぐらいになると想定しているみたいです。来年の2025年度には1ドル115円~125円と更に円高が進むと考えているようです。
ニトリは、ドル円相場が1円動くだけで20億円の為替差益が発生するので、円相場の動向は非常に重要です。
今後、円高が進んでいくのであれば、円高の恩恵を受ける銘柄に投資をしていくのもいいのではないかなと思います。
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